#0
　これは……とあるひねりの利きすぎた予告爆破事件に関する事件簿である。
　そして、その事件は日本全国を震えあがらせた……？

#1
　富山県、高岡警察
警官「警部……こんなものが……」
警官「こ……これは！？」
　それは……大阪府府のでたらめな住所からの手紙……
　『無能な警官諸君……ごきげんよう……私は爆弾魔……早速だが、お前たちのパトカーを1台爆破する……フフ
フ……果たして無事に全ての事件を止めることが出来るかな！？』
　そんな文面の爆破予告だった。
警官「……急げ！！直ちに爆弾処理班に連絡を取り、署内のパトカーの点検を行わせろ！」
警官「はっ……やっております……」
　……だが、しかし、いくら、署内のパトカーを探しても、爆発物や不審物は見つからず、結局この予告状はタチ
の悪い悪戯だと解釈された……
警官「ふざけた奴もいたもんだぜ……」
警官「ああ、全くだ……」

　その、翌日……
＊「え〜〜、次のニュースです。先日、大阪府府警にてパトカーが1台爆破、炎上するという事件が発生しました
幸い、パトカーには誰も乗っておらず、負傷者は出ませんでしたが……」
　大阪府、大阪府府警
警官「いいかぁ……これはなぁ、わいら警察(サツ)に対する挑戦っちゅうもんや……そこんとこ、気ぃつけんと……えら
いしっぺ返し喰らうで……」
　爆破事件が起きたことに対し、大阪府府警は厳重な警備態勢で捜査を進める
一同「はっ……」
　バムッ
警官「警部！！！こんなもンが……」
　と、そこへ、勢い良く警官が手紙を持って入ってくる
警官「何や！？」
警官「爆破予告や！警部……住所は出鱈目……そやけど、おそらく犯人(ホシ)はぁ……」
警官「貸してみ……」
警官「はっ……」
　『無能な警察諸君、ごきげんよう……私は爆弾魔……次はバスを1台爆破する……フフフ……果たして無事に全
ての事件を止めることができるかな！？』
　それは、確かに、爆破予告の文面であった……
警官「け、警部！！」
警官「ああ、分かっとる！！直ちに大阪府のバス会社を当たれ！！不審な物(モン)があるバスは1台たりとも車道に出す
なや！！」
一同「ハッ！！」
　……しかし……高岡と同じように大阪府のどのバス会社のどのバスにも爆発物、不審物は発見できなかった
　事件は未然に防がれた……のか！？……と大阪府府警は少しだけ安心していたのだったが……

#2
＊「え〜〜、昨日、東京都のあるバス会社で車庫入れしたバスが突如爆破、炎上するという事件が発生し……幸い
というべきか……車庫入れでしたので一般市民に負傷者は出ませんでしたが……」
　翌日、今度は東京都でバスの爆破事件が起きたという報道がニュースとして流れだす。
　富山県、高岡警察
警官「はぁ〜〜、物騒な世の中になったもんだなぁ〜〜〜」
警官「なっ！？それは……マジかッ！！？」
警官「と、どうした！？」
　大阪府府の警察仲間と偶然携帯で会話をしていた警官が突如叫びだす……
　その驚きの大きさに、一同もまた、驚きだす
警官「……だとしたら……」
　そして、その警官はすぐさま通話を終え、血相を変えて、叫ぶ
警官「お、おい……例の予告状……まだあるか！？」
警官「ん？……ああ……鑑識から帰ってきて……でも指紋も何も残って無くてだな……」
警官「ンなことはいいから……早く！！」
警官「……何だ！？何が起こったんだ！？」
　こいつは一体、何をそんなに慌てているんだ！？とぽかんとしている警官……と、そこへ……
上(かみ)総介「……事件を解く重要な手がかりが隠されているんだよ……それには！」
一同「かかかっ……かかかかっか……かっかっ……上(かみ)警部ぅ！！？」
　突如参上した総介に一同は面白いくらいにビビる。
警官「かかかか……上(かみ)警部……ななな……なじぇにこんな小汚い場所へ！！？」
総介「……お前ら、俺に媚を売って楽しいか！？」
警官「……あった、これが予告状だな……」
山咲(やまざき)桜「警部……」
　と、苦労の末、探し出した予告状を桜が取り上げ、総介に渡す
警官「あっ……」
総介「……フム……住所は出鱈目だが……差出の場所は大阪府か……」
桜「……警部……？」
総介「……やはりか……」
　そのまま予告状の差出人の住所を見る総介……
　『い3-25　大阪府府大阪府市町村大阪府某所　爆弾魔』
　そこには郵便番号からして出鱈目な住所が書かれていた……
総介「行くぞ、山咲(やまざき)、時間が無い……次は大阪府だ！」
桜「はい、警部……」
　予告状を確認すると、総介はとっととその場所を去っていく
一同「かっ……上(かみ)警部！！？」
　……総介は何を発見したのか！？……そして時間が無いとは一体どういうことか！？……
　んでもって……犯人は次にどこを狙うのか！？
※この事件にはある法則の元、爆破を行われているのですが……果たして……その法則とは！？


続