B.B.B. 学園編
88の馬鹿 〜世にも殊死しゅしな『弓道』〜



怒零湖ドレイコ工業トンでも授業シリーズ……28段!
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・武道館
台力抜君たいりき・ばつぐん「おおっし!てめぇら……今日は弓道を行う……みんな各自自分の強弓を持ってきたか!?」
一同「あるわけねぇだろ!自分の……しかも強弓って!!」
抜君ばつぐん「なぁ〜〜〜にぃ〜〜〜!!?」
一同「ヒィッ……」
抜君ばつぐん「じゃ、死のかけらやるからとっとと死の弓作ってこい!」
金盞花こがね・せんか「そこで何故にロマサガ3!?」
抜君ばつぐん「うるせぇ!『指輪を……』って言われたら死のかけらで造る死の指輪のことだと思って貴重な死のかけら
 を弓にしなかったんだ……文句あるか!!」
盞花せんか「先生、そんなことよりもギドランドの長のほうが腹立つと思いませんか!?」
抜君ばつぐん「ああ!?てめぇ……体育の時間にゲームの話をするとはいい度胸じゃねぇか!」
一同「それはテメェだ!!」
・
・・
・・・
気を取り直して……
抜君ばつぐん「いいか、てめぇら……弓道とは読んで字の如く、九つの道を極めんとするものだ」
偽馬鹿「それ『きゅう』の字が違うだろ……」
抜君ばつぐん「うるせぇ!ともかく全員弓と矢を持ったな……では、先ず俺がお手本を見せるからよく見ておけ」
すっ……とアーチェリーを構え……
一同「マテマテ!!」
抜君ばつぐん「ああ!?何だ!?」
嘘阿呆「弓矢とアーチェリーとじゃ命中精度も飛距離も違うだろ!!」
抜君ばつぐん「ああ!?ぐだぐだうるせぇヤツだな!!」
馬鹿(……ってか教える気ナシじゃん……)
ひや信子(まぁまぁ、いつものことだよ。ダーリン)
馬鹿(……)
抜君ばつぐん「はぁ……仕方ねぇ……だったら、これでいいか!?」
すちゃっと次に取り出したるは……連弩れんど
曼珠沙華まんじゅ・さか「次は連射ボウガンですか……」
一同「普通に弓道をしろぉお!!」
抜君ばつぐん「ああ!?本当に我儘なヤツだな……」
馬鹿「と、言うか先生がムチャクチャなだけでしょ……」
一同「うんうん」
抜君ばつぐん「ああ!!?……仕方ねぇ……ならば台力たいりき流弓道4段の腕見せてやろう!」
一同(また出たよ……ハチャメチャ武術……ってか一体いくつの武術を伝えているんだ!?台力たいりき家は!?)
抜君ばつぐん「いいか、よく見ておけよ……これが台力たいりき流弓道の初歩……」
スチャッっと矢を3本ずつ人差し指と中指、中指と薬指、薬指と小指の間に合計9本番え……
抜君ばつぐん「ナイン・ブレイド」
ドガガガカカカガガガッ
一同「……」
的の中心から正方形を描くように9本の矢が刺さる
馬鹿「……なぁ、弓道とかアーチェリーとかってダーツと同じように真ん中に当てるように矢を打つ競技だよ
 な?……これってあんまり得点にならないんじゃ……?」
一同「……うんうん」
信子「うんうん、矢が勿体無いしね……」
一同(そういう問題でも無いような……)
抜君ばつぐん「うるせぇ!!敵を殺すためには1本よりも9本の方が広範囲で相手の心臓をカバーできるからいいん
 だよ!何本も打っていたら敵が逃げちまうかこっちがやられちまう……」
一同「あのなぁ!敵を殺すためのモンじゃねぇだろ!今は!!!」
抜君ばつぐん「……」
暫く沈黙……
抜君ばつぐん「……フン、まぁ、いい……おい、カズラ……お前も何か芸をやってみろ!」
一同「ちょ、何を」
初雪そゆきカズラ「……分かった……」
すっくと弓も持たず立ち上がるカズラ
一同(いやいや、何か『芸』って……引き受けるなよ……お前も……)
ぐおおおっ
気を集めて蜘蛛の巣のような形の弓を作る
盞花せんか「ちょ……それって……」
カズラ「……私の場合、連射数は8888!」
ズドオンッ
盞花せんか「やっぱりか……って何!?その数……」
的が消し飛びました……
カズラ「……弓道は……楽しい」
一同「いやいや、それ弓道じゃないから……確かに弓だけど、違うから!!」
※結論:やっぱりカズラは最強です!(うぉい!)


END

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