B.B.B. 学園編
118の馬鹿 〜台力たいりき家の縁談死合 その2〜



ある日、怒零湖ドレイコ工業にやって来たのはトンでも教師、台力抜君たいりき・ばつぐんの両親……何でも抜君ばつぐんの縁談を進めるために
やってきたとのことだが……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
生徒「……すみませんが……さすがに教師が自分のところのじゃないですけど、生徒みたいなものに手を
 出すのはどうかと思うのですが……」
台力絶岱たいりき・ぜつだい「何だ!?お前……」
射殺す様な眼で睨みつける絶岱ぜつだい
生徒「ヒッ……申し訳ありません」
台力泯殪蠱たいりき・みえこ「ホラ、14歳の母親や高校教師なんてドラマがあるじゃないの……アレと同じです」
一同「いや、お手本にしちゃダメでしょ!!」
絶岱ぜつだい「さて、縁談の方法だが、これから彼女たちと1:1サシで死合ってもらい、抜君ばつぐんを斃した者を抜君ばつぐんの
 婚約者とする。異議はあるまい!?」
台力抜君たいりき・ばつぐん「おうともよ!!」
一同「どんな縁談だ!」
*「エントリーNo.01……玖張きゅうちょう絵美。死合種目はマラソンです!」
抜君ばつぐん「ほぉう?……マラソンかぁ……」
※マラソンといえばQちゃん……玖張きゅうちょうも張を中国読みすれば『きゅうチャン』となるカラクリだ!
絶岱ぜつだい「第一死合、マラソン……開始ッ!!」
ダァンッ
抜君ばつぐん「うおああああ!!」
ドヒュオアッ
抜君ばつぐん、一気に駆け抜ける
玖張きゅうちょう絵美「……短距離走じゃないんだから……」
初雪そゆきカズラ「……大体時速30kmで走っていった……」
一同「……人間じゃねぇ……」
・
・・
・・・
1時間半後……
ドヒュオア〜〜〜
抜君ばつぐん「ゴォ〜〜〜ル!!」
一同「速ッ!!」
カズラ「……1時間24分18秒……つまり、時速30kmで42.195kmを走ったこととなる」
淡々と解説するカズラ
※と、言うか、走っている途中経過は誰が見たんだ……?
一同「……」
絶岱ぜつだい「フム。玖張きゅうちょう絵美、失格……と、次!!」
*「2番!つじ記理。種目は剣道!」
抜君ばつぐん「おしきた!!」
つじ記理「巌流がんりゅう正等後継者の力を……見せてあげます」
と、なぜか竹刀ではなく、木刀を構える記理
抜君ばつぐん「どこからでも、掛かってきな……」
それに対し抜君ばつぐんは余裕の構え……
記理「燕返しつばめがえし」
バジャッ
だが、彼女の斬撃は空を切る
記理「いっ!?」
抜君ばつぐん「……斬り下げと斬り上げ……さらに第三撃を連動ではなく、同時に放つか……やるな」
金盞花こがね・せんか「ってどこのサーヴァントよそれ!!」
抜君ばつぐん「だが……貴様の巌流がんりゅう……見切った!」
記理「何を!?」
ザッ
と、非致死性素材で作られたと思しきトマホークを2本
抜君ばつぐん「ニ天一流一撃必殺!」
ゴギャッ
記理「あうっ……?」
一気に間合いを詰め、記理を吹き飛ばす抜君ばつぐん
絶岱ぜつだい「ほう、巌流がんりゅうに対抗し、ニ天一流で攻めたか……」
盞花せんか「……ってかなぜに宮本武蔵じゃなく、流拓馬の方なのよっ!!」
*「3番!蛇牙洋子、死合項目は女子プロレス!!」
と、旦那を尻に引きそうな女が次の相手を申し込む
抜君ばつぐん「いいから、来いッ!」
蛇牙洋子「せああああ!!」
ドドッ
ガガガガガッ
ガガガガッ
殴る、蹴る、飛び膝蹴り……何だか微妙に物理法則を無視しつつ際限なく攻撃を繰り出す洋子
生徒「……圧されて……はいないか……」
対する抜君ばつぐんは……それをただ受けるだけ……
洋子(くっ……なんてヤツなの!?これだけの攻撃をうけてもビクともしないなんて……)
抜君ばつぐん睡拳すいけん!」
ドンッ
掌が洋子に突き出され……
洋子「んがっ!?」
パタリッ
そのまま眠りにつく洋子
絶岱ぜつだい「勝負ありだ!!」
馬鹿(……このままいくと全員敗退で終わるんじゃないか!?)
偽馬鹿(……俺もそう思う……)
絶岱ぜつだい「さすがだな……当代代理……だが……まだ遊びはここからよ!!」
一同「遊びって……あのなぁ……」
さてさて……抜君ばつぐんの嫁って……誰がなるのか……はたまた、誰もなれないのか……


続

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