朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第22幕 〜華麗で鮮烈な死合〜



SS学園にまた神鉄の刺客現る……今度の刺客は槍の使い手であり、その技量はひかると互角……槍の破壊力の
前に窮地に立たされるひかるだが……そんなとき切子が助け舟を出す……?
SS学院グラウンド
三門みつかど祐「そこの女……何かってに横槍いれてんだ!」
安童あんどう切子「……槍じゃなく、刀」
祐「……んなこたぁどうでもいいんだよ!ってかその意味の槍じゃねぇし!」
大典光おおのり・ひかる「……切子……?」
安童あんどう切子「……私が相手……」
ぐっ……チキッ
地面に突き刺した大太刀を抜き、そして構える切子
祐「ハッ……笑止ッ!キサマ如きに俺の相手が務まるとでも思うか!とっとと神鉄の刀使いと変われ!」
ヒュオッ
祐が言い終わると共に一足飛びにかかる切子
祐「死ね!」
ガギンッ
刺突を繰り出す祐だが、簡単に受けられる
祐(な……なんだと!?)
珠数恒次たます・こうじ(……ひかるの刀でさえ不利だったんだからそれを超えるリコの大太刀はもっと不利……に見えたのは
 ……気のせいってことなのか?)
※刀より大太刀の方が扱い難い……よね?……ってことは……切子の腕をもってすれば槍に対抗できる
 ……ってことに……なるハズだ……
祐「……のっ……なめるなぁ!」
ガガガガガガガガガガガガガッ
刺突、刺突、刺突!連続の刺突……
切子「……」
すすすすすすすっ
全て回避しつつ攻撃を繰り出す
ゴウンッ
祐「お……おおう!!!?」
ザザザザザザザッ
咄嗟に退いて回避する祐
祐(この女……なんて技量だ!?……いや、ヤツの獲物には神鉄の気配が無いにも関わらず我が神鉄の槍を
 受けても砕けんだと!!?……ありえん……ありえん!!こんな……こんなことが……)
祐「あってたまるかヴォケぇ!!!」
ゴギャウゥンッ
切子「……」
すっ……
刺突を回避すると共に……
ギャギャンッ
2連撃
祐「ガッ!?」
ザザザザザッ
祐(馬鹿な……コイツ……俺の技量を上回っているとでも言うのか!!?)
祐「くたばれ!創世の炯光ジェネシス・フォトン!」
ドンッ
切っ先からの蒼き閃光……
切子「……」
ザグンッ
切子に向かう閃光、それを切り裂き……
祐「なっ……斬っっただと!!?」
バリバリバリバリ……
大太刀に雷が走ったかのようなエフェクト……
切子「……返します」
ゴギャンッ
そして打ち返す
祐「ぬ……おおおおおお!!!!」
ゴガアアアアアアアアアアアッ
蒼き光を最大開放して防御……
祐(……人間技じゃねぇ!)
※そもそも人げ……ゲフンゲフン……(←うぉい!)
恒次こうじ「……すげぇ……」
ひかる(……)
チキッ
切子「……まだ……続けますか?」
刃を突きつけて切子が問う
祐「続けるに決まってるだろうが!女ぁ!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
殺気が増すと共に槍の光も強まる
祐「神鉄の刀使いでも無い貴様に神鉄の槍使いが負けたとなってはシャレにならんだろうが!!」
ひかる(……確かに……その点は疑問に残る……)
恒次こうじ(萌えるから良し!)
※よくねぇだろ!!
祐「電撃の飛刃ヴォルト・スマッシャー!」
カッ
切子「はっ」
ゴッ
THUNDER!!
大太刀を天空に投げ雷を回避する切子
祐「フン、よくぞ防いだ……がなぁ……」
ギュンッ
すぐさま刺突が迫る
祐「これでダウンだぁ!!!!」
すっ
ひらりと躱される
祐「な……何ぃい!!!?」
ザザザザザザザザザザッ
突撃とともに刺突を繰り出したのでなかなか急には止まれずにいる祐……を尻目に……
きゅらきゅらきゅらきゅら……パシッ
空中から帰ってきた大太刀を手にする切子
チキッ
そして、刀を構えなおすと……
切子「……技名コード一閃斬いっせんざん」
キュインッ
閃光のような太刀筋が祐を襲う
祐「が……がはああ!!?」
ガードするヒマもなく剣閃が背中にヒットする……
恒次こうじ(うおお!!モロに入った!!!)
……これにてこの勝負は……ケリがついた……のか!?


続

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