朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第23幕 〜SS学院学校旅立と出よう!〜



神鉄の槍使い……現る!対戦に応じたひかるだが、技量が同じゆえに槍の破壊力の前に苦戦する……と、その時
颯爽と切子が参上し、あっさりと返り討ちに……?
SS学院、グラウンド
三門みつかど祐(ぬ……ぬううう……なめおってぇえええ!!!)
大典光おおのり・ひかる「……」
珠数恒次たます・こうじ「リコってばひょっとしてひかるより強いのか?」
ひかる「……今のを見る限り……は……
安童あんどう切子「……」
チキッ
刃を突きつける切子
祐「ぐぐぐ……」
さてさて、ここでちょこっと話は変わり……この死合を某所から見る存在が1つ……そう、烏丸・アマツだ!
・
・・
・・・
烏丸「……やれやれ……進化の期待があったのに……これじゃあダメだねぇ……はぁ……」
※どこで見ているのかって?……『それはヒミツです♪』←てめぇ某謎の獣神官プリーストか!
烏丸「……まぁ、しかしながら……到着点は同じ……か……」
しばし考え込み……
烏丸「うふふふふふ……これ以上やってもらったら同化しちゃうし……今回は退散してもらおうかな……
 ふふふふ……」
そして烏丸は闇に消え……話は戻ります……
祐「消えてもらうぞ!女ぁ!!!」
コアアアアアアアアッ
槍の光が一層増す
切子「……それ以上は……ダメ」
ひかる(またか……)
祐「ハッ……何をほざくか!女ぁ!キサマを殺して次は神鉄の刀使いだ!!」
ビシィイッ
何かが弾けた音……と、その瞬間
祐「ご……ああああ!!!?」
ガランッ
槍を手放す祐
恒次こうじ「何が……起こった!?」
祐「ぐ……く……何!!?」
祐(槍が……退けと警告している……だと!!?馬鹿な……なぜ……何故!?)
祐「……えええい!!今回はここまでだ……だがな……次に逢う時……キサマらが死ぬときだと覚えて
 おけ!!」
捨て台詞を残し、祐は去っていった……
恒次こうじ「……何だったんだ!?結局!?」
ひかる「……俺に言われてもな……」
結局……その日はそのまま解散、帰宅ってなことに……
・
・・
・・・
SS学院、学生寮、ひかる(+切子)の部屋
ひかる「……行くぞ……」
切子「……分かった……」
そして2人は部屋を出る……旅に出るために……
とりあえずなぜこのようなことになったのかというと……
SS学院、職員室
伊勢村正「……旅に出させてくれと?」
ひかる「……ああ、そうだ」
村正「……一応理由を聞かせてもらいましょうか?」
ひかる「……もう、ここで学ぶべきものは無い」
村正「ふむ、確かに……貴方の成績は群を抜いています……が、ですね……」
ひかる「……校門が2度破壊され、グラウンドも陥没……生徒、従業員その他にも負傷者が出る騒ぎがあった
 はずだ……あれも元はといえば俺の……」
切子「……」
何か言いたげで、ちょいと哀しげな表情で無言を貫く切子
村正「……自主退学したい……と言っているように聞こえますが?」
ひかる「……」
*「いいだろう」
と、そのとき、背後から声が聞こえる
一同「……理事長……!?」
SS学院の理事長にて5人の最高責任者の1人がそこに立っていた……
*「これは特例だよ。本来は卒業まで外に出さないのが筋だが……」
村正「しかし……」
*「ま、ぶっちゃけこれ以上学院を破壊されたくないってのも本音なんだけどね……」
一同(おいおい……)
ひかる「……では、そういうことで……」
*「ああ、待ちな……」
ひかる「……何か?」
*「コレを持って行け……」
ヒュンッ
何かを投げつける理事長
パシッ
それを受け取ったひかる、そして覗き込む切子……
切子「……綱國こうこく財閥の手形?」
ひかる「……なぜ?」
*「旅に出るんだっら何かと必要だろ?……だが、その手形さえあれば大抵の場所はフリーパスだ」
ひかる「いや、どこからこんなものを……と?」
*「もちろん財閥からだ……お前を全面的にバックアップするって言っていたぞ」
※だとしてもいつ手に入れたのか……はたまた予測していたのか!?……
ひかる「……では……失礼しました」
そして、ひかるは切子と共に去っていく
村正「……」
*「あの子はもっともっと強くなる……井の中の蛙で終わらすにはもったいないじゃないか?」
村正「……確かに……そうですが……」
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・・
・・・
と、言うわけで回想終わり。2人は旅に出たのだ……夜に紛れて……
朝になれば恒次こうじらが感づく……そうすれば同行したがるに違いない……だが、この旅は遊楽の旅では無い
だからこそ誰にも告げずに……夜の旅立ちだ……
※……つまり、恒次こうじらは足手まといだと……(おいおい)
……さて、2人の旅路の果てには……の前にまずどこに向かうんだ?コイツら!?


続

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