Eighter -Grand Harmonise-
20ther 〜彼岸に消えし青春 A〜
#0
川に消えた子供……彼らは異世界・彼岸へのゲートを手にし、彼岸へ飛ばされてしまったのだ……そして、
イン・ヤンではn!日のスピードで時間が進む……だから、早くここを出ないと浦島太郎現象が起こってしまう
……はたして……かんな一行は無事にイン・ヤンを脱出することが出来るのか!?
#1
彼岸、イン・ヤン
4人の門番がいるこの通りは……通称『相克路』と言うらしい……そこを通る一行……
梓與鷹「……なんだ……?アレは!?」
と、突如、行く手をさえぎる蒼き巨大な門が出現する
山形明「蒼天門……ここの門番を斃(さないと次には進めない……」
*「その通りだ……だが、貴様らにこの門をくぐることは出来ん!!」
ズダンッ
明が呟いたその時……蒼き衣を纏った漢が立ちはだかる
*「我が名は猗璽堕謀(……この門の先を進みたいというのであれば……」
與鷹(「時間が無い……ぱっぱと斃(すからかかってこい……」
と、與鷹(が張り切って死合うことに……
猗璽堕謀(「……よかろう!地獄を見せてくれるわ!この……砕界刃(でな」
ズラリッ
超巨大なソードブレイカーを手にする猗璽堕謀(
白拍子かなり「ってなわけで、がんばりなさいね〜〜、かんなの性奴」
與鷹(「……すみません、その呼び名、変えてくれませんか……」
かなり「却下!」
與鷹(「……」
まぁ、分かっていたことながら、ガックリと肩を落とす與鷹(……
ともかく、気を取り直して猗璽堕謀(に対峙する與鷹(
猗璽堕謀(「武器を取れ!挑戦者よ!」
素手で神に挑むなどと、笑止ッ!と猗璽堕謀(……しかし、與鷹(は拳法家……武器は両の腕なのだ……
與鷹(「俺の武器は拳でね……」
グっと拳を握り、突き出す與鷹(……
猗璽堕謀(「素手で我に挑むか!?……よかろう……ならば瞬殺してくれるわっ!」
ドゴギャオオオッ
振り下ろされる刃……地面が砕け飛ぶ
與鷹(「それだけの重量兵器だ……軌道さえ読めれば躱すのはたやすい……ハッ!狼牙砕(!」
ガオンッ
與鷹(の拳撃で吹き飛ぶ猗璽堕謀(
猗璽堕謀(「ぬ……ぬおおあああ!!!?」
ザザザザッ
猗璽堕謀(「……ぬん!龍爪握(!」
ドンッ
弾き飛ばされつつも瞬時に3つの剣閃を放つ
與鷹(「はっ!」
ダダンダダンッ
宙に舞って回避する與鷹(
猗璽堕謀(「なめおって……龍尾撥(」
バギャンッ
そんな宙に舞った與鷹(を・・砕界刃(によって弾き飛ばす猗璽堕謀(
與鷹(「ごうっ!?」
ドガアアアアッ
そのまま地面に激突する與鷹(
#2
猗璽堕謀(「死ねい!龍頭咬(」
ドンッ
そして、追い打ち……剣気で具現化した龍の頭が與鷹(に襲い掛かる
與鷹(「聖狼躱虚(!」
フオッ
だが、次の瞬間、與鷹(が猗璽堕謀(の視界から消える
猗璽堕謀(「なっ!?」
ゴギャンッ
顎への強烈なアッパーが入る
猗璽堕謀(「ご……うおああ!?」
ドギャンッ
與鷹((門番の力……よもやこれしきではあるまい……)
猗璽堕謀(「殺す!!殺す!!ブチ殺す!!」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
仰向けに倒れていた猗璽堕謀(は、起き上がると共に邪悪な殺気を放つ
かなり「さ、ここからが『神』の本領発揮ね」
それを見て、かなりは楽しそうに微笑む
猗璽堕謀(「相克路の門番にして神たる私に逆らったことを後悔するが良い!!」
ギュンッ
一気に與鷹(の間合いを侵食する
與鷹((なっ!?スピードが……)
猗璽堕謀(「ハッ!」
ゴギャウッ
與鷹(「クッ……」
猗璽堕謀(の横薙ぎを辛うじて聖狼躱虚(で回避する與鷹(
與鷹((チッ……これが、人と神との差……ってわけかい……)
いつぞやの留狩姉妹(との死合を想いだす與鷹(……
……だが、あの時と違うのは……猗璽堕謀(の攻撃を見切ることができる……という点だ……
かなり(ん〜〜、かんなの愛人も……なかなかやるじゃない……普通ならば、そこで限界なんだけど……
まぁ猗璽堕謀(は神にしては弱者の部類に入るし、なんとかなるでしょ……)
かなり、優雅に解説……と、その時……死合は終焉へ……
猗璽堕謀(「フン……死ねぇ!!!龍縛天破(」
ドゴギャウウウッ
剣気で具現化された龍が與鷹(を絞め殺そうと迫る
與鷹(「ッ!!!天狼激転生(!!」
ドッゴギャギャギャギャギャギャギャギャッ
咄嗟に4人の幻影を作り、攻撃の対象を惑わせ、そのまま猗璽堕謀(に拳撃を叩き込む
與鷹(「うおおおおお!!!」
猗璽堕謀(「ぬんん!!!」
ゴギャアアアアッ
ボタッ……ボタボタッ
與鷹(「く……くうう……」
ガクリッ
斬り付けられ、跪(く與鷹(
猗璽堕謀(「……ぐ……お!?」
ボゴッ
だが、対する猗璽堕謀(は……腹に風穴が空いていた
猗璽堕謀(「馬鹿な……神……たる……我が……人間などにぃいい!!!!?……ありえんッ!!
こんなこと……認めぬぞおおお!!!!」
ボシュアアアアアッ
猗璽堕謀(の断末魔が谺する中、彼は消滅した……
與鷹(「は……はぁ……キ……キツ……かった……」
かなり「さ、次進みましょう」
……何はともかく、ぱっぱと次に進みたいかなり姉さんであった……
続
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