Eighter -Grand Harmonise-
20ther 〜彼岸に消えし青春 B〜
#3
川に消えた子供……彼らは異世界・彼岸へのゲートを手にし、彼岸へ飛ばされてしまったのだ……そして、
イン・ヤンではn!日のスピードで時間が進む……だから、早くここを出ないと浦島太郎現象が起こってしまう
……はたして……かんな一行は無事にイン・ヤンを脱出することが出来るのか!?
梓與鷹「なぁ、ちょっと……少しは怪我人を労わるって心は無いのか?」
怪我人がいるにも関わらず全速力で次の門へとすすむかなり……それに與鷹(が思わず呟く
白拍子かなり「労わる!?……オ〜〜〜ッホッホッホッホ!生憎私には『甚振る』心は持ち合わせていても
『労わる』心は持ち合わせていないの!!」
一同「……ああ、そうですか……」
最悪だ!アンタ!と一同……
山形光「み……見えてきたよ……」
とか、そんな馬鹿をやっている内に一行は次なる門……今度は紅い門が聳(え立つ場所へと到達する
*「ようこそ、絳天門(へ……フム、猗璽堕謀(は斃(されたか……あいつも詰めが甘いな……」
そして、その門を守る……紅い衣を纏った漢……
*「だが、この遭朱瑪(はそうはいかんぞ……」
ボウッ
炎を集めて巨大な斬馬刀を作り上げる
遭朱瑪(「この、斬駮(が貴様の首を刎ねてくれるわ!」
かなり「さぁて、お次は……」
う〜〜ん、誰を犠牲にして次に進もうか……などとフザけたことを考えてみんなを見回すかなり……
と、そんな中、1人率先して前へ出る者が……
白拍子かんな「私が行きます」
碧聖刃(を構え、かんなが叫ぶ
遭朱瑪(「女!?……だが、女とて容赦はせん……ぞっ」
ゴギャウッ
言い終える前にかんなに斬り込む遭朱瑪(、しかし、それを軽く受けるかんな
遭朱瑪(「ほぉう……なるほど……」
かんな「あまり甘く見ないで下さいね……」
ギンッ
そのまま遭朱瑪(を弾き飛ばす
ザダンッ
バッ
遭朱瑪(「ハッ!鳳爪破(」
弾き飛ばされつつもすぐさま体勢を立て直し、すぐさま抉り取るかのような剣閃をかんなに襲わせる
かんな「当りません」
ふおっ
だが、いとも簡単に回避してそのまま背後を取る
遭朱瑪(「なっ!?」
流石にこれには神たる遭朱瑪(も驚愕……
遭朱瑪(「チイイッ!!鳳嘴撃(」
ゴウンッ
すぐさま振り返り、かんなを捉える……と、同時に刺突を繰り出す遭朱瑪(
かんな「無駄です」
スカアアッ
しかし、またしても回避される……
#4
遭朱瑪((な……何いぃ……どういうことだ!?神たる私が……あのような人間の小娘に!?)
つぅ……
遊んでいるかのようなかんなに……流石に冷や汗が出てくる遭朱瑪(
かなり(動揺しているわね……ま、無理もないか……しょせん人が神に成り代わっただけの存在ではそこが
限界……)
そのままじっとかんなを見つめ、動かない遭朱瑪(……そんな中、かなりがぽつりと思う……
遭朱瑪(「なめるな!小娘がぁッ!」
グオンッ
暫くしたのち、かんなの間合いに一足飛びにかかる遭朱瑪(……
遭朱瑪(「鳳尾返(」
ドッ
一同「へ!?」
遭朱瑪(「!!!?」
一瞬、何がおこったのか遭朱瑪(は分からなかった……
……遭朱瑪(の放った技がかんなではなく、遭朱瑪(自らに飛んでいったかのように見えた……
いや、正しくは技が極まる前にかんなに吹き飛ばされたのだが……
遭朱瑪(「貴様……何を……した!?」
かなり「あらあら、神ともあろうかたが何をされたのか分からないなんて……トロイわねぇ……」
そんなことでよく神が務まるわねぇ……と嘲笑うかなり……
遭朱瑪((バカな……あの小娘……我の力を遥かに上回っている……!?この力……まさか……)
神の領域に足を踏み入れている……だと!?……などと考える遭朱瑪(
遭朱瑪(「ありえん!!ありえん、ありえん、ありえん!ありえんのだぁ!!!貴様ごとき小娘にィ!人間如き
に神が圧倒されるなどと!!」
與鷹((……陰轟留牡鴉(もこんな心境だったのかな……)
ご乱心な遭朱瑪(に、與鷹(はふと、かんなに斃(された陰轟留牡鴉(もこんな心境だったのか……と思う……
遭朱瑪(「死ねぇああああ!!!鳳凰獄屠(」
ゴギャオオオオアアアアッ
剣気で具現化した巨大な朱雀がかんなに襲い掛かる
かんな「鳳鸞舞刃(」
ドンッ
かんなも火の鳥で応戦
遭朱瑪(「朱雀たる我に火の鳥で応戦などと笑……」
ズシャアアアアアッ
遭朱瑪(「ガ……ガハアア!!!?」
しかし、一笑していた遭朱瑪(は一刀のもと斬り捨てられる……
遭朱瑪(「バ……バカな……こんなバカなことが!?……貴様……一体……何者……なん……」
ボシュアアアアアッ
遭朱瑪(……撃破!
かなり「他愛も無いわね……」
かんな「……次、行きましょうね」
何事も無かったかのように語るかんあ
與鷹(「お、おう……」
と、言うわけで一行は次を目指す。
※ちなみにかんなに歳殺月天(の力が覚醒しているのはもはや(戦闘中は)日常茶飯事なのです。
さてさて、次の門の色とそれを守護する門番とは一体……どんな存在なのか!?
続
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