B.B.B. 激闘編
105の馬鹿 〜神の力と古代遺跡 その4〜



屍貪したん・改はその材質、カオサイト以上の物質でないと破壊できない……では、なぜ馬鹿の刀で破壊
できたのか……そのナゾを解明するために博士は知識を総動員する……
天四斗あまよと威隻いせき研究所
威隻法腱いせき・はっけん「神の力をその身に宿すことによってカオサイト以下の硬度の物質でも技によりカオサイト以上の物質
 を破壊することが可能となる……」
偽馬鹿「じゃ……じゃあ……」
狗訴くそ「……馬鹿には……神の力が宿っている……ってことですか!?」
法腱はっけん「……うむ」
馬鹿「時たま手助けしてくれる存在が……神だと!?」
ひや信子「やったねダーリン」
抱きっ
馬鹿「いや、あのな……」
偽馬鹿「神って言っても……詳しく分からないんですか?」
法腱はっけん「フム。神はそれぞれ固有技を持っているからな……技の名前でも分かれば」
馬鹿「技名?」
狗訴くそ「……『ジョーオハオーコー』とか叫んでいたと……」
馬鹿「……」
※実はナゾの力が宿った時の記憶があまり無い馬鹿であった……
一矢はじめや睡蓮「……漢字は?」
一同「分かりませんよ!そんなの!」
狗訴くそ「……青く輝く粒子が舞い散るのが特徴だった……んですけど……」
睡蓮「博士……分かります?」
法腱はっけん「……二宮君」
二宮紫苑しおん「はい。お待ちください」
ダッ
書庫へと走る紫苑しおん
・
・・
・・・
数十分後……
馬鹿「……遅いですね……」
法腱はっけん「ま、神と一言に言っても大量にいるからな……」
ダダダッ
紫苑しおん「分かりました」
一同「え!?」
紫苑しおん「技の『音』と特徴より、四星天剣では無いかと……」
馬鹿「四星……天剣」
法腱はっけん「何ぃ!?……かつて世界を護ったとされるあの四星天剣か!?」
一同「世界……を護ったぁ!?」
法腱はっけん一矢はじめや君」
睡蓮「はい」
トサっと1枚のカオスプレートを取り出す
法腱はっけん「ここにはノワール神話と呼ばれる太古の昔に人々が四星天剣についての記録であり……こう書かれて
 いる……」
ボウッ
カオスプレートに手をかざし、内容を朗読する法腱はっけん
『神が居た、天界、下界、魔界の3つの世界を護る神がいた。
 彼の者の名前は四星天剣
 彼の者は世界を守護する神として広く崇められた。
 だが、彼の者はある日突然姿を消した……
 闇なるもの、世界を滅ぼすもの。邪神、深淵王アビスロードとの戦いの果てに……
 遺されたのは……ただ1振りの刀のみであった』
法腱はっけん「……と、言うわけだ……」
一同「は……はぁ……」
馬鹿(四星天剣……それが……ナゾの力の……正体!?)
偽馬鹿「威隻いせき博士……その文献にある一振りの刀ってのは……?」
法腱はっけん「うむ、『擾悪天断じょうおてんだん』と言い、『悪みだれるとき、天よりそれを断つ剣』と
 言う意味らしい」
三枝苧環さえぐさ・おだまき「まさに世界を護る神に相応しい名前ですね」
法腱はっけん「うむ」
信子「ダーリンすごいっ!」
抱きっ
馬鹿「……俺が凄い……のでいいのか!?」
偽馬鹿(……何はともあれ、これで无疆むきょうともがらの言う破滅の因子とやらの疑惑は晴れたな……)
狗訴くそ(あ、まだ疑っていたんですか?)
偽馬鹿(うん!?……いや、何と言うか……その……)
法腱はっけん「さて、聞きたいことはこれでいいか?」
馬鹿「え?……あ、はい」
法腱はっけん「フム、そうか……」
凌霄花「長い間お邪魔しました……」
と、言うわけで一行は帰ろうとすると……
法腱はっけん「おお、そうだ……是非この『威隻法腱いせき・はっけんの全て』を……」
一同「いや、入りません!!」
流石に即効丁寧にお断りする一同……
法腱はっけん「ぬぅ!?……そうか……」
そして残念がる法腱はっけん……
馬鹿(洗脳されたらたまったもんじゃない……)
……と、言うわけで大いなるナゾが少し解明されたのであった……
馬鹿(四星天剣……)


END

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