Eighter -Bizarre Investigate-
18ther 〜護身道具de犯罪を B〜
#3
防犯ブザーを犯罪に応用!?……この犯罪は被害者が痴漢に間違われ悲惨なメに逢うというまさに泣きっ面に蜂
みたいな特徴がある……
果たして、警官は犯人の女性を逮捕することができるのか……
天四斗、某所
ビィ〜〜〜〜〜ッ、ビィ〜〜〜〜〜ッ、ビィ〜〜〜〜〜ッ、ビィ〜〜〜〜〜ッ
再び閑静な住宅街に突如鳴り響くブザー
*「キャ〜〜〜〜痴漢よ痴漢よ!誰かタスケテ〜〜〜〜!!!」
ダダダダダダッ
そして、同じく、現場から走り去っていく女性。
※何か前回の話と同じっぽい展開なんですが……手抜きじゃないですよ……
ドカドカドカッ
*「何だ!?」
*「コイツか!?」
*「ちょ……ま……待て……俺は……」
そして、これまた前回と同じく付近の住民が駆けつけ、痴漢を成敗……と、その時
上(総介「そこまでだ!」
総介登場。
*「ひっ……警部さん……俺は……」
総介「お前の持ち物を確認しろ!早く!」
弁解を聞くよりも早く、総介が叫ぶ
*「え!?……あ……ああ……」
ゴソゴソ……
と、いうわけで言われるがまま、鞄の中を探る漢……そして、財布がなくなっていることに気が付く。
*「な……無い!!財布が……無いッ!!」
志摩椅埴亜(「上(警部……やはり……例の防犯ブザーひったくり犯による犯行ですな……」
一同「防犯ブザーひったくり!?」
聞きなれない単語に一同はキョトン……この漢……痴漢じゃなく、被害者なの!?とびっくり仰天
一同「一体何なんです?それ?」
総介「今は詳しく説明しているヒマなどない」
ここにきてまさかの説明放棄
※違います
山咲(桜「それで、犯人の女性の顔とかは覚えていませんか?」
*「んなっ……いきなりブザーでビ〜〜〜〜〜って……覚えているどころか見てもいませんよ!」
そして……犯人の手掛かりは全くなし……この事件……解決するのか……
#4
警官「……」
椅埴亜(「上(警部……どうします!?」
警官一行が沈黙するなか、志摩警部が語る
総介「……仕方あるまい……俺が囮捜査を行う」
一同「っててえええ!!!?」
絶対、そんなことは他に人に任せると思っていたのに、意外な展開だったので驚く一行
総介「何だ?お前ら?」
警官「かっ、上(警部……何も上(警部自らが囮にならなくとも、私達が……」
総介「お前達に逮捕できると思うか?」
一同「……ですよね〜〜〜」
と、アッサリと身を引く無能警官ども……
※いやいや、そこは『出来る』って言いましょうよ……ウソでもいいからさぁ……
桜「ですが……警部……」
総介「山咲(、心配は要らん」
心配そうに総介を見つめる桜だが、心配無用……と総介
桜「……分かりました……警部」
と、言うわけで、総介が囮になることに……
とりあえず、警部の勘(正しくは違う)によってひったくりが起きた場所をうろうろとする。
総介(……まだ2件しか事件は起こってはいないが……)
ピタリッ
いきなりとまって鞄から財布を取り出す……そして、中身を確認。もちろん、それはひったくりにお金の匂いを
嗅がせる目的もある
総介「……これだけあれば……十分と言ったところか……」
そして、それを遠巻きから見ている女性……
*(……次のターゲットは……あいつに決まり……)
※なんだかすごく都合のいい展開ですね……
サササササササッ
そして……音も無く忍び寄る女性
*(漢なんて!漢なんて!漢なんてぇええ!!)
スッ
鞄の中から防犯ブザーを取り出し……
*(くらええええぇええええ!!!)
ズバシュアアアッ
*「え!?」
だが、しかし……蒼王の刃(の一閃が……ブザーが鳴る前に叩き斬る
*「え……ええええ!!!?」
ガッ
総介「防犯ブザーひったくりの現行犯で逮捕する!!」
そのまま腕を掴み、手錠をかける総介
*「ちょ……何よ!言いがかりはよしなさいよ!!」
総介「話は署で聞く」
*「誰か!痴漢よ!痴漢!!!」
シ〜〜〜ン
しかし、誰も出てこない
*「なな……何よ!?何よ!どういうことよ!」
総介「どういうこともこういうことも犯罪を未然に防ぐため、家の外に出ないようにと協力を仰いでいる……」
*「くっ……このっ……クサレ外道がぁッ!!!」
総介(どっちがだよ……)
あんまりな言い分に呆れて声も出ない総介であった
富山県、富山県警
で……取調べが行われて……
警官「犯人の女性の名前は丙都盟留(……なんでも恋人にふられたショックから世の男性を憎み……それで今回の犯
行に及んだそうだ……」
椅埴亜(「はぁ〜〜やれやれ……困ったもんだな……そんな女……」
桜「……それは女性のみが悪いんでしょうかねぇ?……」
一同「……うっく……いや……あ〜〜〜……なんと言うか……」
……憎しみは新たな憎しみを生む……今回はまさにそんな事件であった……しかし……よくもまぁ、防犯ブザー
を犯罪に応用したものだ……
END
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