B.B.B. 学園編
40の馬鹿 〜世にも必滅な雪合戦!〜



スキー合宿は……まぁ、なんとか終わったというか……初日の無茶なすべりの成果、一同、ぐったり……
だが、これで終わるようなトンでも授業では無い……そう、悪夢はここから……
一同「やめろ!!」
新潟、或肩あるかた温泉スキー場・宿場
ぐてぇ〜〜〜っとしている一行
台力抜君たいりき・ばつぐん「何だ?てめぇら……だらしない……」
生徒「……先生……先生があんな無茶な行為を促すから……足が……足が……」
生徒「全身の筋肉がぁ、鳴をぉっ」
抜君ばつぐん「チッ、どいつもこいつも……馬鹿達一行を見習え!あんな地獄のような滑りから生還したにも関わらず
 ぴんぴんしてるぞ!!」
ビシイッと馬鹿一行+カズラを指さす抜君ばつぐん
生徒「せ、先生、いや……馬鹿達は……特別って言うか……」
※馬鹿一行が尋常じゃないから大丈夫、カズラは人外だから大丈夫ってのは分かる……じゃあ、馬鹿一行の
 彼女はどうなるんだ!?
抜君ばつぐん「はぁ……しかたねぇ……こんなんじゃあスキーもできやしねぇ……おい、てめぇら……とっとと
 外に出ろ!!」
馬鹿「へ!?……」
抜君ばつぐん「こうなったら、雪を満喫するぞ!……ってなわけで雪合戦を行う!!負けたヤツは死あるのみだ!」
一同「負けたら殺すのか!」
抜君ばつぐん「ハッ!勝てばいいじゃねぇか?」
初雪そゆきカズラ「……わかった……」
一同「……」
……と、この時点で、結末は決定してしまった気がした一行であった……
・
・・
・・・
新潟、或肩あるかた温泉スキー場
抜君ばつぐん「行くぞぉ!台力たいりき流雪合戦の極意!昨日作って一晩放っておいた凍った雪玉!!」
どどどどどどどどどっ
もはや雹と言っても過言では無い雪玉を馬鹿一行に恨みをこめて投げつける
一同「それは反則だぁ!!!」
抜君ばつぐん「ハッハッハッハ……雪合戦を受けると言い出した貴様らは既に我が術中にはまっていたのだよ……
 どおおりゃあ!!死ね!死ね!死ねぇ!!!」
偽馬鹿「くそっ……雪合戦ってのはこんなひどい競技じゃねぇだろう……」
馬鹿「まったくだぜ……」
とかいいつつ、彼女を引っ張りながら完全回避する馬鹿一行
狗訴くそ(しかし……防戦一方じゃ……勝てませんよ……)
嘘阿呆(ああ……だが……今は……)
※ちなみに、彼女を守ることを優先しているため、攻撃に転ずることが出来ないのです。
馬鹿(弾が無くなった時が……勝負!)
ドドドドドオッ
ひゅおひゅおひゅおひゅおひゅおっ
迫る凶器!回避する馬鹿一行……
一同「……す、すげぇ……女を守りながらああまでも完全に……」
抜君ばつぐん「ハッハァ〜〜〜!!!どうした!?どうした!?逃げてばかりでは勝てんぞぉお!……ん?」
ぐおっ
一同「いっ!!?」
と、次に抜君ばつぐんが取り出したるは……凍った湖でワカサギ釣りをするときに氷を丸く開ける穴……の切り取った
部分をバカでかくした氷
抜君ばつぐん「この氷はどおおだぁあ〜〜〜!!」
一同「アンタは鬼かぁ!!!」
ガインッ
一同「あ!?」
だが、そんな窮地に立ちはだかるは……万能兵器カズラえもん。右手で飛んできた巨大な氷を受け……そして
砕く……
バキバキバキバキッ
抜君ばつぐん「な……なんとぉ!」
ひゅおっ
更に一気に間合いを詰め……
抜君ばつぐん「だが、甘い……」
グオッ
そして、抜君ばつぐんはどこからともなく取り出した氷柱で貫きにかかる
一同「アンタは本当にオニかぁ!!!」
カズラ「……のはそっち……」
バキッ
ドゴシャアアッ
だが、そんなもので傷つくカズラのやわ肌ではなかった
※ちょ、マテ、表現がおかしいぞ……
氷柱を右手で砕き、左手で雪の塊を持ち上げ一気に抜君ばつぐんに投げつける……
抜君ばつぐん「のひょわあああ〜〜〜!!!」
勝負は……一瞬で終わった……
カズラ「あなたの負け……」
抜君ばつぐん「ごごごお……ごおおおお!!!?ここここ……これで……終わったと思うなよぉ!!!」
雪に埋もれた抜君ばつぐんの……悲痛な叫び声が……雪崩を呼ぶ
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
一同「ちょ、マテぇい!!!」
・
・・
・・・
かくて……この凄まじく間違ったスキー合宿は幕を閉じたのであった……


END

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