朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第8幕 〜血煙舞う宴 その4〜



激突!血十字ブラッディ・クロス!……落とし穴にはまった2人が血十字ブラッディ・クロスのメンバーと戦っているとき、ひかる切子きりこはと
いうと……
血十字ブラッディ・クロスアジト
ギインッ
天井から襲い来る刺客を受ける切子きりこ
*「長尺刀……?フンッ」
ザッババッ
切子きりこから離れて距離を取る漢
安童切子あんどう・きりこ「……血十字ブラッディ・クロスが1人……天高明あまたか・あきら天高明あまたか・あきら「ほう……どこで聞いたのか知らんが……そんな分析など無意味だ……なぜならキサマはここで死ぬ
 のだからな……」
チキッ
刀を構えなおすあきら
切子きりこ「……」
無言のまま佇む切子きりこ
あきら(長い間合いは有利だが……懐に飛び込まれれば逆に不利になる……)
あきら「行くぞ!」
ドッ
一足飛びにかかるあきら
ギンッギギギンギンギンッ
切子きりこも応戦、そのまま鍔迫り合いへと移行する……
あきら「ぬうううう!!!!!」
切子きりこ「……」
吼えるあきら……無言の切子きりこ……
あきら(なぜだ!小回りの効く我が刃の方が有利のはず……なのに……圧されているだと!?)
※技量が同じなら破壊力の強い方が有利です。(つまり、切子きりこは大太刀を普通の刀と同じように扱えるわけだな)
ババッ
距離を置くあきら
あきら「ならば……」
パチンッ
抜刀術の構えを取るあきら
あきら「コレで……」
切子きりこ「……」
すっ
切子きりこも同じく抜刀の構えを取る……が、切子きりこは鞘に収めていない
あきら「バカが!狂じゃあるまいし、それで抜刀術が行えるか!」
※抜刀術って腕の長さ以上の刃じゃ無理……だよね?多分……
あきら「フン……素人が……死ぬがいいわ!!」
ドッ
先に飛び出したのは切子きりこ
あきら「うおおお!!!」
遅れてあきらも飛び掛り……抜刀術発動!
ガガギッ
あきら「!!?」
ドギャアアッ
吹き飛ばされるあきら
あきら(コイツ……今何をした!?……あきららかに連撃した……?馬鹿な……)
あきら「……まさか2挙動かかる動きを1挙動で行ったとでも!?」
切子きりこ「……違う……」
あきら「あ!?」
切子きりこ「……この体勢で2挙動の動きを1挙動で行うことは不可能……」
居合い越しで淡々と語る切子きりこ
あきら「何を解説してやがる……」
切子きりこ「……でも、2挙動の動きを1挙動の速さで行うことは可能……」
ヒュッガガギインッ
言うな否や抜刀術、連撃……
ババスッビュオオッ
あきら「ぐ……な……!!?」
あきら(とてもじゃねぇが太刀打ちできねぇ……なんて野郎だ……コイツ……)
何とか回避してはいるが、確実にダメージを負っているあきら……
※ってか切子きりこさん強すぎませんか?……(おいおい、製作者……お前がそんなんでどうする!?)
あきら(……ならば……)
あきら「うおおおお!!」
ドッ
決死の特攻
ビュゴアッ
そして致命の斬撃が……
ガキンッ
突如せり出した鋼鉄の柱によって遮られる
切子きりこ「!」
あきら「死ねぇああああ!!!!」
ギュンッ
今度は致命の斬撃が切子きりこに……
すっ
すかさず左手をかざす切子きりこ
あきら「そんなもんで止めれると思う……」
ガキンッ
金属音……と共に刃が止められる
あきら「な……何!?」
グググググッ……
あきら(馬鹿な……びくともしない!!?どういう……)
すすう〜
いつの間にか居合い腰(今度は鞘も無ければ左手も添えていない……)
あきら(なっ!?いつの間に!?)
切子きりこ「……リミット解除ブレイク……技名コード……虚空斬こくうざん!」
ドンッ
抜刀と同時に斜め上に斬り上げあきらにヒットさせる
あきら「ご……ごえあああああ!!!?」
ドギャオアアアアッ
そのまま天井に打ちつけられるあきら
あきら「ご……ふぁ!!?」
ドサッ
切子きりこ「……モード……スタンバイ……」
自称光学迷彩の刀をスタンバイモードに変更する切子きりこ
切子きりこ「……」
そして、無言のままひかるの元へと歩いていく切子きりこであった……
あきら……撃破完了!


続

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