朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第18幕 〜閃光ひかりゆる者……〜



突如現れた神魔光叢牙しんまこうそうがを繰る漢、椽大たるき・まさる……ひかるを名指しした彼の死合に応じるべくひかるまさる
と死合い……そしてついに決着の時……来たる!?
SS学院、グラウンド
椽大たるき・まさる「消えろやカスがぁ!!」
ゴオオオオオオオオオッ
ますますまさるを覆う蒼き光が増していく
大典光おおのり・ひかる(ちぃ……ヤバイぜ……これは……しかし……さっきの言葉も気になるところだ……選ばれて
 いないから……それ以上はダメ……?……出力を上げすぎると……危険ってこと……なのか!?)
決めかねていると……
チキッ
刀を構えなおす切子きりこ……しかし、攻撃ではなく、防御の構えを取る
まさる「ぬおおああああ!!!」
ゴカアアアアアアアアッ
まさるを光が包み込み
まさる「ぐ……があああ!!!!?な……何!!!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
光がまさるを中心に収束していく
まさる「な……何が!!?……一体……何が起きている!!!?」
安童切子あんどう・きりこ「……あなたは警告を無視した……だからもう助からない……」
まさる「な……何が……?ああああああ!!!?」
ズドオオオオオオオオオッ
一同「くっ……」
・
・・
・・・
シュオオオオオ〜〜〜
突如巻き起こった大爆発……光が弾けた後にはクレーターが残り、神魔光叢牙しんまこうそうががただ残されているだけであった
……
珠数恒次たます・こうじ「なっ!!?……一体……何が!!?」
国田正貫くにた・まさぬき「……神魔光叢牙しんまこうそうがに選ばれし者でない者の最期……とでも申しましょうか……」
綱國丸鬼こうこく・まき「最期……?」
正貫まさぬき(しかし……なぜ彼女は知っていたのでしょう……?それに……彼女の持つ業物も気になります……
 フム、彼女には悪いですが少し素性を調べさせてもらいましょうか……)
ひかる「……終わった……ってのか!!?……あれで……」
切子きりこ「……終わった……」
ひかる(……烏丸のヤロウ……俺にトンでもないものを託しやがって……)
切子きりこのことについては何も言及しないんですか!?ひかるさん!!
たっ
恒次こうじひかるよぉ……」
全てが終わったので……駆けつける恒次こうじ
ひかる「……ん?」
恒次こうじ「あの刀……どうすんだ?」
ひかる「……どうするもこうするも……」
恒次こうじ「だったら俺が……」
正貫まさぬき「いえ、無理です。刀が使い手と認めない者が使ったところで真価を発揮できるわけがありません」
日宗三月ひむね・みつき「だ、そうよ。アンタを使い手に選ぶ神サマなんてこの世界に居ないんだから無理無理」
正貫まさぬき「……それに、もし、使えたとしても、度を過ぎると先ほどの者と同じ末路を辿る事になるかと……」
恒次こうじ「……そいつぁ勘弁……」
正貫まさぬき「ですので、ひかる様、ここはあなたが……」
ひかる「……俺……?が……あれを管理しろと……?」
正貫まさぬき「はい、神魔光叢牙しんまこうそうがに選ばれた……あなたならば……」
ひかる「……冗談じゃねぇ……あんな危険な刀……2本も居るかってんだ」
丸鬼まき「あらら……」
キィインンッ
一同「くっ……今度は!!?」
突如地面に突き刺さっていた神魔光叢牙しんまこうそうがが光だし
ドオッ
そのまま何処へとも無く飛んでいく
一同「……」
恒次こうじひかるぅ!お前が暴言吐いたから刀も怒ってどっかいっちまったじゃねぇか……」
ひかる「おいおい、俺のせいかよ……」
ってか刀がすねるなんてことあるのかよ!!?……まぁ、使い手を選ぶ……意志ある刀ってことは聞いた
けど……意志があるのと感情があるのとは別だろ……
切子きりこ「……刀が次の使い手を選ばなかった……この場にはその器たる人物がいなかった……だから去った
 ……」
淡々と説明する切子きりこ
恒次こうじ「ま、何にせよ危機は去ったんだ……めでたし、めでたしってことで……」
ひかる(……去った……のか!?……むしろ……これから始まるように俺は思うんだが……)
・
・・
・・・
と、まぁ、なにはともあれ事件は解決し……一行は授業に……戻った……(で、やっぱり割愛っと♪)
……そのころ……某所では……
キラッ……ドゴオオオッ
SS学院から消えた神魔光叢牙しんまこうそうがが振ってくる
*「……フム……やはり刀だけが帰ったか……」
*「刀が選びし者ではなかったのだ……当然の結果ではないかね?」
*「フッ……それもそうか……」
*「しかし……ちと帰りが遅い気もしたが……」
*「フム……では、早速記憶を読み取るか……どのような虐殺を展開したのか……」
すっ……
手をかざす漢……とそのとき……
コオオオオッ
それに呼応するように刀が蒼く輝く
*「……ほう?……これは!!?」
刀から記憶を読み取っていると思しき漢がふいにもらす……
*「どうなさいました?」
*「いや……何でもない……」
フッ
刀から光が消え……
スウ〜〜〜
パチンッ
そのまま刀は漢の持つ鞘へと収まる
*(フフフ……まさか……あの者と死合ったとはな……ククク……これも運命の導きというヤツか……
 烏丸よ……)
*「フフフ……ハハハハ……ハァ〜〜〜〜ッハッハッハッハ!!面白くなりそうだな……フフ……」
この……集団は一体!?……烏丸を知るようである漢がいるのだが……今はまだナゾのままである……


続

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