Eighter -Bizarre Investigate-
7ther 〜正月の暴走族奇譚 A〜



#0
 毎年恒例、正月暴走……だが、しかし……今年の暴走は一味も二味も違っていた……!?
 それは……まだ、ウルフ・ミブが健在だった頃、とある正月に巻き起こった暴走族の事件簿である

#1
 天四斗(あまよと)、ウルフ・ミブ
近藤i(いさみ)「近頃、暴走族も五月蝿くなってきたわね……」
斎藤(そう)「ま、年末だからな……」
芹沢(しぎ)「ヒック……五月蝿くって静かに酒も飲めやしない……これは許されざる行為だわ!!」
一同「……」
 酒の邪魔とかそんなことはともかく、由々しき事態である……と、言うわけで、閣氏(カクシ)新撰組は……立ち上がる。

 一方
 天四斗(あまよと)、某廃工場
*「諸君、今年もやってきた……」
 暴走族のボス、名を脱森音人……天四斗(あまよと)に名を馳せる暴走族『青い(いなずま)』として有名な暴走族だ!
*「おうよっ!!」
*「ですが、ボス、昨今の警備体制じゃあ、新年の挨拶なかなかやりづらくありませんか?」
脱森音人「言うな……」
 確かに、昨今の正月の警備は年々増加傾向となっている……
*「すみません……ボス……」
音人「さて、ここでちょっと相談だ……今年は例年通り、元旦に行うか……それとも……警備体制が緩む三が日の
後に行うか……」
一同「ボス……」
*「ボス!サツを恐れてゾクが務まりますか?」
*「そうですぜ、ボス、明日も例年通り……」
 一同、吼える
音人「うむ、よくぞ言った……そこで、今回は強力な助っ人を用意した……」
*「助っ人!?」
*「だぁ〜〜〜っはっはっはっはぁ!!!」
 ズドガシャアアッ
 ドルンドルンドルンドルン……
 と、音人の言葉が終わるなり、廃工場のシャッターを切り崩し突如その場へ乱入する漢……
*「なな……何だ!?」
 バイクに跨り日本刀を繰り出す真っ赤なジャケットの漢……
*「なっ!?あの人はッ!!?」
音人「そうだ!伝説の走り屋……赤い流星こと騎馬髪元獣朗(きばがみ・げんじゅうろう)……」
騎馬髪元獣朗(きばがみ・げんじゅうろう)「壮観じゃねぇか……」
 バイクから降り元獣朗(げんじゅうろう)が呟く
*「ボス……」
 感嘆の声を上げる暴走族……だが、しかし……助っ人はまだ終わりではない……
音人「驚くのはこれからだ……まだ助っ人は……」
 ギョキュオアイアアア〜〜〜ン
 と、そのとき、光とともに参上する1人の男
*「な……なんだ!?今の……」
音人「このお方こそ、透明な中性微子(クリア・ニュートリノ)の後継者……漆黒の超光速粒子(ブラック・タキオン)こと、朱内人(あか・ないと)」
*「な……何ぃい!?あの……『透明な中性微子(クリア・ニュートリノ)』の後継者だとお!?」
*「まさか!!?」
朱内人(あか・ないと)「フッ、今宵のマシンも光速、ブッちぎりだぜ!」
漆黒の超光速粒子(ブラック・タキオン)……超光速にて突っ走るその様はまさに超光速粒子(タキオン)!よって透明な中性微子(クリア・ニュートリノ)の後継者を許され
 た漢なのだ……ってか光速を超えて移動できる人間ってどんな奴だよ!

#2
音人「だが、これで終わりではない、まだいるのだ!!」
一同「……へ!?」
 一同がキョトンとしていると……
 コツコツコツコツ……
一同「……はい!?」
 最後にあわられたのは……1人の女……
*「ボス……何です!?この女……」
 どんな助っ人が来るのかと思いきや、タダの女でがっくりする一行……
*「……この女……とは失礼ね……?」
 グオオオオオッ
 だが、その女から異様な殺気が立ち込める
*「こ……この寒気……ま……ままま……まさかああ!!?」
 その寒気に、覚えがある人物が1人呟く
音人「そうだ!!彼女こそ、あの湘南の鬼神の愛娘……湘南の鬼姫こと白麦朋子様である!!!」
白麦朋子「フン……」
 堂々と宣言する音人に、朋子も威張る
一同「ななな……なにぃいい!?」
警官「あの一夜にして湘南を纏め上げ、そしてSATより強靭な部隊にした伝説の漢の……!?」
※ってかその湘南の鬼神……すげぇ能力だな……暴走族をSATより強靭な部隊に……なんて、普通できないぞ……
音人「そうだ!」
朋子「パパはもう足洗った(引退しちゃった)から私が代わりにね……ふふふ……」
 朋子の父、湘南の鬼神は今、暴走族を引退し、とある高校で教鞭をとっていると言う。
※ちなみに透明な中性微子(クリア・ニュートリノ)も、引退みたいな感じで湘南の鬼神と同じく、同じ高校で教鞭をとっております。
*「ボ……ボス……」
音人「元旦のこと……楽しみにしておけ!」
一同「イエス、ボス!!!」
 正月暴走のためだけに集まった3人の『伝説』……今年は……血の雨が降る予感……

 そして、正月は来たる……
 天四斗(あまよと)、某所
警官「みんな、気を引き締めていくぞ……1年の計は元旦にあり、今年は……暴走族撲滅キャンペーンを行う!」
一同「はっ……異論ありません!!」
 パラリラパラリラパラリラパラリラパタリロ……
※なぜに最後だけ漫画の名前!?
 と、気を引き締めているとすぐさま暴走族が……走ってくる
警官「……来ました……警部、毎年恒例の正月暴……」
 かくて……暴走族と警官は激突する……果たして……


続

前の話へ 戻る 次の話へ