#3
　自殺を誘っておきながら、自分はキャンセルした漢……一体彼は何者なのか！？……
　ともかく、一行はBBSが書き込まれたと思われる場所を特定し、そこへ乗り込む
　天四斗(あまよと)、天四斗(あまよと)西部中学校
教師「ええ！？ウチの生徒が自殺BBSに！？」
志摩椅埴亜(いじえ)「はい、とても言いにくいことなのですが……どうやらそのようなのです」
警官「あ、別に生徒じゃなくて教師陣……かもしれないですが……」
教師「言いがかりです！ウチにそのような生徒はいません！！」
警官「しかしですな……自殺BBSに書き込まれたこの発言の発信源はここなんですよ！！IPアドレスで特定したか
ら間違いない！！気を付けろぉ！！」
　ぐっと手を握り締め、某毒舌スナイパーのような口調で叫ぶ警官が1人
警官「とにかく、おたくに危険思想の学生や教師はいませんか！？」
教師「そんなの居ないに決まってるじゃないですか！！」
一同（当然です。いたら問題になってます）
　ズバっと問いただす警官にいるわけないだろ！と教師も咆える
警官「……」

　そのまま沈黙してしまう一行……
椅埴亜(いじえ)「あ〜〜、ではパソコン使用時の過去ログなどをいただけたらいいのですが……」
教師「過去ログ……ですか！？」
椅埴亜(いじえ)「はい」
教師「わかりました、ではこちらに……」
　過去ログから何か手掛かりは得られないかと、志摩警部は提案。そして、一行はパソコンルームへと案内される
教師「こちらになります」
椅埴亜(いじえ)「んむ、ありがとう……」
警官「志摩警部……見てください、これ……」
椅埴亜(いじえ)「……ん？何か見つけたのか！？」
警官「AM Citysです！まさか、こんな場所でこんなパソコンに出くわすなんて、びっくりです！」
一同「……」
　凄まじくどうでもいい発見だったので、一同は黙り込む。
　……その後、過去ログを調べていくと……
警官「……ありました……この書き込みですね……期間は10月の……おっと……意外と短い期間しか書き込みをし
てないですね……」
　自殺BBSへのアクセスの記録を発見する警官
椅埴亜(いじえ)「うぅむ……やっぱりこの学校の生徒か教師か……そのどちらかが書き込んだとしか思えませんね」
教師「なっ……バカな……ウチの生徒に限って……」
上(かみ)総介「悪事はあまり露呈しない……が、露呈したら世間がひっくり返る……そういうものだ……」
　と、そこへ、総介登場
一同「かっかかか……かかっか……上(かみ)警部ぅう！！？」
　まさかの上(かみ)警部の登場に、一同はびっくり仰天、唖然騒然茫然……

#4
山咲(やまざき)桜「……警部……これがその書き込みのようですが……」
　無能警官が茫然としている中、桜が情報を総介に伝える。
総介「……フン、なるほどな……」
　過去ログを一瞥した後、総介は叫ぶ
総介「……自殺摺造(みずとり・しょうぞう)……彼はおたくの学校の卒業生で間違いないか！？」
教師「え？……あ、はい。そうですが……」
総介「……そうか……ならば、ヤツが犯人だな……」
一同「ええ！！？」
　唐突に犯人を宣言し……一行は再び驚きに包まれる
椅埴亜(いじえ)「上(かみ)警部……なぜに……卒業生が学校へやってきて書き込みをするんです！？」
教師「そ、そうですよ……大体、彼がパソコンルームへやってきたことなんて……ここ最近……」
総介「……お前ら……書き込みのログの日付を見たか！？」
警官「はい。確か10月の数日間だけでしたが……それが……何か！？」
　他におかしなところなんてどこにもなかったよな……などと会話する（無能）警官一行
教師「まっ……まさか！！！？」
総介「……そうだ……おそらく彼はこの学校の文化祭の開催された10月の数日間のうちにここで書き込みを行い、
そして犯行を行ったんだ！！」
一同「そうか！その手があったのか！！」
　これは盲点だった……と一同……
教師「くっ……パソコンルームの一般開放が……まさかこんなことになるなんて……」
※ってか学校側でそんなサイトに接続できないように防御策とはしてなかったんですかね！？……そっちの方がな
　にか問題な気がするのですが……
総介「……自殺摺造(みずとり・しょうぞう)……自殺斡旋業を営み、自らも自殺を行おうと持ちかけては毎回必ずドタキャンする……はた
迷惑な漢だ……」
一同「……そ……それは……」
総介「行くぞ……山咲(やまざき)」
桜「はい」
　総介、桜と共に自殺の家へ……
警官「お、俺たちも……行くぞ！！！」

　天四斗(あまよと)、自殺(みずとり)家
椅埴亜(いじえ)「自殺摺造(みずとり・しょうぞう)！自殺のドタキャンの疑いで逮捕する！！」
総介「バカヤロウ……そんな罪あるかい！！」
※全くだ……むしろそれは褒められ……はしないか……
桜「警部……」
　と、総介が檄と飛ばしていると……桜、窓が目張りしてあることに気づく
総介「ぬぅ！？」
　ガチャンッ
　シュオアアアアア〜〜〜
　練炭による一酸化炭素中毒……で、自殺なのだが……家族の遺体は見つかっても……肝心の摺造(しょうぞう)の遺体は見つか
らなかった……
総介「……逃げた……か……」
　……そのころ……
自殺摺造(みずとり・しょうぞう)「くっくっく……これだから自殺はやめられない！」
※いや、アナタ自殺してないし！！
　……かくて……自殺斡旋業、自殺摺造(みずとり・しょうぞう)の活躍は続く！


END