B.B.B. 学園編
93の馬鹿 〜偽馬鹿の許婚登場 中編〜



ある日突然怒零湖ドレイコ工業にやってきた女……彼女は自分を『偽馬鹿の許婚』と名乗り……そしてここに現彼女
の曼珠沙華まんじゅ・さかとの女の戦いの幕が上がった……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
大野あざみ「待ってて!偽馬鹿……必ず私があの女を斃して私との思い出を黄泉帰らせてあげる!」
偽馬鹿「いや、無いものを黄泉帰らせるってのは無理だと……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……あなたなんかに偽馬鹿の許婚を名乗る資格なんて無いってことを証明してあげます!」
偽馬鹿「さ……沙華さか!?」
馬鹿(……何か燃えてるね……)
ひや信子(う〜〜ん。こんな沙華さか初めて見る……)
金盞花こがね・せんか(『恋する乙女は危険さ〜♪』って言う歌があるくらいだし……)
一同(それ、歌詞が違う!)
木美きび椎造「おおっし!では、まず……そうだなぁ……綱引きでもやってもらおうか!」
一同「なぜに綱引きなんですか!?」
椎造「フッ……この俺がタダの綱引きをやると思うか!?」
偽馬鹿「あ、何かすっごくイヤな予感がするんだけど……」
椎造「保健のセンセ、やっちゃってください」
はざま黒姫「はいはい」
ぷすっ
背後から登場した黒姫はそのまま偽馬鹿の首に注射器を一本
偽馬鹿「ガッ……何……を……ZZzzzzz……」
黒姫「単なる睡眠薬です」
椎造「では、偽馬鹿綱引き……はじめぇ!」
沙華さかあざみ「ふぬうううう!!!!」
両者、偽馬鹿の右手、左手を掴んで綱引きを開始する……
馬鹿「……偽馬鹿……」
ホロリと同情
ジリジリ……と沙華さかが不利に……
あざみ「ふふん……本ばっか読んでいる様なか弱い女は不利よねぇ〜〜〜」
※ってかなぜ知っているんですか!?……ああ、さっきのガードのラノベの束で悟ったんですか!?
沙華さか「……私がただ本を読んでいるだけだと思っていたら大間違いよ……」
ググッと引っ張り返す沙華さか
あざみ「あ……え!?」
沙華さか「当然読んだ本の中にはスポーツ関係の技術本だって含まれているんだから!!」
ガアアッ
あざみ「うそぉおお!!?」
そして、偽馬鹿は沙華さかへ引き寄せられる
椎造「おし!この勝負!沙華さかの勝ち!!」
あざみ「くっ……やるじゃない……だけどね……まだ死合はこれからよ!!」
偽馬鹿「……ううぅ……何だか両手がすっごく痛いのは……ナゼ!?」
一同「……」
気が付いた偽馬鹿は……なんとなく放置……
椎造「おっし、次は料理対決だ……偽馬鹿のハートを鷲掴みにするような……そんな愛妻弁当を……」
沙華さか「……任せて!偽馬鹿!!料理関係の本も読破済みよ!」
あざみ「フン……私の愛は無限大よ!!」
・
・・
・・・
そして……暫くすると……弁当を持って2人が現れる
沙華さか「……ど、どうぞ……」
あざみ「ふっふ〜〜ん」
オーソドックスなお弁当を持ってくる沙華さかとお重にたんまり持ってくるあざみ
あざみ「そんなちっぽけな弁当1つだなんて愛が足りないんじゃないの!?」
沙華さか「……多ければいいってものでもない」
あざみ「さぁ!召し上がれ……私の愛たっぷりのお重♪」
ずずいっとお重を差し出すあざみ
偽馬鹿「……いや……あの……これは……」
髪の毛が入っている
あざみ「あ、それ私の髪の毛♪」
偽馬鹿「いや、そうじゃなくて……」
あざみ「他にも〜〜汗とか唾液とかぁ〜〜♪……あ、でも流石に血液は……」
偽馬鹿「おうりゃああ!!!」
聴いた瞬間ゴミ箱へダンク
あざみ「ひどぉ〜〜い!私の愛のこもったお料理……なんてことするの!」
一同「愛よりも呪いがこもっていそうだぞ……それ……」
偽馬鹿「あんなゲテモノ食えたもんじゃない!!」
沙華さか「……この勝負……不戦勝でいいわね?」
あざみ「きぃ〜〜〜!」
……この時点でもう勝負はついたような気がするんだが……(え!?3本勝負だったの!?)……
まぁ、とりあえず勝負は続きます……


続

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