B.B.B. 激闘編
163の馬鹿 〜常闇アビスの中で希望を思う〜



暴かれた新事実!四星天剣は世界を保っていただけにすぎなかった……かくて、馬鹿一行は闇にのまれ……
四星天剣は深淵王と共に世界の破壊をかけて死合いだす……もはや、馬鹿一行はただ座して滅びを待つこと
しかできないのか!?
暗黒の空間
馬鹿「……ここは……」
馬鹿が気がつくと……そこは一面暗闇の世界が広がっていた……
馬鹿「……どこだ……!?ここ……」
*「これで分かったであろう……貴様が……この宇宙の大罪人であるということが……」
馬鹿「な……んだ!?」
声が響く……
*「破滅の因子よ……貴様の罪が……わかったか!?」
馬鹿「无疆むきょうの……ともがら!?」
……それは……无疆むきょうともがらの声……
*「だが……すべては手遅れだった……」
*「貴様が今まで使って来た力……その本質を理解せず今に至った結果がこのザマよ……」
馬鹿「……しかし……」
*「後悔せよ……破滅の因子よ……」
*「貴様のせいで宇宙崩壊の時は訪れた……」
*「もはや、この事実は誰にも覆せん……」
馬鹿「……」
黙り込むことしかできない馬鹿……
馬鹿「……って待てよ……世界が滅びたってんなら……貴様らが滅びた未来から来たってんなら……
 そもそもなんで存在できているんだ!?」
ふおおおおっ
*「それは无疆むきょうともがらが滅びから別の次元へ逃げおおせた存在だから……」
馬鹿「うおっ!?カズラ!?」
突如出現する万能兵器カズラ……もはや君こそ不可能ブレイカーにふさわしい
*「……我らをさんざん邪魔した貴様の……望んだ結果がこれか!?……観察者よ……」
初雪そゆきカズラ「……私は世界の動きを観察しているだけ……この結果もまたひとつの未来……」
*「ふざけたことを……貴様ら一族が……滅びない種族だと思っているというのか!?」
*「それは甚だ思い上がりだ!」
カズラ「……あなた方は決断を下すのが早すぎた……まだ、全ては終わっていない……」
*「ふざけたことを……」
カズラ「そもそも、あなた方は未来の1つにしかすぎない……」
馬鹿「……」
もはや話についていけない馬鹿
カズラ「……未来は無数に存在する……世界が滅んだ未来はその1つにすぎない……この世界はまだ終わり
 を告げていない……」
*「ほざけ!だから何だと言うのだ!」
*「今更何が出来る!?」
*「貴様ら一族が万能だと……!?」
*「神にでもなったつもりか……」
カズラ「……あなた達は今を見ていない……」
*「何を!?」
すっ
突如指を差すカズラ
馬鹿「……カズラ……?」
カズラ「……そこにあなたを待っている者がいる……」
馬鹿「……?」
たたっ
そして、馬鹿は去っていく
・
・・
・・・
*「……今更この状況を覆せる何かを持っているとでも?」
カズラ「……さぁ?」
*「……貴様……」
カズラ「……過去しか見ていないあなた達に……未来はない……」
*「貴様……」
ぐおおおっ
一気に襲いかかる无疆むきょうともがらの残留思念
カズラ「……無駄なあがき……」
バアッシュッ
だが、それは全て消されていき……
……一方……馬鹿は……
ひや信子「ダーリン♪」
抱きっ
馬鹿「……信子!?」
……カズラが示した……と思われる場所には……信子がいた……
馬鹿(……何を考えているんだ?カズラは……ここで信子とともに最後の時を過ごせ……とでも!?)
*「まだ、全ては終わってはいませんよ……」
馬鹿「な……んだ!?」
パアアアッ
信子の背後に……何か力ある存在が……
*「まだ、世界は滅んだわけじゃない……まだ、全ては終わったわけじゃない……」
グニャリッ
空間をゆがめて刀を取り出す
馬鹿「……あなたは……!?」
……馬鹿は……世界を救えるのか……それとも……


続

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