B.B.B. 学園編
11の馬鹿 〜懾伏しょうふくなる修学旅行 その4〜



修学旅行……2日目……どうやら今日は各自自由行動で……飽きたらアパッチ呼んで天四斗あまよとへ帰れと……
ちょっ、そんな修学旅行ありかい!?
金沢、某所
馬鹿「……あれ?そういえば……教師+顧問は……?」
狗訴くそ「むぅ……そういえば……いないな……」
辺りを見渡すと……いつの間にやら京氏きょうし離愁りしゅうの姿がなかった……
生徒「まぁ、その方がいいんだけどねぇ……」
馬脱まぬけ「……だが……姿が見えないってのもなかなかに恐怖じゃねぇか……」
一同「……」
どこで何をたくらんでいるんだ!?あの2人……と、一同は不安になる中……
阿呆「フッフッフ……きっとあの2人はデきてるんだよ……ホラ、昨日だって男女のペアで入れとかいいつつ
 あの2人は漢×漢だったじゃねぇか……つまり!」
女子一同「不潔!!」
ズドンッ
と、阿呆が叫び出すと女子一同に鉄拳を食らう
阿呆「ちょ、マテ……な、何でだよ!?」
奴柱どじ「そうか……お前にまさかBL趣向そんな趣味があるとは思わなかったぜ……」
女生徒「これだたら真性のオタクは……」
女生徒「きっと阿呆ってBL、百合、レズ、ロリ、ペド、ショタ、人体改造、猟奇……何でもアリなのよ!」
女子一同「最ッ低ッ!」
阿呆「ちょ……何だか話がすごい方向に進んでいる気がするけど……そんなわけないだろうが!!」
と、女子一同に弁解しようと歩み寄るが……
女生徒「キャ〜〜!襲われる〜〜犯される〜〜」
女生徒「阿呆……アンタ、視姦罪で訴えるわよ!!」
阿呆「弛緩剤……へ!?何……?」
女生徒「来〜〜な〜〜い〜〜で〜〜〜」
女生徒「誰か……助けて〜〜〜!」
阿呆「だから、俺は……」
ガシィッ
と、その時、肩を掴まれる
*「よぉ、アンタ……」
阿呆「……ひっ……」
それは……昨晩出会った京氏きょうしの部下みたいなチンピラ……
*「てめぇ、さっき、我らがオジキ・嘉禎かていの兄ィをホモだのなんだの言いやがったな……」
阿呆「いや、なななな……何のことでしょう……俺は……別に……何も……ねぇ、みん……」
しぃ〜〜ん
阿呆「あ、あれ!?」
だが、その場にはチンピラ軍団と阿呆しかいなかった……
阿呆「ちょ、ど〜〜なってんの!?」
*「さぁて……昨日といい、今日と言い……兄ィを侮辱した罪……どう贖ってもらおうかのぉ!?」
阿呆「ひ……ひぃ〜〜〜〜!!!」
そして、取り囲まれる阿呆……もはや阿呆に逃げ場はなく……
・
・・
・・・
一方……
金沢、某所
狗訴くそ「今、阿呆の断末魔が聞こえなかったか!?」
馬鹿「さぁ?気のせいじゃねぇか?……大体阿呆だし……」
狗訴くそ「ま、そうですよね……阿呆だし……断末魔が聞こえることくらい普通ですよね〜〜〜」
阿呆をあの場所に残した一行(の一部)は……阿呆をとっとと切り捨ててまぁそれなりに修学旅行を楽しんで
いた……
※ちなみに、『一部』が楽しんでいたというのは、馬脱まぬけ奴柱どじはここでも喧嘩をしているからであり、また、他
 にもいがみ合っている連中もいるからである……
馬脱まぬけ「どおおああ!!奴柱どじ!今日こそはっ!!」
奴柱どじ「何のぉ!!馬脱まぬけっ!!」
ドンッ
ガガガガンッ
生徒「……やれやれ……こんなとき位休戦すればいいものを……」
馬鹿「まぁ、それが出来ないのがあの2人なんだろうなぁ……」
一同「……」
……と、いうわけで、観光に飽きた一行は奴柱どじ馬脱まぬけの喧嘩を見物することに……
生徒「いけぇ!奴柱どじ!!」
生徒「そこだ!馬脱まぬけ!!」
生徒「負けたら承知しねえぞ!!」
生徒「おうよ!俺はなぁ……1000円もお前に賭けているんだぞ!!」
※クラスメイトで賭けをするなよお前ら……
……まぁ……結局いつものことながら、決着はつかず……掛け金はクラスのものとなるのであった……
そして……阿呆は……金沢に骨を埋めることになったという……
阿呆「だから、俺は死んでないってば!!!」
一同(チッ、無駄に生命力の高い奴め!!)


END

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