B.B.B. 学園編
3の馬鹿 〜馬鹿の迷惑な発明 T〜



これは、馬鹿とその仲間たちの巻き起こす『理不尽で不可解な行動』を纏めた物語伝説である……
天四斗あまよと、馬鹿研究所
馬鹿「出来たぞぉおお!!!」
突如叫びだす馬鹿……そう、全ての悲劇(?)はここから始まったのだ……
阿呆「……で、今度はどんなくだらないモンが出来……」
馬鹿「フンッ!」
ドゴスッ
拳がハラに決まる
阿呆「ぐ……がっ!?」
馬鹿「今の世の中、殺人はご法度だ。そこで、人を殺せない武器ってのを開発してみたんだよ……」
まだろくに動けない阿呆を無視して語る馬鹿
馬鹿「名づけて不殺人全物質切断装置!この不殺人全物質切断装置は呼んで字の如く人以外の全ての物質を切断
 することが可能であり……」
※そのまんま……ってか安直ぅ〜〜ってか『人以外』を全て切断ってことは人工骨やペースメーカーも両断
 するってことだよな……?完全な不殺の装置じゃないじゃん!
馬鹿「さて……本当に人以外の全ての物質が切断出来るのかテストしないといけないのだが……」
キラ〜〜ンと馬鹿の目が輝く
阿呆(ちょ……待て!!俺、まだ動けない……)
馬鹿「丁度いいところに動けない阿呆がいるから……っと」
ドサンッ
機械の中に放り込む馬鹿
阿呆「ま、待て!!待て!待て!俺はまだ死にたくない!!」
馬鹿「安心しろ。死んだら作者が『代わり』を出してくれる」
阿呆「マテコラッ!そんなんで安心できるかぁああ!!!」
馬鹿「では、微塵切り」
ドシュオアアアアッ!!
阿呆「い……え!?」
死んでないことに驚く馬鹿
馬鹿「喜べ!実験は成功だ!!!」
阿呆「……」
・
・・
・・・
3日後
阿呆「……あれ?あのヘンてこな機械は!?」
不殺人全物質切断装置が無いことに驚く阿呆
馬鹿「フッ……アレは携帯に不便だからな……改良に改良を重ねて刀剣タイプまで縮小したのだ!」
どど〜〜〜んと1振りの日本刀を取り出す馬鹿
馬鹿「これぞ!不殺人全物質切断剣……うむぅ、『ふさつじんぜんぶっしつせつだんけん』なんてのは実に
 語呂が悪いな……」
阿呆「だったら阿呆スペシャルソー」
馬鹿「却下だ!」
阿呆「ううう……」
※阿呆が作ったわけでもないのにそんな名前をつけるヤツはいねぇ!
馬鹿「……よし!『ころさずすべてきりけん』とするか……」
阿呆「うわぁ……ヘンな名前……」
ジキッ
馬鹿「死にたいか!?」
不殺人全物質切断ころさずすべてきり剣を突きつける馬鹿
阿呆「いえええ……す、すごいいい名前だと思います!!」
※人以外斬れないんだからそんなにおびえなくても……はっ、そうか、技で斬るんだな!!馬鹿!(ヲイ)
馬鹿「そうか……」
チャッ
刀を阿呆からどかす馬鹿
阿呆(……ってかよくよく考えたら人以外は斬れないんだから怯えることなんてなかったんじゃねぇか……
 くそぅ!怯え損かよ!……ん!?人以外の……全てを……斬る!!?)
なんだか疚しいことを考えている模様です。
阿呆「……あの〜〜〜、馬鹿……」
馬鹿「あ?何?」
阿呆「不殺人全物質切断剣それ、貸して……」
馬鹿「……イヤだ!」
阿呆「なっ……そこを何とか……」
馬鹿「ダメだ!」
阿呆「そんな……この通りです!!」
馬鹿「貴様に貸せるような代物はここには無いんだよ!」
阿呆「ぬぅ……言わせておけば……だったら力尽く……」
ズドゴッ
言い終わる前に馬鹿に殴り飛ばされる
馬鹿「あ?何だって!?よく聞こえなかったな!?」
阿呆「ご……ごふぁああ!!?」
スタスタスタスタッ
そして馬鹿は不殺人全物質切断ころさずすべてきり剣を倉庫にしまいに行く
阿呆(おのれぇ……馬鹿!!)
・
・・
・・・
翌日……
阿呆「ふっふっふっふ……何も馬鹿の目の前で借りる必要なんて無かったんだ!!」
手に不殺人全物質切断ころさずすべてきり剣を持ちほくそえむ阿呆
阿呆「おっしゃ!行くぞ!!!」
そして去っていく阿呆
馬鹿「……まぁ、こんなことだろうと思って偽物を保管しておいてよかったぜ……」
そして……数時間後、阿呆はクラスの女子連中にボコボコにされたのは言うまでも無い……
阿呆「な……何でだ!?」


END

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