B.B.B. 激闘編
66の馬鹿 〜戦乱!橄欖石ペリドット日和 後編〜



金山邸にやって来た月夜の魔獣、木の部隊の一行……そしてそこを取り押さえた牧田金融グループの登場……
さらにその権利書を持ってしのぎ財閥がやってきて……この屋敷……一体どうなる!?
天四斗あまよと、金山邸
コツコツコツコツコツコツッ
奥の部屋からやってきて、一行の前に現れる男……
牧田金奪きんだつ「何だ?貴様!?この屋敷の者でもなければ同業者でもなさそうだ……」
ペリドット「……月夜の魔獣、木の部隊が長、ペリドット」
狗訴くそ「なっ!?」
金奪きんだつ「月夜の魔獣だと!!?」
*「ま、牧田さん!?」
金奪きんだつ「くそっ……退け!!てめぇら……あいつには手を出すな……こっちはとりあえず半分押収できた
 んだ……」
一同「イエス!ボス!」
ドタバタッガタタタッ
一斉に逃げ去る牧田金融グループの一行
金奪きんだつ「……あなたの街のマチキン、ことマキチンを……よろしく!!」
バタムッ……ブロロオオ〜〜〜ム
ちゃっかり宣伝して去っていく……
凌霄花しのぎ・そうか「……何ですの……あれ!?」
狗訴くそ「……さぁな……とにかく……霄花そうかは下がってろ……ここからは俺の出番だ……」
霄花そうか「分かりましたわ」
スラッ
抜刀する狗訴くそ
ペリドット「……フッ……早速五行七振ごぎょうななふりが1つ……堕束だそくの切れ味をためさせてもらおうか」
ジャラッ
鞭と剣とを融合させたような刀を取り出すペリドット
狗訴くそ「な……何だありゃ!?」
霄花そうか「……五行七振ごぎょうななふり!?……まさか……殺人剣鍛冶津川兄弟の……!?」
ペリドット「ほう……よく知っているな……お嬢さん……」
霄花そうか「気をつけて!狗訴くそ……あの刀は魔剣、妖刀にあたる代物よ!」
狗訴くそ「お、おう……」
ペリドット「はああ!」
狗訴くそ「うおおお!!」
コアアアアアッ
両者、ブースト開始!
ペリドット「木歳陰殺もくさいおんさつよう」
ババヒュインンッ
木のオーラを纏った剣閃が無数に飛んでくる
※木のオーラって何さ!?
狗訴くそ氷砕飛刀閃ひょうさいひとうせん!」
ギャガカアアアッ
だが、その剣閃は全て氷の剣閃によって凍り付いていく
ペリドット「フン……」
ヒュンッ
鞭のような刃がうねり、狗訴くそを目指す
狗訴くそ「おっとぉ」
ズバシャアアッ
絨毯が、床が、あちこち裂ける
狗訴くそ(あんなの喰らったらタダじゃすまねぇな……)
ペリドット「はっ!木歳陽刃もくさいみょうはこん」
どぎゅるんっ
狗訴くそを絡め取ってそのまま絞め、切り刻もうとする
狗訴くそ「何のっ氷砕突羅閃ひょうさいとつらせん!」
ドギャアアッ
冷気の波動を帯びた刃での刺突
ペリドット「チッ……」
バッドオオンッ
バキバキバキバキバキッ
咄嗟に回避……激突した壁が凍り付いていく
霄花そうか(ああ……金山さんの邸宅が……)
ペリドット(……短期間でブーストを我が物にしているか……たいした技術だ……)
ダダンッ
体勢を立て直すペリドット
狗訴くそ「そこか!氷砕漆黒閃ひょうさいしっこくせん!」
ギャギャギャギャギャギャギャッ
氷の刃を7つ作り、一気に襲わせる
ペリドット「ええい……木歳陰殺もくさいおんさつよう」
ババヒュアアアアッ
無数の木のオーラを纏った剣閃で応戦するペリドット
狗訴くそ「甘いぜ!ただ氷の刃が7つに増えただけだと思うなよ!」
バキバキバキバキッ
ペリドット「なっ!?」
木の剣閃をかき消し、そのままペリドットに迫る氷の刃
ドバキャアアアッ
狗訴くそ「何ぃ!?」
ペリドットを捉えたかと思われた7つの氷の刃だが、突如乱入してきた3人の剣撃に弾かれる
ペリドット「お前ら……」
オリビン「作戦は終了しました……」
ペリドット「フッ……そういうことか……勝負は……ここまでだ!」
狗訴くそ「逃がすかよ!!」
ペリドット「フン!」
ギュルンッ
鞭のような刃でシャンデリアの上部を絡め、斬り落とすペリドット
狗訴くそ「うぉう!?」
ドシャアアアッ
そして、その隙に木の部隊は去っていった……
狗訴くそ「……何だったんだ!あいつら……」
霄花そうか「……全く、人の地所で散々暴れまわって……」
……ちなみに、牧田金融グループは金山邸から手を退いたそうだ


END

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