つくがく de SS
課外活動の11・前篇



ある日の放課後
天然蛍あましか・けい「そうだ!肝試ししよう!」
一同「唐突に何だ!?」
突如、けいが叫びだす。
・・・季節は肝試しとは程遠い冬の始まり・・・こんな季節に肝試しと言われてもな・・・と思う一行
けい「じゃ、脅かし役だけど、うら美でいいよね?」
うら美「さも当然のように指名いたしましたね?」
けい「そして、コースだけど・・・」
と、コースの説明に移るけい
うら美「私1人でこの全部の箇所で脅かし役をしろと?」
氷菓子茜薙ひがね・せな「それはあまりに酷な話ではないか?」
けい「え〜〜!?」
と、そんなとき、颯爽とルシャーティー参上
ルシャーティー・エィユゥミス「肝試しですか・・・面白そうな企画ですね・・・」
けい「じゃ、ルシャ先生が脅かし役ってことでいいよね?」
一同「いきなりなんてことを!?」
ルシャーティー「はい。任せてください。応援を3人呼びますがよろしいでしょうか?」
ファイン「ふぁえ〜。ルシャ先生がそれでよろしければ・・・問題ないと思いますが・・・」
みんなを見渡すファイン。一同も・・・う、うむ・・・と納得してみる
ルシャーティー「では、早速、応援とコンタクトに行ってきますので・・・暫くお待ちください。」
すたすたすた・・・
と、いうわけで、ルシャーティーはその場を離れる
けい「・・・そういえば、参加者って全部で何人なの?」
フェア「ん!」
参加する人に手を挙げてもらい、人数を数えていくけい。
ちなみに、今、この場にいるのは、けい茜薙せな、ファイン、フェア、うら美、フィル、ササ、司
けい「・・・7人か・・・じゃ、うら美は審判ね。驚いて叫んだ回数をカウントして、一番多く叫んだ人が
 ビビリ・オブ・ザ・イヤー受賞ってことで。」
※たった1回の肝試しで1年の称号が決まっちゃうのか!?
うら美「任せてください。どこにいても叫んだ回数を公平かつ正確にカウントいたします。」
茜薙せな「って、待て待て!けい・・・お前、自分を抜かして数えているだろ!」
司「・・・えっ!?・・・あ、本当だ・・・今、ここに8人いる・・・」
・・・今更なのですが、肝試しは2人1組で行うため、このままではあぶれちゃう人が1人・・・
けい「あ、先生・・・」
芹沢慶治「うむ?」
と、そこを通りかかった芹沢先生。けいは早速先生を巻き込み、丸めこむ
慶治「よかろう・・・私も参加してやろう」
けい「じゃ、さっそく肝試しのペアを決めるよ・・・男女のペアでいいよね?」
一同「・・・まぁ、問題ないかと・・・」
・
・・
・・・
と、いうわけでけいはそそくさとメンバーを見渡してペアを作り出す
けい「できたっ!」
一同「どれどれ・・・?」
フィルと慶治、茜薙せなとフェア、司とファイン、けいとササ
茜薙せな「待て待て!何だ!?この組み合わせは!?」
フィル「あう〜〜〜!?男女のペアなんだよね?」
真っ先に文句を言う茜薙せなとフィル
慶治「・・・」
これだから人間は・・・などと思っているのかけいを睨む慶治
けい「ふぇあ〜〜!?」
フェア「はい!?呼びました?」
けい「ファインのまね。」
一同「・・・」
何やってんだ!?アンタ!?と一同心の中で突っ込み・・・
けい「じゃ、ペアを変える。」
フィル「うん、お願いね・・・」
けい「雄々しい人と女々しい人のペアに変えるね。これなら、今の組み合わせを変えなくても・・・」
一同「男女のペアに変えろ!!何ラクをしようとしてんだ!?」
盛大に突っ込まれる
司、ファイン「・・・」
そして、司とファインは・・・もし、雄々しい人と女々しい人のペアだったら、自分たちはどっちがどっち
なんだろう・・・とどうでもいいことを考えてみる
と、いうわけで、最終的にペアは
フィルと茜薙せな、司とファイン、慶治とフェア、けいとササとなった。
うら美「ちなみに、ビビリ・オブ・ザ・イヤー受賞者には罰ゲームとしてノニジュースを進呈いたします」
サラっととんでもないことを言い出すうら美
茜薙せな「その『ノニジュース』ってのはなんだ?」
けい「すごくまずい『ノニ』健康食品・・・という『ジュース』」
一同「ダジャレで紹介するな!!」
けい「まぁ、良薬口にくるしってことだね。」
一同「にがしだから!!」
またも盛大に突っ込まれるけい
・
・・
・・・
一方そのころ、ルシャは・・・
*「第一位主人格アドミニストレーターの命で来てやったぞ!」
腕組みをして突っ立つ、輪っかのような髪飾りをつけた薄緑色の髪を持つ黒装束な女性
*「融通の利かない妹ですみません・・・」
その傍らに青黒い髪を持つ夏のセーラー服のような装束の女性
*「ええと、それで・・・何をすれば・・・」
そして、もう一人、黄色いショートカットの髪を持つ空色のボディースーツのようなものを纏っている女性
ルシャーティー「肝試しですので、驚かしてあげてほしいのです。」
*「肝試しですか・・・」
ルシャーティー「ええ、担当箇所は・・・あなたがこちらで・・・」
そして、3人の助っ人にそれぞれ担当箇所を告げるルシャーティー
*「じゃ、私はここで来た人を驚かせばいいんですね?」
ルシャーティー「はい、頼みます・・・」
・・・と、いうわけで・・・学園を巻き込んだ肝試しは始まった・・・
さて、ビビリ・オブ・ザ・イヤー受賞者は一体・・・誰の手に!?
※そんな不名誉な賞をかけて争う人はいないけどなぁ・・・
・・・ちなみに、コースはまず、みんなの集まっている教室からスタートし、理科室、音楽室、保健室を巡り、
図書館にて記念写真を取って再び教室へ戻るというものである・・・


続

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