B.B.B. 激闘編
61の馬鹿 〜真の『力』と刀! 前編〜



月夜の魔獣に戦わずして負けた馬鹿一行……そんな一行は真の『力』とは何なのか調査することにした……
天四斗あまよと、瀬戸際研究所
馬鹿「博士〜〜〜、居ますか〜〜〜」
※とりあえず、馬鹿研究所の出資者、瀬戸際博士のもとを訪れる一行。
ドタバタドタバタドタッ、ガチャッ
走ってきてドアが開き……
瀬戸際正朔せいさく「馬鹿……貴様ぁああ!!!」
馬鹿「ひっ……ちょ、一体何ですか!?俺が何か!?」
正朔せいさく「ああ!?お前がもってきたあの2体のロボットだがなぁ……」
※その件は外伝でどうぞ。
馬鹿「動作不良でも!?」
正朔せいさく「見てくれだけ女ってどういうことだあああ!!」
一同「はぁ!?」
正朔せいさく「馬鹿!貴様も発明家ならば見てくれだけでなく、内部まで細かく作れってんだ!」
※いや、アンタ……HMRで何をしようとしていたんだよ!?
偽馬鹿(馬鹿よ……本当にこんなエロオヤジみたいなヤツに聞いてわかるのか!?)
馬鹿(仕方ないだろ……離愁師匠りしゅうセンセイがどこかふらりと修行の旅に出たって言っていたんだ……)
嘘阿呆(ぐ……)
正朔せいさく「で、何だ!?お前ら!?今日は……」
馬鹿「……あ〜〜、なんと言うか……どういえばいいか……」
・
・・
・・・
とりあえずこれまでのいきさつを話してみる
正朔せいさく「フム、真の『力』ねぇ?」
凌霄花しのぎ・そうか「分かります?」
正朔せいさく「知らん!!」
一同「だぁ〜〜!」
狗訴くそ「……やっぱダメですね……次行きましょうか……」
馬鹿「うむ、博士……どうも、すみませんでした……」
正朔せいさく「マテマテ!!」
馬鹿「何です?博士……まさか情報料を請求したりしないでしょうね?」
正朔せいさく「おお、その手もあったな……」
一同「ちょ!!」
正朔せいさく「と、まぁ、冗談はさておいて……儂は発明しか詳しくないが、知り合いにはそういうことに対して
 詳しい人物がいるんだよ……」
馬鹿「じゃあ、その人に逢いに行けば……?」
正朔せいさく「おう、分かるかも……だ」
と、言うわけで……瀬戸際博士に教えてもらったその人に逢いに、一行は移動する……
天四斗あまよと嘶木いななき研究所
馬鹿「ここか……」
金盞花こがね・せんか「……ねぇ……『来たれ!オーバーテクノロジー』って書いてあるんだけど……本当にここで
 大丈夫なの!?」
一同「……」
ひや信子「と、とりあえず嘶木否子いななき・いなこさんに挨拶しないとね……」
霄花そうか「あのねぇ……否子いなこじゃなく、杏子きょうこでしょうが……」
信子「あれぇ!?そうだっけ!?」
霄花そうか「すみません、嘶木杏子いななき・きょうこさんはいらっしゃいますでしょうか!?」
ドタバタドタバタドタバタッ、ガチャッ
やっぱり走ってきて、ドアが開き
嘶木否子いななき・いなこ「誰が杏子きょうこよ!私の名前は嘶木否子いななき・いなこ!!間違えないで!!」
一同「……うそん!?」
信子「ほら!私のであってたんだよ〜〜」
※開口一番それかよ……
一同「す、すみません……否子いなこさん……」
否子いなこ「……で、何?」
馬鹿「瀬戸際博士の紹介で来たんですが……」
否子いなこ「じゃ、オーバーテクノロジーについて何か情報を持ってきたってことかしら!?」
馬鹿「いえ、違いますけど……」
馬鹿(本当に大丈夫なんだろうな!?ここで……)
……また先ほどと同じように説明してみる馬鹿一行
否子いなこ「はぁ……なるほどねぇ……真の『力』ねぇ……」
狗訴くそ「……いや、やっぱ分からないですよね?」
奴柱、馬脱「見るからにオーバーテクノロジー専門って感じですし……(看板が……)」
否子いなこ「いえ!そうでもないわ!こう見えて私、その昔、闇夜の狩人とか月夜の魔獣にスカウトされたことが
 あるんですから!」
一同「うえ!?」
否子いなこ「でもね、『私は研究で忙しいのよ!耳に手突っ込んで三半規管ぶっ潰したろうか?』って断ったの!」
一同「さいですか……」
※確かに耳の中に手を突っ込んだら奥歯カタカタ言う前に三半規管潰れるかもしれないけど……
……真の『力』の手がかりってここにあるのか!?


続

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