B.B.B. 激闘編
59の馬鹿 〜无疆むきょうなる殺戮者スローター! 後編〜



かつて伝説の殺戮者スローターとして裏の世界で名を馳せた男、滅宮めつみや大胡……そんな彼が5年ぶりに……无疆むきょうともがらの刺客
となって帰って来た……そこで、椎造は……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
木美きび椎造「ハッ!双小太刀二刀流……」
スラララッ
1本の大太刀に日本の隠し双身刀……面倒くさい抜刀を行った後に一足飛びにかかる椎造
椎造、滅宮めつみや大胡「ぬうおおおお!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャギャッ
そして、しばし鍔迫り合いが行われ……
大胡「ハッ!」
バッザダンッ
距離を取る大胡
大胡「……」
椎造「ほぉう……噂に聞く以上の手練れだな……」
大胡「……貴様……何者だ!?我ら无疆むきょうともがらと互角で渡りあえるなどと……破滅の因子以外にこんな芸当
 が……」
椎造「ハッ!ゴチャゴチャうるせえぞ!大胡!!貴様も伝説の殺戮者スローターならば……その伝説に見合った技を
 見せてみやがれ!!!」
大胡「……ハッ!ならばッ23レピュニット・トゥエンティースリー!」
ズドムッ
『数』のデータを圧縮して波動を作り、それらをあわせた剣閃を椎造に放つ
スカアアッ
一同「んなぁあ!!?」
だが、それはいとも簡単に回避される
椎造「あまりガッカリさせるな……大胡ッ!」
ドギャシュアアアッ
大胡「ぐ……ぬおおお!!?」
そして、椎造の一撃が……極まる
馬鹿(くっ……俺達はなんて奴を担任に持ってしまったんだ……)
一同、しみじみ思うのであった……
大胡(くっ……バカな……奴は馬鹿とは関わりがないハズ……いや、まさか……破滅の因子が目覚めた
 余波……あるいは……破滅の因子は……破滅の因子の周囲にも影響を及ぼすのか!?)
ザザザザッ
飛ばされつつも体勢を立て直すアレフ−02ツー
椎造「……伝説なんてものは誇張を含むってことなのか……」
ズゴゴゴゴゴゴッ
虚しく思いつつも、椎造の殺気が膨れ上がる
椎造「だが、貴様を倒せば俺の格が上がることだけは事実……斃れてもらうぞ!大胡ッ!!」
大胡「なめるな……无疆むきょうともがら……その力を思い知るがいいわッ!!メルセンヌ・ファイブ!!」
ズドムッ
『数』のデータを圧縮した波動で麒麟を具現化させて馬鹿に襲わせる
椎造「ハッ!双小太刀二刀流……迴天兼舞かいてんけんぶ!!」
ドギュオアアアアッ
双身刀を逆手で構えそのまま回転しながら麒麟を3回斬りつける
※双身刀に逆手も順手もない気がします……
大胡「馬鹿なっ!?无疆むきょうともがらの必殺の一撃がぁ!!?」
椎造「おおうりゃああ!!」
ドギャアアアッ
更に、回転した椎造はアレフ−02ツーをへと迫る
大胡「ち……チィイイイッ」
ズバシュアアアアッ
大胡「ごあああ!!?」
刀半分と供に左腕が切り落とされる大胡(アレフ−02ツー)
椎造「フッ……まだやるか……」
グニャグニャグニャグニャッ
馬鹿「んなぁ!?」
だが、瞬時に腕が再生する
椎造「ほぉう、面白い手品だな……」
※いや、手品じゃないし……
大胡「……よく分かった……貴様が何者であれ、もはや関係ない……全宇宙の滅亡の危機の前に……貴様
 を全力で潰す!!」
椎造「ハッ……今更本気を出したところで……貴様の腕は見切った!!……まぁ、左腕は文字通り斬った
 しな……」
大胡「だったら……受けてみろぉお!!!メルセンヌ・セヴン!!」
ズドムッ
『数』のデータを圧縮した波動で窮奇きゅうきを具現化し、馬鹿に襲わせる
椎造「だから……見切ったと言ったッ!!ハッ!迴天兼舞陸臠かいてんけんぶろくれんッ!!」
ズドバシュアアアアッ
左右2択と一瞬6斬が決め手の秘剣……その網目模様を描くような斬撃は瞬時に窮奇きゅうきを斬り裂き、更に、大胡
も斬り刻む
大胡「お……おごえああ!!?」
サラサラサラ……
椎造の斬撃の直撃を受け、大胡の体が崩壊していく
大胡「……破滅の因子……まだ……まだ終わらんぞ!我らが无疆むきょうともがら……貴様を抹殺することが最大の
 目的!!何度でも……貴様を……!!」
ボシュウウッ
大胡……アレフ−02ツーと供に消滅……
椎造「フッ……」
一同(……こいつ……何!?)
一同、すさまじく疑問を持った瞬間であった……
……ともあれ、无疆むきょうともがらの侵攻は……まだ終わらない……


続

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