B.B.B. 激闘編
66の馬鹿 〜戦乱!橄欖石ペリドット日和 前編〜



某所、月夜の魔獣本部・五行相克
クリスタル「……以上が今回の作戦の全貌だ……」
ペリドット「……裏社会の顧客名簿の奪還ねぇ……」
*「不服か?ペリドット?」
ペリドット「……いや……そんなことは無いさ……エメラルド……アレには我々の個人情報も入って
 いる……流出を避けることにこしたことはない」
エメラルド「フッ……」
クリスタル「で、場所だが……」
天四斗あまよと、金山邸
オリビン「……ペリドット様……」
ペリドット「今回はこの屋敷の中から裏社会の顧客名簿を秘密裏に奪還すること……オリビン、クリソライト、
 トパシオス……行くぞ!」
オリビン、クリソライト、トパシオス「はっ!」
・
・・
・・・
月夜の魔獣、木の部隊の一行は金山邸へと足を踏み入れ……早速秘密裏に名簿の捜索を開始……
数分後……
キキ〜〜ッバタンッガチャガチャッ
トパシオス「……誰か……来た!?」
*「はぁろぉ、あなたの町のマチキンのマキチンこと牧田金奪きんだつです」
※誰に向かって喋っている!?……ってかマチキンって最初に見たとき『マキチン』だと思い、誰かの愛称
 かと思った俺はオカしいのか……?
*「牧田様……」
牧田金奪きんだつ「ああ、金山真二の負債代わりだ……金目のものは全部掻っ攫え!」
一同「オオ!!」
クリソライト(……ただのマチキンか……)
ペリドット(無視して構わん……)
オリビン、クリソライト、トパシオス(はっ!)
……秘密裏に木の部隊が動き、公にマチキンが動くこの邸宅……実は借金で二進にっち三進さっちもいかなく
なった金山真二がマチキンに借金のカタ代わりに奪われた物件なのだ……
金奪きんだつ「おい、そこの絵画……ありゃ贋作だ……運ぶなよ?労力の無駄だ!」
*「ハッ……」
金奪きんだつ「……そこの階段の踊り場にある花瓶は真作くさいな……もってけ!」
*「ハッ!」
金奪きんだつ「おい!その絨毯は靴で踏むなよ!価値が下がる!!」
*「い、いえっさ!!」
てきぱきと金目のものを掻っ攫っていく牧田の一行
……そして、1時間後……
金奪きんだつ「はぁ〜〜、かき集めてもまだ半分も無いじゃねぇか……くそっ……地所売るか?……」
*「牧田さん……」
金奪きんだつ「……地下にも何かあるって……言ってたよな?」
ガチャッ
と、そこへ……やってきたのは……
一同「誰だ!」
狗訴くそ「……えっと……」
凌霄花しのぎ・そうか「ここが金山さんの邸宅ですのね……」
狗訴くそ霄花そうかとともに参上
金奪きんだつ「何だ?お前ら……この屋敷は牧田金融グループのモンだ……勝手に土足で上がってもらっちゃ困る
 んだよ……」
霄花そうか「いえ、この屋敷はしのぎ財閥のものです!」
バッ
権利書を見せる霄花そうか
*「んなっ!?」
金奪きんだつ「あのアマ……屋敷惜しさにしのぎ財閥に売り飛ばしやがったか!?」
※売り飛ばしたんなら同じじゃないのかって……?甘い甘い、マチキンなら金に換えるだろうが、しのぎ財閥なら
 保存してくれるとふんだんだよ……
*(牧田さん……どうします!?)
金奪きんだつ(……)
オリビン(ペリドット様……)
ペリドット(チッ……厄介なことになった……お前ら……捜索を続けていろ!)
トパシオス(え!?ペリドット様!?)
ペリドット(俺が出向く!)
クリソライト(いや、何もペリドット様が出向かなくとも……我々が……)
ペリドット(1人よりも3人で捜索していたほうが効率がいいだろ!)
オリビン、クリソライト、トパシオス(……そこまでは考えていませんでした……)
ペリドット(分かればいい……)
ギイイ〜〜
そして……奥の扉が開き……
一同「なっ!?……誰だ!?」
一同……音のした方を向く……
ペリドット「……」
コツコツコツコツコツ……
……ペリドット……狗訴くその前へ……


続

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