B.B.B. 学園編
75の馬鹿 〜世にも困惑な『国語』〜



怒零湖ドレイコ工業トンで授業風雲録……今回はちょいと毛色が違うもの……『不幸の手紙』に纏わる伝説!
そう、それは最近出回った手紙……いわゆる不幸の手紙なのだが……どうも、何か違うのだ……と、いうか
違いすぎるのだ……
……どう違うのかと言うと……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
木美きび椎造「おい!てめぇら!てめぇらの中でフザけた手紙を出したヤツぁいねぇだろうなぁ!?ああ?」
ブウンッ
ビームソードを展開して椎造が言う……
一同「先生……それって……これですか!?」
と一同が取り出したる手紙……そこには……
『これは棒の手記です。この手記を見た者はすぐさま1009人に同じ文面の手記を迭ってください。さもないと
 貴方に棒が訪れますよ……?』
との記述が……
椎造「おう、それよ!……って何だぁ?てめぇらにも届いたのか?『棒の手記』なるフザけた代物が……
 あぁ!?誰だ!?こんなフザけた代物を……よりにもよって朔の夜叉の盟主たる俺に送り付けた不届き者は
 !?……この中にいるんじゃねぇか!?」
一同「いるかいッ!!ってかそんな命知らずな真似をするヤツはいませんよ!!」
椎造「……フム、それもそうか……」
一同(ほっ……)
椎造、納得したご様子で、一同安堵の表情を浮かべる。
椎造「しっかし、なんだ!?このフザけた文面はぁ……こりゃ、不幸の手紙連盟に喧嘩を売ってるぞ……」
生徒「先生、そんな連盟あるんですか!?」
椎造「ああ?!知るか!」
一同「おい……」
・
・・
・・・
偽馬鹿「……文面から察するに1009枚あるかと思うんですが……」
椎造「フン、つまり、1009人はその手紙を受け取ったと言うことか?」
嘘阿呆「ってかなぜ1009枚なんだ?……普通不幸の手紙って言ったら……29じゃねぇのか?」
金盞花こがね・せんか「ま、『棒の手記』だからね……」
と。一同は棒の手記トーク
ガラッ
歩駆児天あるく・じてん「おっし!てめぇら……話は聞いた!!よって今日の国語の時間はこの『棒の手記』の徹底検証だ!
 『不幸の手紙』の間違いであることは言うまでも無いが、どうやったらこんな間違いになるのか!てめぇらで
 考えろ!!」
そんな折、歩駆児天あるく・じてんが教室に入ってくる
一同「……まさか先生が出したんじゃないでしょうね?」
児天じてん「ああ?俺がこんなフザけたことをすると思うか!?」
一同(……思えない……と絶対に思えないからなぁ……)
児天じてん「大体なんだ?コイツは、『送』と『迭』の違いも分からんのか!」
一同「え!?」
と、文面を見直すと……
偽馬鹿「あ、本当だ……」
初雪そゆきカズラ「……おそらく、『不幸』を縮めて書いているうちに『棒』に変化したのだと思われる……」
一同(また淡々と……)
児天じてん「ふむ、不幸と棒か……手紙と手記ってのはまぁ、思い込みによる勘違いだろ……」
信子「だったら数字の間違いも思い込みに……」
一同「そんなヤツはいねぇ!」
凌霄花しのぎ・そうか(まさか……パパが……いや、でも、まさかぁ……大体、ウチのパパならこんな安っぽい紙など
 使いませんし、封筒も封蝋をするし……)
児天じてん「さて、カズラよ!29と1009の間違いはどうやったら起こるか……わかるか!?」
一同(んなこと聞くなよ……いやそりゃ俺たちでも知りたいけどさ……流石に……分かるモンなのか!?)
カズラ「……」
しばし沈黙……
一同「やっぱ……無理……?」
カズラ「……おそらくこの手紙は2度以上にわたって誤植が起きている。まず1度目は横書きでの間違い。
 これにより不幸が棒になったと思われる」
一同「……最初から説明するのな……」
カズラ「次に縦書きでの誤植が起きたと思われる。漢数字での二十九と一千九とを間違えた結果こうなったもの
 だと思われる……」
一同「おおおお!!すげぇ!!」
ちなみに、この『棒の手記』……何の進展も無いままみなの記憶から忘れ去られていったのだが……一体
誰が出した手紙なのか……さっぱり分からないままだったという……


END

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