朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第17幕 〜神魔光叢牙しんまこうそうが大激突!〜



烏丸が託した刀が世界に数本とない神魔光叢牙しんまこうそうがであると分かったその直後、同じ業物を持つ男がSS学院に乱入
俺に死合を挑みに来た……そして激戦が始まった……
SS学院、グラウンド
大典光おおのり・ひかる(何を始めようってんだ!?アイツ……)
刺突の構えで静止するまさる
椽大たるき・まさる「……ぬおおおおお」
カアアアアッ
ヤツの神魔光叢牙しんまこうそうがが蒼く輝き
まさる創世の炯光ジェネシス・フォトン」
ズギョアアアアアッ
そのまま切っ先から蒼き光が走る
シュオオオオオオオッ
一同「なっ!!?」
小さなクレーターが出来上がる……
珠数恒次たます・こうじ「……おいおいおいおい……」
日宗三月ひむね・みつき「……これが……神の力だっての!!?」
綱國丸鬼こうこく・まき大典おおのりさんは!!?」
国田正貫くにた・まさぬき「……」
クレーターの出来た部分にひかるはいない……
恒次こうじ「お、おい……まさかよぉ……」
まさる「……邪魔をするとは良い度胸だな……たとえ女でも容赦はせんぞ?」
スタッ
左手でひかるを抱え、右手で大太刀を構える切子きりこが爆煙の中から現れる
安童切子あんどう・きりこ「……」
ひかる(……いつ動いたんだ?コイツ!?)
切子きりこ「……」
無言でひょいっとひかるを降ろす
切子きりこ「……私が貴方を護るから、貴方は私を護って……」
切子きりこ流猛烈アタック(どこが!?)
ひかる「はい!?」
まさる「フン……2人がかりで来るってか!?……いいぜぇ……とっとと来な!」
ひかる(……2人で行ったとしても……ヤツのあの強大すぎる技……いや、もはや技とは呼べん代物に打ち勝つ
 ことが……)
ダッ
躊躇している間に切子きりこが飛ぶ
ひかる「あ、おい……」
まさる「テメェから先に死ぬか!!」
ギンッ
組み合う2人
まさる「な……何いぃ!!?」
正貫まさぬき「ほう……」
まさる(バカな……神魔光叢牙しんまこうそうがと普通の刀がまともにぶつかり合えば普通の刀が砕け散るはず……まさか……)
まさる「キサマ……そいつは……」
ブウンッ
無言でまさるを弾き飛ばす切子きりこ
まさる「ぬう……なめやがってぇ……」
ひかる(……何ボ〜っと突っ立ってんだ俺……アイツが立ち向かっているってのに俺が逃げていてどうする)
まさる「なめるな……女がぁあああ!!」
ガギンッ
飛び掛るまさる……が、俺の刃にて防ぐ
まさる「ぬ……ぬうう……」
ひかる「う……うおおおおお!!!!」
コアアアアアアアッ
刀身が蒼く輝き……
ドオオオンンッ
まさる「ぬ……ぐうう……」
ザザザザザザッ
そのまま蒼き光がまさるを弾き飛ばす
ひかる「……そうか……そういうことか……精神力……いや、魂……生命……それに呼応する……」
まさる「おしゃべりのヒマは無いんだよ!創世の炯光ジェネシス・フォトン」
ドオオオオッ
再び切っ先から光が走る
ひかる「ぬおおおおああ!!」
ゴコアアアアアアッ
刃が蒼く輝き、光を防ぐ
シュオオオオオ……
まさる「な……何いぃ!?」
まさる(防いだ……だと!!?)
ひかる「はっ!」
ヒュンッ
すぐさま間合いを詰め、斬りかかるひかる
まさる「うおう!?」
ひかる「今度はこっちから行くぜ!!」
ヒュッゴガガガガガガガガガガガガガガッ
そのまま激しい鍔迫り合いへと移行する
三月みつき「すごっ……」
正貫まさぬき(フム、あれが神魔光叢牙しんまこうそうがの力……ですか……なるほど……)
まさる(ぐ……ご!?……何ぃ!?この俺が……圧されているだと!!?)
まさる「このッ……なぁ〜〜〜〜めるなぁッ!!!!」
コアアアアアアアッ
まさるの刀も蒼く輝く
ひかる「ちっ……」
バババッ
咄嗟に距離を取るひかる
まさる「そろそろ死んでもらうぞ……!」
ゴコアアアアアアアアッ
刀と共にまさるからも蒼き光が放たれる
ひかる(くっ……)
すっ
切子きりこ「……それ以上は駄目……」
ひかるの前に立ちぼそっと呟く切子きりこ
ひかる「ちょ……」
まさる「ハッ!キサマが先に死ぬか?……よかろう……」
切子きりこ「……違う……あなたは選ばれていない……故にそれ以上使っては危険」
まさる「何をふざけたことを!」
……死合もそろそろ終焉!!?……さてさて、どちらが勝つのか……


続

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