つくがく de SS
2時限目 Part3



クリスマスに向けて家庭科の授業の一環としてクリスマスパーティーを行うことになった一行・・・
衣食住のグループに分かれ、早速計画や準備、材料の購入に走ることに・・・
『衣』のグループがパーティーで着る衣装をあれこれ考えている中、『食』のグループはと言うと・・・
ツクール学園、調理室
フィル「・・・じゃあ、クリスマスパーティーに出す料理についてだけど・・・」
氷菓子茜薙ひがね・せな「ふむ、やはり、ここはオーソドックスにブッシュドノエルを作るのがいいと思うのだが・・・」
リズ「じゃ、ケーキはそれでいくとして、それだけじゃさみしいから他にも何かあるといいんだけど・・・」
ルイン「・・・またチョコバナナ!?」
リズ「や、まさか・・・そんな・・・」
ちょっとたじたじするリズ・・・やはり図星なのだろうか!?
愛「私はいちごのショートケーキもあるといいと思う。」
と、そこに、愛が意見を述べる
フィル「ケーキだったらみんな結構食べるよね・・・」
茜薙せな「おお!ならば、クリスマスケーキバイキングとして、いろんなケーキを作ると言うのはどうだ!?」
ルイン「いや、流石にケーキばっかりじゃ飽きる・・・というか・・・きつい・・・」
ケーキ食べ放題は・・・女の子はともかく、男にとってはなかなか辛いものなのです。
フィル「・・・じゃあ、ケーキはショートケーキとブッシュドノエルの2つで行くとして、他の料理を考えよう
 か・・・」
茜薙せな「・・・そういえば・・・私は今までクリスマスらしいクリスマスを過ごしたことがないのだが・・・
 クリスマスには普通、どんな料理を食べるものなのだ?」
と、茜薙せなポツリ・・・
リズ「七面鳥の丸焼きとか、チーズフォンデュが定番だと思うけど。」
フィル「あとはシャンパンだね。」
愛「シャンパンの栓は人に向けて開けないこと。」
一同「いや、流石にしないから!」
※アレは本当にちょっとした凶器ですよ・・・
・
・・
・・・
フィル「さて、纏めると、作る料理は・・・チーズフォンデュと七面鳥の丸焼き、それとケーキ2種。」
そして、纏めに入る一行
茜薙せな「うむ、七面鳥の丸焼きとケーキに時間がかかるからな・・・チーズフォンデュで簡単にメインディッシュ
 を済ませるのは得策だな。」
リズ「さぁ、じゃ、あとは材料を買って作りましょう!お〜〜」
一同「・・・」
『お〜〜』と乗ってくれるのかと思いきや、乗ってくれず、気恥ずかしくなるリズ
愛「・・・今から作ったら、パーティー当日には腐っちゃうよ・・・」
リズ「あ・・・」
茜薙せな「・・・だが、ぶっつけ本番で料理を行うのも心許ないではないか・・・練習しておくのも手だとは思う
 が・・・」
フィル「と、なると、練習分の材料費も経費として落とせるか・・・だね・・・?」
一同「う〜〜む。」
とりあえず、それはキララ先生と相談してみる・・・ことに・・・
キララ「そうですねぇ・・・小麦粉と砂糖なら、学園で結構在庫があるんですよね・・・」
よく使う(?)材料は学園であらかじめ多く確保してあったりする。
フィル「卵と生クリームは買わなくちゃいけないとして、ベーキングパウダーやバニラエッセンスは・・・?」
キララ「そういえば、昔、授業で使った古いものがもしかしたら残っているかもしれませんね。」
ルイン「そいつは使えるかもしれない!」
・・・唯一、賞味期限に問題があるかもしれないが、とりあえず、確保できるかもしれない・・・
と、いうことで一行は早速調理室や、その準備室で材料を集め、卵と生クリームは一応自腹で購入し、ケーキの
予行練習を行うことに・・・
茜薙せな「・・・ときに、七面鳥の丸焼きは練習しなくていいのか?!」
ケーキの練習中、茜薙せながポツリと・・・
一同「・・・いや、それは・・・さすがに・・・市販のを買う予定なんだけど・・・」
茜薙せな・・・ひょっとして、作る気でいたのか!?
・・・ともかく、料理班は・・・準備で自信をつけることに・・・


続

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