Eighter -Bizarre Investigate-
7ther 〜正月の暴走族奇譚 B〜



#3
 キュゴオオアアアアッ
 バリケードを築き、正月暴走を食い止めんとしていた警官……だが、突如、光が走る
警官「なっ……今……おごええああ!!?」
朱内人(あか・ないと)「ぬぅおるぁあああああ!!」
 ズドオオオンッ
 光に遅れて声が届き、そして、バリケードが破壊される。
警官「なな……にが!?」
 ギュオオオンッ
騎馬髪元獣朗(きばがみ・げんじゅうろう)「オウリャアアッ!!」
 そして、次に元獣朗(げんじゅうろう)が登場し、現場の警官を血と肉片へと切り崩していく
白麦朋子「みんな、ちゃんと私についてくるのよ〜〜」
一同「うおおおおおお!!!!」
 パラリラパラリラパラリラ……
 ズバシュアアアアッ
 そして、みなを率いるは朋子。さすがゾクをSAT並に強靭にした漢の娘……すさまじく統率がとれており、第一
警備陣はあっさりと突破された。
警官「本部へ応答願います!こちら第3警備陣……本部へ応答願い……」
 キュゴオアアアアッ
内人(ないと)「遅ぇ!!」
元獣朗(げんじゅうろう)「どおおうああああっ!!!」
 ズバシュアアアアアッ
朋子「いえぇ〜〜〜い!!」
 パラリラパラリラパラリラパラリラ……

 一方……
 富山県、富山県警
志摩椅埴亜(いじえ)「どうした!?何が起こっている!!?」
警官「はっ、志摩警部……そ、それが……今年のヤツラは……助っ人を要請したようでして……」
椅埴亜(いじえ)「助っ人だと!?」
警官「はい。……漆黒の超光速粒子(ブラック・タキオン)に赤い流星に湘南の鬼姫……」
警官「んなっ!?あの伝説の3人か!!?」
椅埴亜(いじえ)「いかんぞ……特に漆黒の超光速粒子(ブラック・タキオン)……ヤツをは一度走れば光より速くなる事はあれ、遅くなることは無
い!!」
※それ、時空間を移動し、タイムパラドックスとか起きそうなんですが……
椅埴亜(いじえ)「そして、赤い流星……奴は騎馬部隊としては世界トップクラスの実力の持ち主だ!……アイツを前にすれ
ば、流鏑馬(やぶざめ)の達人も顔を真っ青にして引き返すという……」
警官「んなっ!?そんな漢が!?」
※ってか、日本刀とバイクでどんな風に流鏑馬(やぶざめ)を実現するんだ!?……剣閃を飛ばすのか!?
椅埴亜(いじえ)「最後に湘南の鬼姫……彼女の父親、湘南の鬼神は是非警察(ウチ)に欲しい人材だったが……今は教師として……
いや、まさか、その血が娘に受け継がれているなどとは……」
警官「何感心しているんですか!?対策はどうするんですか!?」
椅埴亜(いじえ)「……くっ……しかし……」
 暴走族の世界で……いや、最早警察の世界でも伝説となっている伝説の3人をどう相手にすればいいものか
 ……と志摩警部は思い悩むのであった……

#4
 一方……
 天四斗(あまよと)、某所
 ドルンドルンドルンドルン……
 警察のバリケードを難なく突破し、暴走族を率いていた伝説の3人は……突如止まりだす
脱森音人「お三方……どうしました?」
内人(ないと)「ここまでくれば十分だろ?」
元獣朗(げんじゅうろう)「……まぁ、俺はまだ暴れ足りないがな……これから仲間内で流鏑馬(やぶざめ)の行があるからな……」
朋子「私も、そろそろ帰らないとパパが心配するんだよね……」
 ……気がつけば、警備陣は全て滅殺完了していた……最早、彼らを邪魔するものは何一つとして存在しないので
ある……
朋子「じゃ、みんな……清く正しく暴走するのよ……」
※『清く正しく暴走』ってどんな暴走だ!?
 それを聞いた音人は……くるりと後ろを振り向き一行を見渡す
音人「……てめぇら!伝説のお三方に敬礼!」
一同「おおう!!!」
 ババッと一斉に敬礼する一同
一同「来年も、よろしくお願いしますッ!!」
朋子「またね〜〜〜」
元獣朗(げんじゅうろう)「フハッ!!」
内人(ないと)「オオオ〜〜〜リャアアッ」
 ドキュオオアアアッ
 ……そして、お三方は去っていく
音人「おし、では、クライマックスを楽しむとするか!」
一同「イエス!ボス!!」
 気を取り直して、暴走を続けよう……としたその矢先……
*「ボス……誰か居ますぜ……」
音人「はぁ!?」
 ジャリッ
 入れ違いに、そこへ現れたのは……閣氏(カクシ)新撰組、近藤i(いさみ)冥時(みょうじ)萌
*「ボス……ヤツらは……今噂の……」
音人「ハッ!構いやしねぇ!!俺たちはバイクに乗ってんだぞ……生身で敵うと思うか!?」
*「そうっすね。ボス」
 アッハッハ〜〜っと笑いながら閣氏(カクシ)新撰組を見下す一行
近藤i(いさみ)「……」
 ズアッ
冥時(みょうじ)萌「クズが……」
 スラララッ
 豪刀を構えるi(いさみ)、邪眼解封&四屠(しと)の陣な萌……
 一触即発の空気となり……
音人「轢き殺せぇ!!!!」
i(いさみ)「だぁあああ〜〜〜!!!!」
 ドギュアアアッ
萌「消えるのは貴様らの方だ!!」
 ズババシュアアアアッ
一同「んごへあああ!!!!?」
 ……だが、たかが暴走族が孤高の剣鬼とi(いさみ)に敵うはずも無く……全員、その場で誅殺されたのであった……

萌「……下らん仕事だった……」
i(いさみ)「……そうね、じゃ、ここで帰りましょ……」
 現場に誠一文字を残し去っていく2人……
 こうして、警察に甚大な被害を与えたこの正月暴走は……幕を閉じた……
※もっと早く閣氏(カクシ)新撰組が動いていれば……とか言わない。だって、そしたら伝説のお三方が消えちゃうし。
 (マテ!それが狙いか!?)


END

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