B.B.B. 学園編
78の馬鹿 〜朔夜な林間学校! 後編〜



それは秋深しころに突如思いついた企画……季節はずれの林間学校……早速一行は後の羅将門たる朔の夜叉
特別訓練施設・せるだぁるへと足を運ぶ。
ここで朔の夜叉の大幹部によるトンでもな授業が開催されるはずだったのだが……全員フラっと出て行って
しまい連絡がつかない……そして、そんな中、捌きの鉄対てっついに白羽の矢が立ったのだが……
天四斗あまよと、せるだぁる
木美きび椎造「そうか……どうしてもここへ来ることを拒むというのだな……」
百害ももかい一利「……えっと……」
椎造「分かった」
一利「いや、あの……」
ピッと携帯を切ると……
椎造「おい!カズラ……ちょっと空間を操って一利をここへ取り出せ!」
初雪そゆきカズラ「分かった……」
一同「何をやらせてるんだぁ!!ってかカズラも……乗るなよ……」
グニャリッ
腕を前方に突き出すカズラ……と、空間が歪み、カズラの腕が消える
ぐいっと
一利「……は……れ!?」
そして、見事に空間を操作して一利を転移させた
一利「なななな……何!?何!?今、何をされたの!?私!!?」
椎造「ちょっと、カズラに頼んでお前を転移させてもらったんだよ……」
一利「……」
ぎぎぎぎぎっ
油の切れたロボットのような仕草で振り返ると……カズラ……
一利「ヒィ〜〜〜〜!!!」
馬鹿(……ってか、カズラ対策委員会って……何!?)
嘘阿呆(まぁ、アレだ……いざ就任したはいいものの、カズラに敵わず、怯えているってことだろ……)
金盞花こがね・せんか(流石カズラね)
椎造「おっし、捌きの鉄対てっついも登場したことだし……いよいよスペシャル授業の始まりだ!!」
一利「いや……お願い、実家に帰らせて……」
椎造「う〜〜む。そうだな、真・刀姫のコスプレをしてなら帰ってOK」
一利「……ええと、どんなコスなんですか?」
盞花せんか「全身から刀剣類を出現させて……きっと多分全裸」
一利「それ、コスじゃないですッ!単なる露出狂ですッ!!」
椎造「それがイヤだったら授業を行え!!俺は眼廻がんかいにでもいって寿司を食ってくる」
眼廻がんかい……一利が働いている回らない鮨屋。こんな名前なのは『ネタは廻らないけど、あまりの値段に眼が
 回る』から……?(寒ッ)
一利「私がいないときに店に行ってもパフォーマンスはありませんよ!!」
椎造「構わんッ!今はどうにも寿司が食いたい気分なんだよ!!」
ピシャリッ
そして、椎造は非情にも一利をカズラのもとに置き、去っていく
一利「……あ……あの……その……カズラさん……」
※そういえば……一利ってまだカズラに掴まれたままなのでしょうか?……疑問は残ります。
カズラ「……」
すっ
一同「はい!?」
と、突如、どこからともなく鮪を一匹取り出すカズラ
一利「……えっと……その……これを捌けと……?
カズラ「……」
無言のプレッシャーなカズラ……
一利「はい、任せてくださいッ!」
シャキンッ
包丁二本を装備し……
一利「捌きの鉄対てっつい……行きますッ!」
ズバシュアアアッ
あっという間に鮪を捌き、活き造りを作り上げる一利
カズラ「……メイドガイマグロカッター……」
一同「はい!?」
盞花せんか「……まさか、それがさせたかったの!?」
すたすたすた……
そして、自分の席に戻るカズラ……一体何がしたかったのやら……
・
・・
・・・
かくて、捌きの鉄対てっついによる授業が開催されたのだが……
凌霄花しのぎ・そうか「……ときに、カズラさん……あの鮪はどこから!?まさか……競りの市場からくすねたとか……
 そんなことは……」
カズラ「……海洋から取り寄せた……」
一同「……さいですか……」
……ちなみに、授業は自習ってなことで一利は逃げ出したとかなんとか……
こうして、季節はずれの……一体何の意味があったのかわからない林間学校は幕を閉じたのであった……


END

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