B.B.B. 学園編
117の馬鹿 〜台力たいりき家の縁談死合 その1〜



天四斗あまよと、某所
*「……全員揃いました……」
*「うむ……」
全身黒尽くめの人々が集う……
*「行くぞ……」
そして、その黒尽くめの一向はある場所へと向かう……
・
・・
・・・
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
台力抜君たいりき・ばつぐん「おおっし!てめぇら……今日は……サッカーをすっぞ!!……だが、ただサッカーをしても
 面白くないから、今から指名するヤツにある役をやってもらう!」
一同「てめぇは『やっくん』か!!」
抜君ばつぐん「おし!そこの宇宙から来たオカチメンコ!」
初雪そゆきカズラ「……」
抜君ばつぐん「アンタは……そこのベンチで休んでいるように……」
一同(うわぁ……さり気にカズラを除外したよ……)
カズラ「……そう……」
と、そのとき……
キラッ
馬鹿「……ん?」
キュドゴゴゴゴゴゴッ
抜君ばつぐん目掛けて大量の矢が飛んでくる
抜君ばつぐん「ハッ!台力たいりき流弓道……千手必掌せんてひっしょう」
バギュアアアアアッ
迫る矢を全て両手で受け切る抜君ばつぐん
一同「……」
トンでもな展開に一同唖然とする……
抜君ばつぐん「ぬぅ……この漆黒の矢はぁ……」
*「流石だな!!台力たいりき流当代代理ッ!」
馬鹿「今度は何だ!?」
上空から声が聞こえる
ひや信子「ダーリン……あれ……」
ヒュオア〜〜〜〜〜
と、信子が指差し、そこを見上げると……
偽馬鹿「なっ……なっ……なああああ!!!?」
何かが……落ちてくる
ズダアアアンッ
墜落……と同時に砂煙が舞う
一同「ゴホゴホゴホ……」
……やって来たのは1人の漢……
嘘阿呆「……ウソだろ……パラシュートもなしに落下してきたってのか!?」
何も身につけず、まさしく『上空から落下』してきた男は両手を組み、陥没した地面に無傷で立っていた
一同「コイツ、人間じゃねぇえ!!」
抜君ばつぐん「……また、ハデな登場だな……」
生徒「せ、先生、知り合いなんですか!?あの人外と……」
抜君ばつぐん「人外とは何だ!?親に向かって!」
一同「親ぁ!?」
……確かに……面影はある……
抜君ばつぐん「そうだ!きゃつこそ台力たいりき流当代……台力絶岱たいりき・ぜつだい!!」
台力絶岱たいりき・ぜつだい「フッ……」
凌霄花しのぎ・そうか「正に……この親にしてこの子あり……」
抜君ばつぐん「……当代……一体何の用でここに来たんだ!?……」
絶岱ぜつだい「知れたことを……お前の縁談を纏めるためよ!!」
一同「え……縁談んん!!?」
絶岱ぜつだい「……遅いぞ!」
一同「は!?」
突如絶岱ぜつだいがそんなことを叫ぶ……
カズラ「……来る……」
そして、1人の女がやってきた……
馬鹿「……まさかと思いますが……あの人って……」
抜君ばつぐん「うむ。わが母、泯殪蠱みえこだ……」
台力泯殪蠱たいりき・みえこ台力泯殪蠱たいりき・みえこ……特技は暗殺、趣味は滅殺。以後お見知りおきを……」
一同(トンでもない人が来た!!)
※ってか滅殺が趣味って何だ!?そんな趣味は今すぐ捨ててください!!
抜君ばつぐん「……当代……縁談って……俺は……」
絶岱ぜつだい「みなまで言うな!既にリストアップはしてある」
泯殪蠱みえこ「こちらです」
ゾロゾロゾロアッグと……黒尽くめの女達がやってくる。
絶岱ぜつだい「16歳から19歳までの武術の達人だ……」
一同「ちょっと待て……」
絶岱ぜつだい「あん!?何だ!?……お前らの中で参加したいヤツがいるのか!?」
一同「するかいッ!!」
霄花そうか「……なぜに16〜19歳と幅が狭いんですか!?」
絶岱ぜつだい「結婚できる年齢は満たしているぞ……」
カズラ「……未成年の場合、親の許可がいる……」
絶岱ぜつだい「……フン。許諾済みだ……そうだろ?」
黒尽くめ一同「はい」
一同「……はい!?」
……突如やって来た台力たいりきの両親……そして、唐突に抜君ばつぐんへの縁談が始まった……
※……ところで、抜君ばつぐんは……何歳なんでしょ!?(をい)

前の話へ 戻る 次の話へ