Eighter -Chaos Desorder-
24ther 〜闇に震える綺羅星 D〜
#7
萌との死合も終わり……九星団も残すところ、かれんただ1人……
梓與鷹「かんな……」
白拍子かんな「……行きましょう……」
ギギギギギギギッ
漆黒の宮殿……その漆黒の扉を開き、一行は宮殿の中へ……
某敢(「……むぅ……ここは……厳かな……」
與鷹(「……曲がりなりにも『廟』だからな……神の墓所……」
敢(「なるほど……でござるよ……」
たたたっ
・
・・
・・・
そして、一行は先へ進むと……目の前に光……そして、人影……
白拍子かれん「……第七天廟へようこそ……歓迎するわよ……」
かんな「姉さん!」
與鷹(「かれん……」
その場所は……厳かで静粛で……墓所として遜色ない空間……
そして、かれんの立つ位置……その更に奥の祭壇には……2つのカオサイト製の棺が安置されていた
與鷹((アレが……第七天の棺……というわけか!?)
かれん「さぁ……かんな……はじめましょう……」
ズラッ
やや両刃気味な刀を抜刀するかれん
かれん「この魔剣、ガイアは大河の記憶のように簡単に破壊できないわよ!」
ビビッ
ガイアを突き付けて、かれんは咆える
かんな「……姉さん……?」
スラッ
炎の記憶を抜刀するかんな……だが、その眼はどこか哀しそうである……
かれん「ふふん……かんな……今日こそ思い知るがいいわ……姉の力と言うものを!!」
雨水朧((……そういえば、なんでかれんはかんなを憎んでいるんですかね?)
與鷹((いや、俺に言われてもな……)
百鬼あろえ(まぁ、女には女なりのコンプレックスってのがありまして……)
ガギャインッ
一行が見守る中、かんなとかれんは刃を交える……
かれん「煉獄舞刃(!」
かんな「虚無舞刃(!」
ゴガジュアアアッ
組み合った状態のまま、両雄は技を解き放つ……当然、2人の運が作用し、技は自分には届かず……ぶつかり
あって相殺される
ギリギリギリッ
そのまま組み合うかんなとかれん……
かんな「……姉さん……羅神無綺(流に選ばれなかった姉さんに勝ち目はありませんよ……」
かれん「だったら何?……羅神無綺(流が得られなかったのならば新しく作り出せばいい……」
かんな「はっ……」
超運でかれんが何をするのか察知したかんなは咄嗟に距離を置く
かれん「ふふん……煉獄極舞刃(!」
ゴジュアアアアッ
そして、次の瞬間、業火の刃が触れた地面を鎔かす……
あろえ「うげげっ!……なんて熱量よぉ!?」
炎の刃はそのまま、ギャラリーにまで迫りくる
かんな「虚無舞刃(!」
バキバキバキバキッ
だが、かんなの氷の波動が業火の刃を固め、事なきを得る
#8
かれん「それで勝ったと思っているの!?!冽沍極舞刃(!」
パキャアアッ
かれんの放った氷の刃は……かんなの氷の波動を砕く
與鷹(「な……何だ……今の?」
かれん「私の冷気の波動は相手の原子運動を止めるのみ……止まったものを砕くのは容易いものよ……」
かんな「……」
チキッ
かれんの言葉に表情を険しくするかんな
與鷹((……しかし、かれんの奴……一体どうやって自分だけの羅神無綺(流を作り上げた!?……あの流派
は……俺が知る限り伝説の流派……一朝一夕で解析できる代物でもなければ、まして、自分だけのものに
アレンジすることなどと……)
與鷹(「はっ!?」
……そういえば、かれんは……アトランティスと同型の九大オーパーツCPが1つを持っていると情報があった
ことを思い出す。
與鷹(「まさか……」
かれん「ふふん……」
かれんもまた、運により、與鷹(の辿り着いた考えを理解する
かんな「……でも、所詮羅神無綺(流では無いんですよ……姉さん!」
かれん「黙りなさい!!霹靂極舞刃(!」
チュギョオオアアアアアッ
かんなに雷が放たれる
かんな「神鳴舞刃(」
チュゴオオオオアアアアッ
かんなも雷を落とし、雷で雷を相殺する
かれん「なっ!!?」
かんな「はっ!」
ギャキインッ
キュラキュラキュラキュラッ……
そのまま一気に間合いを詰め、瞬時にガイアを弾き飛ばすかんな
チキッ
かんな「姉さん……まだ……やるんですか!?」
ザムッ
かれんから離れた場所にガイアが刺さり……そして、炎の記憶を突きつけられるかれん
得物を失いし、かれんに勝ち目はない……誰もがそう思ったのだが……かれんはニヤリと微笑む
かれん「うふふ……当然でしょ……シエル!」
かんな「はっ!!」
ザムッ
虚空よりガイアに似た刀が出現しかんながいた場所に突き刺さる。かんなは咄嗟に超運でそれを察知し、いち早く
その場を離脱
かれん「……避けた……か!?」
與鷹(「……なんだ……!?今の!!?」
かんなが距離を置いたことでかれんは弾き飛ばされたガイアを再び手に取る
ズッ
かれん「この2つの魔剣は対成すもの……さぁ……行くわよ、かんな……」
ビビシッ
右手にガイア、左手にシエル……2つの魔剣を突きつけるかれん……
かんな「姉さん……」
チキッ
かんな……再び哀しそうな表情で、炎の記憶を構えなおす
羅神無綺(流に適わない部分は2刀で補う……かんなVSかれん……ここからが真の死合の開幕だ!!
続
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