朱い宇宙の侍・祖章(
第36幕 〜朱い宇宙(の果てに……〜
光(VS烏丸……両者は鎬を削る激しい戦いを繰り広げている……果たして、この死合の行方は!!?
烏丸・アマツ「あははははははは……凄い……最高だよ……」
両手を広げて烏丸が言う……
烏丸「まさかこんな短期間でここまでやれるとは……思ってもみなかったよ……」
大典光(「ぬううう……」
ザクッ
刀を地面に突き刺す光(
光(「……ぐ……ぐ……」
烏丸「でも……そろそろおしまいだね……ふふふ……」
日宗三月(「そ……そんな……」
烏丸「これ以上の技もあるまい……君はよく戦った……だから、そろそろ切子のいる場所へ送ってあげよう
じゃないか……」
チャキッ
刀を構えなおす烏丸……
珠数恒次(「そんな……俺……達のリコたんが……やられた!!?」
三月(「……アンタね……」
※ちょっと言葉に気を使いましたね……恒次(……
綱國丸鬼(「……光(様……?」
光(「う……うぅうぅぅ……」
跪く光(……
安童(切子(……信じて……神鉄を……私を……)
その脳裏には切子の声が……繰り返し響き渡る……
切子(信じて……託して……私に……全てを!)
光(「……ああ、分かっているさ……信じているさ……俺は信じているさ!切子……お前を……神鉄
をぉおおおおおお!!!」
キュゴコアアアアアアアッ
その途端、光(が緑の光に包まれる
烏丸「……そんな……馬鹿な!!!?まさか……今まで誰もこんな境地に到達できなかったのに!!?
何故だ!?何故……何故最上位の開放度を得られる!!?」
光(「……そいつぁ心のどこかで信じていなかったんだろ……神鉄のことを……」
烏丸「何だと!!?」
光(「……俺だってそうだ……だがな……今は違う!俺はなぁ……神鉄(を最高に信頼している
んだよ!!!」
コアアアアアアアッ
さらに緑の光が強くなっていく
烏丸「フン……作られた人形如きを信頼するだと!!?愚かな……そんなもので僕を止められると思うか!
永久の新星(!」
キュドゴアッ
ピンク色に輝く光の球体が光(に放たれる
光(「はっ!」
ズバシュアアアッ
烏丸「な……何!?」
だが、それはいとも簡単に切り裂かれ、そして吸収されていく
光(「返してもらうぜ!切子をなぁ!!」
ゴアッ
一足飛びに掛かる光(
烏丸「戯言をおおお!!!」
ドギャンッ
そのまま激突する両者
烏丸「ぐ……くああああああああ!!!?」
ドシャンッ
恒次(「うわったぁ……ビックリしたぁ……」
烏丸の左腕が飛んでくる
烏丸「ぐ……ぐぐ……な……何故だ!?何故……何故なんだ!!?」
がくりっ……
今度は烏丸が跪く
烏丸「……僕の計算は完璧だったハズだ……狂うはずなどどこにもなかったはずだ!!」
光(「残念だったな……烏丸!!!」
烏丸「……ただ……殺すだけじゃつまらないから……ここまで育て……でも……僕の計算ではここまで
の成長はなかったはずだ……なぜ……何故だ!?何故だ!!?答えろ!光(」
光(「そいつぁ人を弄んだ報いってヤツだ!」
ゴオオオオオオオッ
尚も光(の剣気、緑の光は強まっていく
光(「さぁ!覚悟しろ!烏丸!!」
烏丸「……何が覚悟しろだ!ふざけるなよ!!全ては僕の思うがままに進んだ……だからこれからも僕の
思うままに進ませなきゃいけないんだ!!こんなところで……こんなところで……」
ズオオオオオオオッ
烏丸の邪気も増していく
烏丸「僕には銀河を制圧するという大役があるんだ……こんな……こんなちっぽけな銀河の果てで溘焉(と
して終焉を迎えるわけにはいかないんだ!!」
光(「……そうかよ……だったらキッチリと引導を渡してやるから覚悟しやがれ!!」
キュオオオオオオオッ
神魔光叢牙に緑の光が集う
烏丸「う……うああああああああ!!!!」
ドッ
飛び掛る烏丸……それに対し、光(は……
光(「……無比の災厄(!」
バズンッ
光のオーラを全開にして烏丸を叩き斬る
烏丸「が……が……があああああ!!!!?」
ズビシッ
一刀両断される烏丸
烏丸「そんな……こんな……馬鹿な……何故……何故だ!?……何故……僕が……いや……
なぜ……そんな技を使え……」
光(「貴様の負けだ!烏丸!とっとと地獄へ落ちろ!!」
烏丸「……う……うふふふ……あはははは……ははははは……はっはっはっはっはっは!!」
シュオオオオオオッ
烏丸が消滅し始める
烏丸「……あはははは……」
恒次(「……狂った……か!?」
キュゴオオオオオッ
三月(「ちょ、何!?アレ!!?」
光(の背後に歪みが現れる
烏丸「……僕はここまでだ……けどね……それは君も同じだ……光(……共に死んでもらうよ!!」
光(「くっ……何!!?」
ズズズズッ
歪みに取り込まれていく光(
烏丸「アハハハハ……あはははは……あ〜〜〜〜っはっはっはっはっはっは……さよならだ!みんな!!」
光(「ぬ……うおおおあああああ!!!!」
ボシュアアアアアッ
一同「光(ぅうう!!!」
・
・・
・・・
国田正貫(「……そうですか……」
丸鬼(「……光(様……」
こうして……十数年前に起きた一家惨殺事件……を巡る1つの騒動は幕を閉じた……だが、失った代償は
大きかった……
恒次(「……光(……」
三月(「……帰って……くるよね?光(……」
恒次(「……当たり前だろ!この俺が……俺が……」
……でも……いつか光(が帰ってくるとみんな信じている……
END
前の話へ 戻る 次の話へ