B.B.B. 学園編
83の馬鹿 〜クリスマスの奇跡 前編〜



高校2年の冬もそろそろ終わるというかなんと言うか……まぁ、ともかく、今回はそんなお話。
……だが、クリスマスの奇跡が……みなに優しくめでたい話になるなんて奇跡が起こってもあり得ぬのだが
一同(マテぇい!!)
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
木美きび椎造「あ〜〜、もうすぐクリスマスだなぁ……おい……」
一同「……まぁ、そうですが……」
椎造「てめぇらの中にはクリスマスに恋人として一線を超えてしまおうとか考えているヤツらも、街でイチャ
 つくカップルを血祭りに上げようとか考えているヤツもいることだろう……」
一同「いねぇよ!ンな奴!!」
椎造「安心しろ、今年のクリスマスは朔の夜叉の一同がお前らに最高のクリスマスを提供する」
一同「結構です!」
一同、猛然と反対。
椎造「題してクリスマスの奇跡だ!!」
馬鹿「……何か普通だな……」
おおとり仙花「朔の夜叉も結構いいことを考えるんだね……」
椎造「この企画は至ってシンプル。まず、カップルは片割れがどこかに閉じ込められた状態から始まり。もう
 片方は自分の恋人をノーヒントで探し出す。また独り身のものはその恋人よりも先に発見した場合に限り
 正式な恋人にすることが可能」
一同「普通と考えていた俺達がバカでした!」
生徒「ってか、そんな無理やり別れさせることなんてできるわけないでしょう!!」
生徒「そうですよ!!その企画は無理があります!!」
一同、更に反対意見を叫ぶ
椎造「黙れッ!貴様ら……このクラスに破壊王がいることを忘れたのか!?……」
一同「はっ……」
椎造「彼の手にかかれば2人の愛情も一発で粉微塵だ!よって恋人を奪えるチャンスがあるってことだ!」
手森賞万でもり・しょんまん「そうか、俺の力がこんなところで役に立つとはな……友情までも破壊してきた甲斐があったって
 モンだぜ!」
一同「マテぇや!!」
椎造「いいかぁ……どこにいるのか分からない恋人をノーヒントで見つけ出す……これこそ正に……
 正真正銘の『クリスマスの奇跡』にふさわしいではないか!」
一同「難易度があり過ぎです!!」
椎造「ああ!?てめぇら……てめぇら人の愛はそんな程度なのか!?」
ひや信子「むむ、私とダーリンとの愛は無限大です!!」
馬鹿「ちょ、信子……」
椎造「ほぉ、つまり……クリスマスの奇跡に参加するんだな!?」
信子「ダーリン、待っているから(はぁと)」
馬鹿「の、信子!?」
椎造「おっし!ならば、早速、クリスマスの奇跡……開始だぁ!」
一同「待ってください!参加するのは……馬鹿と信子だけ……」
プシュ〜〜〜〜〜
と、そのとき、煙で視界が真っ白になる……
一同「う……ぐ……う……ZZZZzzzzzz……」
・
・・
・・・
馬鹿「はっ!?」
そして、気がつくと……恋人がいるカップルは……その片割れがものの見事に消えていた……
生徒「うおおおっしゃぁ!!!今日はあこがれのあの娘を文句を言わさずゲットできるぜぇ!!!」
ドタバタッ
生徒「マテ!てめぇ……抜け駆けは許さんッ!!」
生徒「ハッハッハッハ……あの娘のハートは俺様のものだぁ!!」
生徒「うふふ、いけませんわ。お姉さまのハートはあなたち如き下賤な男には渡しませんことよッ!」
早速独り身のものは走り出していく……
※1人何かレズな人がいたような……
狗訴くそ「……大変なことになってしまいましたね……馬鹿……」
馬鹿「……すまん、みんな……信子のせいで……」
偽馬鹿「……気にするなって……絶対に見つけ出さなきゃいけないかくれんぼだと思って……気合入れて
 行おうぜ……」
嘘阿呆「おう、そうだな……」
……かくて、クリスマスの奇跡というなのフザけた恋人争奪戦は始まった……
信子……アンタって人は……


続

前の話へ 戻る 次の話へ