B.B.B. 激闘編
103の馬鹿 〜神の力と古代遺跡 その2〜



屍貪したん・改とナゾの漆黒の板の正体を探りに嘶木いななき研究所へ行った馬鹿一行……すると、ここでは
専門外といわれ、一行は威隻いせき研究所へと向かったのだが……唐突にその正体が判明し……
天四斗あまよと威隻いせき研究所
威隻法腱いせき・はっけん「カオスプレート……どこで……これを!?」
馬鹿「カオスプレート……って何ですか?」
法腱はっけん「むっ?!」
次に屍貪したん・改を見て……
法腱はっけん「こっちはカオサイトで作られた剣か!?」
馬鹿「……あの、博士……その……何ですか?カオスとか……」
法腱はっけん「まず、こちらの質問に答えんか!これをどこで!?」
ひや信子「学校の地下でです」
法腱はっけん「何?」
馬鹿「で……今度はこっちの番ですが……」
法腱はっけん「カオスプレートというのはだな……カオサイトで作られたプレートのことで、移転媒体と記録媒体の
 2つが確認されており……」
一同「……あの……博士……」
一矢はじめや睡蓮「……博士……私たちならともかく、もう少し詳しく説明したほうがいいのでは
 ありませんか?」
睡蓮、倉庫から戻ってくる
法腱はっけん「む……そうか……二宮君」
二宮紫苑しおん「はい!」
どどん!と背後から登場
一同「うわお!?」
紫苑しおん「では、威隻いせき研究所、書籍管理官の二宮が説明にあたりたいと思います。……ええと……どこから
 話しましょうか……?」
ちょっと考え込んだ後
紫苑しおん「カオスプレートやカオサイトといったものは現代科学では再現不可能なオーパーツであり……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……古代文明の遺品というわけですね?」
紫苑しおん「ええ、そうなるわね。まぁ、ここで言うその古代文明の遺跡というのは現実空間にはあまり存在せず、
 多くは歴史の墓場という全ての失われし歴史の終着点と呼べる空間に点在しているの」
偽馬鹿「歴史の墓場?」
紫苑しおん「移転媒体のカオスプレートはそれら歴史の墓場に点在する空間を行き来するためのものであり……」
狗訴くそ「……じゃ、歴史の墓場って平たく言えばあの世ってことなんですか?」
紫苑しおん「はい?何故ですか?」
狗訴くそ「え?違うの?」
凌霄花しのぎ・そうか「……私たちが持ってきたカオスプレートは彼岸の1つに繋がっていたみたいなので……」
法腱はっけん「な……何だと!?彼岸だと!?」
食いついてくる博士
法腱はっけん「彼岸と此岸とを結ぶカオスプレートは珍しいからな……なるほど……これがな……」
ひょいっとそのカオスプレートを持って去っていく博士
信子「持ってっちゃった……」
紫苑しおん「……話を戻しますが……?」
一同「あ、はい」
紫苑しおん「次にカオスプレートの材料であるカオサイトについての説明ですが……カオサイトとは歴史の墓場で
 多く産出される鉱物で、その硬度はコスモサイト……ええっと、ダイヤモンドの10倍です」
一同「んなっ!?」
紫苑しおん「カオサイトは大きく分けると2種類に分類でき、99%がカオサイトα、残り1%がβというような割合
 になっています。αとβの違いは、人の正しき心に反応するか、悪しき心に反応するかの違いですね」
霄花そうか「心……ですか?」
沙華さか「……じゃ、これは……もしかして……」
屍貪したん・改を指差して沙華さかが言う
紫苑しおん「はい。カオサイトβを加工して作られていますね」
一同(だから……なのか……)
三枝苧環さえぐさ・おだまき「ちなみに、カオサイトの99%がカオサイトαですので通常、カオサイトといえばカオサイトαの
 ことを指しますよ。カオスプレートも大体カオサイトαで出来ていますし……」
倉庫管理者、三枝さえぐさ颯爽登場&会話に飛び入り参加
苧環おだまき「……問題はどこでカオサイトβを入手したか……歴史の墓場を知りつつなおかつ転移媒体を持って
 いるなんて人物は……滅多に居ないと思うしね……」
紫苑しおん「……そこは確かに疑問ですよね……」
1つのナゾは解決したけど……また1つナゾが……


続

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