B.B.B. 学園編
105の馬鹿 〜仄聞そくぶん!街で奴を見た?〜



天四斗あまよと、某所
*「……ここですかね?」
*「ああ、どうやら、ここに間違いはなさそうだ……」
とある屋敷の前に現れる黒服ズ……言わずと知れた木美きび椎造親衛隊の皆さんだ……
ドンドンッ
*「そこにいるのは分かってる!大人しく出てこんかい!」
門を叩いて叫ぶ支部長
ガラッ
*「な……何だ!?お前ら……!?」
暫くして1人の男がやってくる
*「フッ、木美きび椎造親衛た……あ、いや朔の夜叉隠密機動部隊である。加糖万化ばんかであっているな!?」
加糖万化ばんか「フッ……だったらどうした!?」
※馬鹿の実家ですか!?ここ……
ピシッと空気が凍り……
すすっ
黒服の1人が懐に手を伸ばし
万化ばんか(チチィ……来るか……くそう、ここで由佳っぺを未亡人にするわけにはいかん!)
※……奥さんのことを今でも『由佳っぺ』って……いや、いいけどさ……アンタ今いくつだよ!?
バヒュッ
万化ばんか「お……おお!?」
取り出したるは黒い封筒
*「先日、街に設置した、朔の夜叉目安箱をご利用頂きありがとうございます。これは我々が調査したあなたの
 依頼のものです」
万化ばんか「……」
※おいおい!討ち入りかと思わせといて何!?この展開……ってか朔の夜叉……アンタら本当に裏社会の
 一員なのか!?
万化ばんか「あ〜〜、そういえばそんなものに応募したこともあったなぁ……」
*「我々は調べ上げました」
*「……そして、発見しました」
万化ばんか「な……何だと!?」
*「あなたの息子、加糖龍剣たつるぎは生きている……そして、今、この天四斗あまよとにいる!」
万化ばんか「マジ……か!!?」
*「はい、詳細はこちらに……」
黒い封筒を差し出す
万化ばんか「お、おおお……」
……と、言うわけで今回は馬鹿の兄が生きていた!!?……ってなお話……
*「では、我々はこれで……行くぞ!」
一同「ハッ」
ザッザッザッザッザッザッ
そして去っていく木美きび椎造親衛隊
万化ばんか「フ……フフフ……フッフッフッフ!!」
・
・・
・・・
天四斗あまよと、馬鹿研究所
万化ばんか「久しぶりだな……馬鹿!」
馬鹿「うげっ……クソオヤジ!!」
ひや信子「あら、お義父さん……」
馬鹿「……信子、何か違和感があったんだが……」
信子「ん?何?ダーリン?変なこと言った?私?」
※まだ早いです……
馬鹿「……ま、まぁ、ともかく、何の用でここに来たんだ?クソオヤジ」
万化ばんか「フッ、何を隠そう影の主役たる……」
馬鹿「あ〜〜、だったら永遠に表舞台に現れなくていいから!」
万化ばんか「ちょ、親の話は遺言最期まで聞くもんだぞ!よく言うだろう『親の威厳と夏日の華は千に一つも
 穴は無い』とな……」
一同「……」
凌霄花しのぎ・そうか「それを言うなら『親の意見と茄子の花は千に一つも仇は無い』では!?」
万化ばんか「フッ、我が加糖家の家訓ではそれがこれに値するんだ!」
馬鹿「ンなわけねぇだろ!」
万化ばんか「なっ……貴様……今まで強化人間エクステンデッドになるように手塩にかけて育ててきたと
 言うのに……どこでこうなったんだ!?」
馬鹿「アンタは怒零湖工業保健の先生どこぞの女教師か!?」
狗訴くそ「……まぁ、そんなことはともかく、何をしに来たんですか?」
万化ばんか「おっと、忘れるところだった……実はな、先日、街で朔の夜叉目安箱 〜質問、感想、依頼何でもご自由
 にお書きください〜というものがあってだな……」
狗訴くそ「……朔の夜叉って一体……」
※むしろ『感想』って何の感想なのか知りたい。すっごく知りたい。
万化ばんか「そこで、お前の兄、龍剣たつるぎを探して欲しいと依頼したところ、奴はこの街のどこかにいるとの回答が返って
 来た!」
馬鹿「な……」
一同「にぃ!!?」
万化ばんか「そこで、お前らとともに探し出してもらおうかと思ってな、こうして出向いたんだ!」
馬鹿「兄さんが……!?」
……さてさて、無事に兄弟は逢えるのか……はたまた、作者の独断で合わせないのか!?(ヲイ)


続

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