Eighter -Bizarre Investigate-
29ther 〜ナゾの正当防衛…〜
#0
正当防衛……それは攻撃してきた相手に攻撃で報復すると言う正しく目には目を、歯に歯を!(違います!)
そして、これは謎の正当防衛に関する事件簿である。
#1
天四斗、某所
*「よおっしゃ!行っくぞ〜〜〜」
ヒュバウッ
*「バッチコ〜〜イ!!」
キャッチボールを楽しむ親子……名前は親の方が大山呈示、子供の方が大山蕩児と言う。
ガシャイ〜〜〜〜ン
と、ボールは塀を抜け、家の中へ入っていく
大山蕩児「あ〜〜あ、ま〜〜たOBだ……」
先ほどからOBばかりが続き、大量にあったボールもほとんどがその塀の向こうの家の中に入って行ったのである
大山呈示「……よし、次のボールだぞ〜〜い!」
しかし、そんなことを全く気にせず父親である呈示は次のボールを取り出す
蕩児「まっかせて〜〜」
と、そのとき……
ギャウウウウウウッ……
車が猛スピードで迫ってくる
*「う……おりゃああああ!!!!!」
ゴシャアアアッ
その車はスピードを落とすことなく一気に蕩児に突撃し、轢き殺す……無論、蕩児が即死だったのは言うまでも
ない……
呈示「なっ!?貴様……何を!!」
*「ふぅ……ふぅ……」
血走った眼のまま漢は車を降り、轢き殺した蕩児を一瞥する
呈示「おい、貴様……何……」
ドズウウッ
言葉を遮って包丁を突き刺す
呈示「か……は!?」
*「うおおああああ!!」
ドドスッ
ドスドスドスドスッ
更に出るわ出るわ包丁が……漢は取り出した刃物という刃物を全て呈示に突き刺し、呈示をも殺すのであった
*「はぁ……はぁ……はぁ……」
数分後、警察が到着する
警官「ガイ者は大山呈示、蕩児親子……で、犯人はこの家の持ち主、籍銅捗加(……」
と警官が殺人の現行犯として確保した漢・籍銅捗加(を見ると……
籍銅捗加(「アレは正当防衛だッ!」
そう叫ぶ捗加(であった……
志摩椅埴亜(「……で、容疑者はさっきから正当防衛の一点張り……か……」
警官「志摩警部……どうします?」
椅埴亜(「……どうしますって……」
警官「あの親子は容疑者の家の近くでキャッチボールをしていただけなんですよ……」
確かに、正当防衛どころか、誰がどう見てもこれはただの殺人である
椅埴亜(「……と、いうわけだ。どこが正当防衛なんだ?ああ!?」
捗加(「貴様らはあの親子の恐ろしさを知らないからそんなことが言えるんだ……」
何があの親子の恐ろしさだ……貴様の方が恐ろしいわ!と警官一行は思うのであった……
#2
椅埴亜(「まぁ、いい、ここで話していても埒があかない……話は全て署で聞く」
一同「はっ……」
と、言うことで、籍銅捗加(は富山県警へと連行される……
だが、取調べでも『正当防衛』の一点張りで一行に埒が明かなかった……
一方……
天四斗(、籍銅(家
警官「志摩警部……これ……なんでしょうねぇ?」
遺留品を見て警官が言う……
椅埴亜(「あん!?」
……それは……ロケット花火などの導火線の部分……しかも1本や2本じゃなく10本ほどゴムで束ねてある。
上(総介「……正当防衛……か……」
一同「かかか……上(警部!!?どうしてここへ!?」
その時、唐突に総介登場……
山咲(桜「……不可解な難事件の起こった場所に警部は登場するんですよ」
警官「不可解なって……」
椅埴亜(「確かに……正当防衛の一点張りで……不可解な事件ではありますが……」
総介「とにかく、お前らこっちへ来い」
警官「はい!?」
言われるがまま一行は籍銅氏の庭へと足を運ぶ
警官「こ……これは!?」
そこには至る場所にボールが投げ込まれていた……
警官「はるほど……これで正当防衛か……」
一同「バカ野郎!たかだかボールを投げ込まれただけで人を殺すか!」
警官「……うっく」
総介「導火線、貸せ!」
警官「え!?」
言われるがままに導火線を渡す警官
ブスリッ
シボッ
投げ込まれていたボールに導火線を突き刺し、火をつける
警官「上(警部?」
総介「伏せろ!」
ヒュバウッ
そのまま上空へ投げつけると……
カッ
ズドゴアウアアアアンッ
一同「なっ!?爆弾!?」
椅埴亜(「……まさか……この投げ込まれたボール全部が……!?」
桜「……つまり、あの親子は何らかの理由で籍銅(氏を殺そうとしていたわけですね……」
※ってかいつから投げ込まれていたんだ!?……大分前から投げ込まれていたんだとしたら火薬が湿気ないか!?
……ってかそれだったら処理するか……
一同「……そんな……バカな……」
総介「……帰るぞ、山咲(……」
桜「はい。警部……」
一同「上(警部……どちらへ!?」
総介「署に決まっているだろバカ者!」
……と、言うわけでこの事件の全貌は分かったのだが……それにしても殺人するまでもなかったんじゃ無いの?
捗加(「アレは正当防衛だッ!!」
一同「お前はもういいから!!」
END
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