S.B.J.
FILE065 〜闘神ラグレスト〜



アニエントによって破壊されたメビスティス山脈・・・そのクレーターの底に何かあると感じたジェーンは早速
クレーターの最深部へと向かったのであった・・・
ユラ「何もない・・・焦土だな・・・」
イオン「うわぁ・・・深い・・・アニエントだっけ?こんな深い穴空けちゃったんだねぇ・・・」
レイ「アーウェルンクス様だってこんな芸当難しいですよ・・・」
ユラ「あああ!!」
ジェーン「何よ!?」
ユラ「そうそう、気になっていたんだが・・・確かアーウェルンクスもカエレスティスも女神だったよなぁ?」
レイ「はい、それが何か?」
ユラ「じゃあ、どうやってお前造られたんだよ!?」
ゴインッ
ユラ「げふっ!?」
ジェーン、イオン「何を聞いているんだおのれは!!」
女性陣による突っ込み炸裂!
レイ「神は人間と違って単体でも存在を創り上げることが可能です。」
ジェーン「そこもマジメに答えなくていいから・・・」
ユラ「ふ〜〜〜ん・・・そうなんだ・・・」
イオン「お兄ちゃん、今はそんなことどうでもいいんだってば・・・」
キラリンッ
ジェーン「ああ、アレね・・・」
そこにあったのは・・・
ユラ「剣?」
1本の剣・・・
レイ「こ・・・これは!?」
*「・・・この破壊の力・・・四闇神が襲ってきたのだな・・・」
ジェーン「シアンジン!?」
ユラ「ってか刀がしゃべった!?」
レイ「神器・・・?しかし・・・この世界の物ではないですね・・・」
*「そうだ・・・我が名はラグレスト・・・かつて闘神と呼ばれた存在だ・・・」
ジェーン「闘神・・・ラグレスト?」
ラグレスト「答えよ人間よ・・・この世界にもついに四闇神が侵攻してきたのだな・・・」
イオン「と、言うか・・・その四闇神って?」
ラグレスト「ポルツと呼ばれる世界の邪神・・・破壊を司るアニエントと・・・」
ユラ「なっ!?アニエントだと!?」
ジェーン「ってことはアニエント、ロヴィナの他にさらに2人いるわけね・・・」
ラグレスト「ああ、そしてそれらを束ねるものもあわせると5人だ・・・」
ユラ「かぁ・・・あんなヤツラが4人、さらにその4人を超える力を持つヤツまでいやがるのか・・・」
レイ「この世界にもついに・・・と言う事は・・・貴方がたの世界にもその四闇神は侵攻してきたと言うこと
 ですね?」
ラグレスト「ああ・・・そうだ・・・だが、我が世界の神々は破れ・・・我を創り上げた創造神は傷ついた
 我を刀へと変え、この世界へと送り込んだのだ・・・」
ユラ「なんでまた!?」
ラグレスト「・・・この世界が侵攻されたときに対抗する手段として・・・」
※じゃあ他の世界はどうしたのかって?そこは触れてはいけません。・・・いや、多分その創造神はラグレスト
 の他にもいくつかの神を神器にして各世界に送ったんだと思うよ・・・うんうん、きっとそう。そうしよう。
 (ヲイヲイ・・・)
ジェーン「ま、それはいいけど、こんな地中に埋まっていちゃあどうしようもないんじゃないの?」
ラグレスト「それは違う・・・我はその強力すぎる力ゆえに世界に歪みをもたらさぬようこの地で眠りについて
 いたのだ・・・」
イオン「で、偶然アニエントの破壊の一撃がここに直撃して目覚めたってわけね?」
ラグレスト「ああ、そうだ・・・時にそこのエルフの血を次ぐ人間・・・」
ユラ「へ?俺?」
ラグレスト「お前・・・ナユタ・ツェル・ツゥラを知っているか?」
ユラ「ナユタ・・・ナユタ・・・って祖父さんの名前じゃねえか!なんで知っているんだ!?」
ジェーン「いや、素で忘れていたでしょう?あなた・・・」
ラグレスト「やはりそうか・・・」
ユラ「どういうことだよ!?」
ラグレスト「我がこの世界に召還されたとき、我が悪用されることによって世界が滅びることを恐れ、そして
 我をここに封印したのがナユタだ・・・」
ユラ「なっ・・・んだと!?祖父さんが・・・!?」
急展開!!またしても登場したる異世界の神・・・


続

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