B.B.B. 激闘編
83の馬鹿 〜緑柱石エメラルド颯爽出陣! 後編〜



ある日街へやってきた馬鹿、そこで偽馬鹿に偶然出会い……さらにその場に月夜の魔獣が攻めてきた……
こうして、月夜の魔獣、金の部隊と馬鹿、偽馬鹿との死合が始まったのであった……
天四斗あまよと郊外、ヴィラ・エンジェル建設予定地
偽馬鹿「ぐ……くくっ……」
ジリジリジリジリッ
モルガナイト、ヘリオドールの2人の剣圧に徐々に圧されていく偽馬鹿
モルガナイト(フン……)
ヘリオドール(所詮はここまでか……)
※いやいや、2対1でそうなんですから、もし1対1だったら圧されるのは月夜の魔獣の方ですって……
馬鹿「ぬうりゃあ!!」
ドンッ
アクアマリン「おお!!?」
ザダダダッ
馬鹿の剣圧に弾き飛ばされるアクアマリン
馬鹿「光破十文字こうはじゅうもんじ」
ドドッ
アクアマリンを圧し飛ばし、その隙を見逃さずさらに十文字斬りを放つ馬鹿
アクアマリン「チッ……金太陽刃こんたいみょうはソさん」
ズバウンッ
上段からの袈裟斬りにて応戦するアクアマリン
馬鹿「ぬうう……」
アクアマリン「ちいいっ……」
ギリギリギリギリ……
そのまま組み合い、動かぬ2人……
一方……
偽馬鹿(くっ……どうしたもんか……このままでは……ヤバイぜ……)
モルガナイト(……フン、早々にカタを付けるか……)
ヘリオドール(フム……)
馬鹿「う……おおおお!!!」
コアアアアアアアッ
と、そのとき、馬鹿の刀の刃が一際光り輝き……
アクアマリン「ぬ!?」
偽馬鹿「どおおりゃああ!!」
ズドウムッ
ヘリオドール、モルガナイト「くっ……」
ザザザザザザッ
それに呼応するかの如く、偽馬鹿の剣圧も増す……
ヘリオドール(これは……)
モルガナイト「……まさかな……」
馬鹿「大丈夫か?偽馬鹿?」
偽馬鹿「ヘッ……」
アクアマリン(馬鹿のブーストに呼応して偽馬鹿のブーストレベルが上がった!?)
モルガナイト(そんなことが……ありえるのか!?)
ヘリオドール(分からん……だが、我らも……エメラルド様が刀を振るったときに近くに居れば……同じ
 ような現象が起こった……)
アクアマリン(……ならば……)
馬鹿「ん?どうした!?何の相談だ!?」
アクアマリン「心配はいらん……貴様を抹殺するための雑談に過ぎん……」
チャキッ
刀を構えなおす金の部隊3人
馬鹿「……フン、上等だ!」
偽馬鹿「行くぜ!馬鹿!」
馬鹿「おう!」
グオオオオオッ
馬鹿と偽馬鹿の剣気が上がり……
馬鹿、偽馬鹿、アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドール「うおおりゃ……」
ドンッ
両陣、飛び掛ろうとした矢先……刀が飛んできて間に割って入る
馬鹿「ぐっ!?何!?」
モルガナイト「この……刀……五行七振ごぎょうななふり……」
エメラルド「そこまでだ……お前ら……」
アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドール「エメラルド様……」
刀1本で双方の動きを止めた漢、エメラルド登場
偽馬鹿(チッ……コイツぁ厄介なヤツが出てきたモンだな……)
エメラルド「馬鹿……お前の力はあらかた見せてもらった!」
馬鹿「何だと!?」
グッ
地面に突き刺さった刀を抜き取るエメラルド
エメラルド「……だが、今は時じゃない……フフフ……いずれ……貴様らとケリを付ける日が訪れる
 であろうが……」
偽馬鹿「冗談じゃねぇ……今すぐ……」
ダッ
金の部隊の4人一斉に後退り……
馬鹿「止せ!深追いは……」
ドドドドッ
そして大量の黒死蝶が降り注ぐ
偽馬鹿「ちっ……ちいいっ……」
ガガガガガッ
馬鹿と偽馬鹿が2人して降り注ぐ黒死蝶を振り払う
馬鹿「……逃げられた……か……」
偽馬鹿「……くそぅ……」
月夜の魔獣と馬鹿一行……両者が全面戦争を行うのも……もうすぐ!?


END

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