B.B.B. 学園編
94の馬鹿 〜偽馬鹿の許婚登場 後編〜



突如怒零湖ドレイコ工業へやってきた女……大野あざみ……彼女は『偽馬鹿の許婚』を名乗り……そして、ここに
曼珠沙華まんじゅ・さかとの死合が始まった……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
木美きび椎造「おっし!これで3本勝負の内2本は曼珠沙華まんじゅ・さかの勝ちとなり……」
大野あざみ「なっ!?」
椎造「まぁ、待て……このままじゃ忍びないだろうから……第3ラウンド……拳での語らいを行って
 もらう!」
あざみ「望むところですわ!!」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……負けられない……絶対……」
偽馬鹿「いや、あの……」
椎造「しかぁ〜〜し!ここで特別ルールを設定する……本人が闘うのも何だか面白くないので指名された2人
 が闘うことにする!!いいな!?」
沙華さかあざみ「いいわ!」
椎造「おっし!じゃ、早速指名しろい!」
あざみ「じゃ、あなた、お願いよ!」
と、すぐさまカズラを指名するあざみ
一同「んなっ!?」
初雪そゆきカズラ「……分かった……」
一同(コイツ……最終兵器を指名するとは……出来る!)
※ってかなぜに最終兵器だと分かったんでしょうか……はたまた……偶然か……?
沙華さか「……そう……じゃあ……私は……」
一同(カズラを斃せるヤツなんて……いないだろ!?)
沙華さか「あなたを指名するわ……あざみ……」
一同「んなっ!?」
あざみ「ふふん、血迷ったの!?あなた……私を指名するなんて……私がすぐ負ければこの勝負、私の勝ちよ!」
沙華さか「ふふ……はたしてそううまくいくかしら?」
ゴゴゴゴゴッ
カズラ「……やや全力で行きます」
殺気全開……っぽいカズラ
あざみ「……え!?……あの・・その……出来れば負けて欲しいな……って」
カズラ「却下……マッハスペシャる〜んVer.2.0」
ズドゴギャアアッ
どこからともなく左眼を青い前髪で隠した女セルダール近衛隊隊長帽子とモノクルをした赤髪の女火器コレクターの姉御肌
がやってき、斬撃と銃撃を繰り出す
金盞花こがね・せんか「ををををををををおおおお!!」
ぷっしゅ〜〜〜
あざみ「……」
ドサリッ
そして、あざみの敗北……
椎造「おっし!この勝負、沙華さかの計略勝ち!!」
あざみ「う……ううう……そんなぁ……」
沙華さか「……これで、分かったでしょ?偽馬鹿から手を引いて……」
あざみ「ぬうううう……」
椎造「しっかし、こうもアッサリ勝負がつくとはなぁ……詰まらんなぁ……」
一同(コイツ……これ以上何をする気だ!?)
偽馬鹿「……いや、だからなぁ……俺は本当に……すまないんだがお前のことは知らないんだよ……」
あざみ「そんな……そんなぁ……」
馬鹿「人違いなんてことは……?」
偽馬鹿「ホラホラ、馬鹿の間違い……とか……」
あざみ「いいえ……確かに偽馬鹿よ!」
一同「……」
あざみ「だって……だって……昔、お母様が……」
一同「母親が!?」
あざみ「……『いい、あざみ、あなたには偽馬鹿っていう許婚がいるのよ……だから他の男と付き合っては
 いけません』って言ったんだもん」
偽馬鹿「……」
馬鹿「……」
一同「……それはそれは……」
沙華さか「そんな……親ぐるみの付き合いだなんて……私なんてまだ……」
偽馬鹿「お〜〜い、沙華さか……?大体俺の知り合いに大野家なんてのはいないし……」
あざみ「くっ……こうなったら……お母様に聞いてみる!!」
と、電話……
あざみ「もしもし、お母様……今、許婚の偽馬鹿に逢ったんだけど……」
大野母「許婚?偽馬鹿?……あざみ……何を言っているの?」
あざみ「へ!?お母様……昔言ったじゃない……あなたには偽馬鹿って言う許婚が……」
大野母「あらやだ、この娘ったらそんなしょうもないウソを信じたの……全く、誰に似たのかしら……」
一同「……」
あざみ「お母様のばかぁあ!!!!」
……こうして……偽馬鹿の許婚騒動はどうしょうもなく終結したのであった……


END

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