B.B.B. 学園編
12の馬鹿 〜馬鹿の迷惑な発明 U〜



これは、馬鹿とその仲間たちの巻き起こす『理不尽で不可解な行動』を纏めた物語伝説である……
天四斗あまよと、馬鹿研究所
また、馬鹿が何やら発明した模様で……
馬鹿「阿呆、今すぐ実験台として我が元に来い!来なければ……作者に頼みこんでお前の存在を消し去っ」
ドタバタッ
阿呆「はいっ!実験動物こと阿呆、只今参上いたしました!!」
流石に消されるのはイヤなので、やってくる阿呆
馬鹿「なんだ、別に来なくてもよかったんだぞ。実験台にされるのは嫌なんだろ?」
阿呆「消されるのはもっといやだぁ!!!」
阿呆……心の叫び……
阿呆「……あ〜、で、馬鹿……今度は何を?」
馬鹿「うむ、見よ!このドリンク剤!」
ばばぁ〜〜んと紫色のアヤしげな煙の立つ試験管を取り出す
※液体の色は紫色であって、煙は別に紫色ではないので……いや、煙も紫色でもいっか……その方がアヤ
 しいし。
阿呆「わ〜〜〜、ものすごくアヤしい飲み物ですねぇ……何ですか……それ……」
馬鹿「これは、飲めばたちまち異性がやってくる……その名もズバリ『もて〜る』!」
※安直な名前ですね……
バッ
ゴクゴクゴクッ
と、異性にモてると聞いた途端アヤしげな液体を飲みほす阿呆
馬鹿「あ、てめぇ……その試験管、硫酸を入れた後の試験管でまだ洗ってなかったのに……」
阿呆「うヴぉへらああ!!!?」
そして、試験管に残っていた硫酸に爛れ苦しむ阿呆……
馬鹿「……ま、まぁ、いいや……とりあえず、実験を開始する……阿呆、ちょっと街へ行ってナンパして
 こい」
阿呆「もちのろんよぉ!」
ドッヒュ〜〜〜ンッ
・
・・
・・・
天四斗あまよと、商店街
阿呆「へぇ〜〜い、そこの子猫ちゃん、僕とニャンニャンしない?」
※マテコラ!阿呆……白昼堂々何を叫んでいる!?
女性「するする〜〜〜!!」
女性「私も〜〜」
女性「いや、私が先よ!!」
ドドドドッ
そして、マタタビに群がる猫のように、阿呆に女が群がってくる
※そして、薬の効き目すげぇ!!
阿呆「いやぁ〜〜、まいっちゃうなぁ〜〜、自分の魅力が怖いよ〜〜〜はっはっは〜〜〜」
※いや、あくまでも薬によるものです。決して阿呆の魅力によるものではないので、そこんとこよろしく。
すっ
阿呆「おお!?」
と、そこにやって来たのは……実は阿呆が前々から気になっていた女の子
阿呆(フッフッフ……今の俺の魅力なら……彼女だってゲットだ!!)
阿呆「ねぇねぇ、彼女〜〜」
女性「死ねッ!!」
凄まじい呪いのこもった闇の様に暗い声が阿呆の心をクリティカルヒット
阿呆「……はへ!?」
……そして、呆然となった阿呆はその場で石となり……また、そのせいか、薬の効き目が切れたせいか、
群がっていた女どもも足早に去って行った……
ドタバタッ
天四斗あまよと、馬鹿研究所
阿呆「馬鹿っ!あの薬をもう一度!!」
馬鹿「何だ?騒がしい!?」
と、机の上のビーカーには先ほどのアヤしげな液体が
バッ
ゴクゴクゴクゴクゴクッ
馬鹿「あ、てめぇ、それ、さっきまで王水入れて洗ってなかったのに……」
阿呆「んごへがああ!!!?」
硫酸よりも苦しむ羽目になる阿呆……
※馬鹿は狙ってやっていたんでしょうか?……
阿呆「おっし!これでもう一度、彼女にアタック!!」
どひゅお〜〜〜んッ
馬鹿「……」
面白そうなので馬鹿もついて行ってみると……
・
・・
・・・
天四斗あまよと、商店街・某所
女性「2度と私の前に現れるな……このカスがッ!!」
阿呆「な……何でだぁ!!!?」
馬鹿「……そうか、なるほど、効き目がない女性もいるんだな……」
しみじみ語る馬鹿に……
阿呆「ンなぁ……」
阿呆は悲しみに明け暮れるばかりであった……
※ちなみに、後に分かったことだが、その薬、異性にはモテるんだが、自分が本命と決めた彼女に対しては全く
 の逆効果であることが判明したのであった……
馬鹿「あ〜〜、その薬、全部あげるよ……」
阿呆「要らないし!!」


END

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