B.B.B. 学園編
106の馬鹿 〜追躡ついじゅう!奴は逃げ走る?〜



馬鹿の兄、加藤龍剣たつるぎは生きていた……それどころか天四斗あまよとで見かけた!?……天四斗あまよとが誇る裏社会の組織
(マテ!ンなモン誇るな!)朔の夜叉の情報を元に、加糖万化ばんかが立ち上がる!?
天四斗あまよと、繁華街
馬鹿「で、こうして街までやってきたのはいいんだが、クソオヤジ……」
加糖万化ばんか「なんだ?ドラ息子!」
※お互いけなしあう親子って……
馬鹿「一体どうやって探すってんだ?……言っておくが俺に兄の顔など分かるわけ無いぞ」
万化ばんか「フッ、だからお前はアフォなのだ!この馬鹿弟子が!」
馬鹿「アンタはどこぞのマスターか!」
ズビシッと黒い封筒を差し出し
万化ばんか「この中にお前の兄の似顔絵が入っておる!」
ひや信子「へぇ、早速拝見していいですか?」
万化ばんか「おう、構わんぞ!」
と、いうわけで見てみることに……
馬鹿「……な〜〜んかあまり俺やらクソオヤジに似てないような……」
信子「う〜〜ん……でも、ダーリンは眼鏡をかけているから似てるのかどうかよく分からないよ〜〜」
万化ばんか「ぐだぐだ言うのは探してからにしろ!オラ!とっとと探せ!」
馬鹿「へいへい……」
万化ばんか「だが、しかぁ〜〜し!」
馬鹿「うおっ!?何だぁ!?」
突如叫ぶ万化ばんかに驚く馬鹿
万化ばんか「『探す』だとかほざいてホテルばっか行き来しないように……」
馬鹿「だあ〜〜〜、何を言い出すんだ!?」
信子「そうだよ、私達に休憩なんて不要です!」
馬鹿「……あの〜〜、それはどういう意味かな!?信子?」
信子「ん?」
※すっごく意味深な信子の発言……はサラっと無視して探索開始。
・
・・
・・・
1時間後
馬鹿「ふぅ……しっかし、いないな……」
信子「うん。でもさ、ダーリン」
馬鹿「ん?何?」
信子「なぜお義兄さんはここにいるってのに親に顔を見せないんだろうね?」
馬鹿「……う〜〜ん」
※まぁ、産婦人科におきざりにされたりとか、法則に乗っ取ってない名前をつけられたりとかで顔を見せるのが
 イヤなんじゃないんですかね……
万化ばんか「何だ?お前ら、公衆の面々でイチャイチャしおって!探しているのか!?」
馬鹿「うわっ、クソオヤ……ジィ!?」
振り向くと……そこには……クソオヤジとそれに抱きついている奥さんの姿があった……
馬鹿「どっちがイチャイチャしてるんだあ!!!」
加糖由佳「どうも、由佳っぺです」
信子「どうも、こんにちわ。お義母さん」
由佳「ごきげんよう。信子さん」
万化ばんか「前置きはいい……ドラ息子よ……龍剣たつるぎは見つかったか!?」
馬鹿「いや……」
万化ばんか「はぁ〜〜〜なっとらんなぁ……馬鹿……」
馬鹿「あのなぁ、クソオヤジ……そういうアンタだって……」
万化ばんか「フン、何を言う!俺はこうやって龍剣たつるぎを探しているうちに……」
信子「奥さんを見つけた……とか?」
由佳「ぴんぽん。大正解!」
馬鹿、信子「……」
万化ばんか「フン、ともかく!馬鹿!お前の自慢の悪魔の眼メドゥサ・アイでとっとと探し出せ!」
馬鹿「人を灰化させるものを使ってどう探し出せと!?」
万化ばんか「フン、『馬鹿の悪魔の眼メドゥサ・アイは使い様』ってな……」
信子「それは『馬鹿と鋏は使い様』では!?」
万化ばんか「……加糖家家訓ではそうなのだ!」
馬鹿「うそつけ!!」
由佳「ねぇねぇ、ねぇねぇねぇ……」
万化ばんか「何だ?由佳っぺ」
由佳「あちらさん……」
と、指差す向こうには……
一同「あ!」
似顔絵ソックリの男がいた……
万化ばんか「お……ま……え……かああ!!!」
叫ぶと同時に間合いを詰める
*「ヒッ!」
ドダダダッ
突如逃げ出す漢
万化ばんか「逃すかぁ!!」
馬鹿「お〜〜い、クソオヤジ……自ら逃げ出すようなこと言い出して何を言ってる!」
信子「ダーリン、私達も行こう」
馬鹿「……ああ」
……さてさて、見つけた漢は馬鹿の兄なのか!?……それとも……


続

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