Eighter -Scarlet Nocturne-
43rder 〜小国に消えた影札 A〜
#0
ヴァルカナ争奪戦は続く。
U(シレントワイザードの妨害も激化しており、その戦端はますます混沌としてきた。
それでも、譲れない思いがあるからヴァルカナを求めるのだ。
#1
天四斗(、Eighter本部
その日、ヴァルカナ出現のお知らせはいつもと違っていた。
ピコ〜ンッ
梓與鷹(「来た……ん?!」
ヴァルカナが、出現し、そして、すぐさまその反応は消えたのだ。
改めて断っておくが、ヴァルカナ出現のサインは、ヴァルカナが誰かの手に渡った時点で終了する。
だが、今回はそれがあまりにも早い。早すぎる。
考えられるとするならば……偶然にもノース光輪結社や大神の降真靈(の連中がいる近くに出現して、すぐさま確
保された……あるいは何も知らない一般人が偶然ヴァルカナを手にしてヴァルカナリアクターになってしまった…
…
※もう一つ、ヴァルカナ争奪戦を巻き起こすユーサーがヴァルカナを持ち帰ったという可能性も考えられなくもな
いですが、ひとまずは除外
上(総介「どうやら、少し面倒なことになったな……」
と、そこへ、総介が颯爽と登場。
與鷹(「厄介?」
山咲(桜「今回出現したヴァルカナが、誰の手に渡ったのか……ということです」
與鷹(「やはり人の手に渡ったからこそヴァルカナの反応は消失した……しかし、一瞬の出来事過ぎて分からないん
じゃないのか?」
総介「いや、分かる!」
しかし、総介は豪語する。
マジで!?……どうやって!?……と、思っていたが、次の瞬間、総介は桜に丸投げ。これには思わず與鷹(も苦
笑いを浮かべる。
桜「はい。今回ヴァルカナが出現したのはイギリス南東部から10km沖合いの地点です」
化野梶太郎(「そこに無人島でもあんのか?」
與鷹(「いや、無人島ならヴァルカナの反応が消失するわけがない……」
だとすれば、そこに人が存在するナニカがあるということだ。
梶太郎(「あ、分かったぜ!ライト〇ューブクラスタを詰んだオー〇ャンタートルって施設がそこに……」
一同「あるわきゃねぇだろ!」
一同の盛大な突っ込みが炸裂した瞬間であった
※創作と現実をごっちゃにするのはやめましょう!
#2
桜「それはシーランド公国。バチカン市国よりも小さい、真の世界最小を謳う構造物を領土と主張する国家です」
一同「シーランド……公国……!?」
與鷹(「おい、総……厄介な出来事ってまさか……」
総介「あぁ、そうだ。おそらくシーランド公国の住民が、ヴァルカナを手にしてヴァルカナリアクターになった」
なお、あとは現場で直接……と、言うことになり、Eighter一行はシーランド公国へと急ぐのであった。
ちなみに、今回のヴァルカナは出現と同時に反応が消失したことにより、Eighter以外にこの反応を追うものは
いなかった。
シーランド公国
*「ようこそ、シーランド公国へ」
Eighter一行を握手で出迎えるのはシーランド公国、二代目公太子殿下、マイク・ビーツである。
マイク・ビーツ「あなた方はどうして我が国に?」
総介「単刀直入に言おう。我々はヴァル……透明なタロットカードのようなものを求めてここへやってきた」
桜「正確にはソレを手にした人物を探しています」
梶太郎(「へへっ、隠すとためにならないぜぇ?」
與鷹(「悪役かお前は!」
ボキバキと指を鳴らしながら梶太郎(が言う。それはさながら悪役で、思わず與鷹(も突っ込みを入れる。
総介「……言い方を変えよう。最近、妙な入れ墨ができた人物に心当たりは?」
そもそも既にヴァルカナリアクターは誕生してしまっている。ならば、ヴァルカナの特徴を伝えるよりも、ヴァ
ルカナリアクターの特徴を伝えた方が話が通じるかと思った総介は訪ね方を変える。
マイク「……それはもしや、こういう入れ墨のようなモノを手にした方ですかな?」
すると、マイクはすっと右手の甲を一同に見せる
一同「なっ!?」
そこには赤と青の四角を組み合わせた八芒星に-XIIの数値が刻まれていた。
梶太郎(「よりによって一国の主が、ヴァルカナリアクターなのかよ」
與鷹(「公太子殿下、それは人が持つには過ぎた代物……」
もし、ヴァルカナが一般人の手に渡ったということがノース光輪結社や大神の降真靈(に知れ渡ったら殺してでも
奪い取るという連中が出てくる。だから、そうなる前にEighterの庇護下に入るべきだと與鷹(はヴァルカナの危険
性を説く。
※ちなみに、チラン・ギャンブリエルって一般人もヴァルカナリアクターですが、そっちには護衛みたいなのがい
るのでひとまず放置というスタンスです
続
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