B.B.B. 学園編
52の馬鹿 〜世にも不遜な『実習』〜



怒零湖ドレイコ工業の工業高校らしい授業風景……でもトンでも授業シリーズの第18段……工業実習編!!
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・実習棟
*「あ〜、私がお前たちに工作機械の操作方法を教える、増仁具ましにんぐ千太だ」
馬鹿「マシニング……センタ!?」
増仁具ましにんぐ千太「さぁて、では工作機械を扱う前にちょっと覚えて欲しいことがあるからよく聞け〜〜」
一同「ゴクリ……」
増仁具ましにんぐ千太「いいか、工作機械の中でも999番の次に加工を行うことを旋盤といい、でっぱりのある工作機械を
 特機という」
一同「そりゃ『せんばん』違いに『とっき』違いだ!!」
千太「フッ笑止千万!」
一同「何がしたいんですか?アンタ!?」
千太「おっし!じゃ、早速今日はみんなに鋼鉄のワイングラスを作ってもらうぞ〜〜」
一同(何に使うんだよ……鋼鉄のワイングラスなんて……)
千太「一同鉄の棒と、8ビット……おっとオクテットを持っていけよ……」
一同「バイトです!!」
・
・・
・・・
と、言うわけで一同旋盤の前へ……
千太「おしまずは問題集ジッパーにセンタ問題集をつけてセンタ穴を開けてもらう」
馬鹿「……何だ?そのワケの分からない単語!?」
ひや信子「う〜〜ん問題集……はドリル……ジッパーはチャック……?」
一同「連想ゲームか!!」
※普通に『ドリルチャックにセンタドリルを付ける』と言えよ……
千太「穴を開けることが出来た人はふりふりセンタを付けるんだぞ〜〜〜」
一同「早い上にオカしい!」
偽馬鹿「ふりふりセンタって何だ!?」
千太「レースセンタのことだ……」
一同「わかるかヴォケ!!」
千太「おっし、じゃ早速切削を開始しろ〜〜〜」
一同「だから、早い!!」
ギュオオオオ〜〜〜ン
……と、まぁ、とりあえず切削を開始する一行
生徒「ふぅ……切りくずが邪魔だな……」
と息を吹きかけて切りくずを飛ばす生徒
生徒「ゴゲフゥウ!!?」
千太「あ〜〜、みんなよく見ろ……あんな風に切りくずを吐息で吹き飛ばしちゃイカン……ケガするぞ」
一同「そういうことは早く言え!!!」
信子「はいは〜〜い」
千太「お?何だ?」
信子「先生のお手本とか見せてくれないんですか!?」
千太「……おお!よくぞ言ってくれた……その言葉、お前たちが入学したときからずっと待っていたんだ」
一同「入学直後からって……工業実習は2年からだろうが……」
千太「おっし!じゃ、俺様の旋盤テクニックを見せてやろうじゃねぇか!」
ギョルアアアアアア〜〜〜ン
旋盤、起動……
千太「センタドリル……行けぇ!」
ガスッ
とセンタ穴を開け……
千太「どんな鋼だろうとも切削するのみ!」
ドギュオ〜〜〜
切削開始
金盞花こがね・せんか「……先生って……キョウスケのファンか何かですか!?」
千太「いいかぁ……俺様くらいのテクになると旋盤を使用して切子が出来るんだぞ……うおおお!!」
ドギョルギュイアアギョアアアアッ
1mmの狂いが作品を台無しにする超高度な技……
一同(ス……スゲェけど何か褒めたくない……)
千太「ほおああ!!!」
ギュイ〜〜〜ン
そして切削が完了すると……
千太「ふぅ、分の悪い賭けだった……」
一同「おい……」
千太「と、まぁ、こんな風に切削するんだぞ!」
一同「いやいや、先生の腕を真似することなんて出来ま……」
一同、そこで言葉を一旦区切り、カズラの方を見る
初雪そゆきカズラ「……」
旋盤を使って彫像をしているカズラ
千太「なな……何ぃい!!?貴様……俺ですらまだ成功したことの無い旋盤での彫像を……しかもこんな
 完璧に……ぬぅうう……貴様ぁ!!!」
カズラ「……これはこれで楽しい♪」
一同「いやいや、彫像って旋盤を使って行うものじゃないだろ……」
千太「……くっそぉ!覚えて置けよ!!」
ドタバタドタバタドタバタッ
そして……先生は逃げていった……
一同「おいおい、授業どうすんだよ……」


END

前の話へ 戻る 次の話へ