S.B.J.
FILE062 〜和平に背くもの〜



神と魔の協定・・・これにより、神王、カエレスティスと魔王、アーウェルンクスとの戦争が終結し、世界は
平和へと向かったのだった・・・しかし、それに異議を唱えるものも居ないわけではなかった・・・事実、
未だに表立っては居ないが神と魔の一部は対立しているという・・・
*「レイめ・・・」
*「デスロゴスを斃した人間と手を組んだか・・・」
*「人間だと!?笑わせる・・・そのようなか弱き存在を相手に逃げてきたのか?」
*「しかし・・・お前たちの世界ではどうであったかは知らぬが、こちらの世界では時たま人間が魔族、神族を
 凌駕することがあるのだ」
*「・・・くだらん・・・」
*「そうだ・・・神は人を超えたから『神』と呼ばれるようになったのだ・・・それを超えるなどと人では
 ない!」
*「・・・我が破壊の双翼を貸してやる・・・コレで今一度ヤツラを斃して来い」
グオオアッ
空間を歪めて2振りの刀を取り出す
*「は・・・はい・・・」
ヴオンッ
そして刀を手に取った魔族はその場を後にする・・・
*「・・・いいのですか?この世界の住人に我らの力を貸し与えても?」
*「気にするな・・・失敗した物は破壊あるのみ・・・」
*「あなたらしいですね・・・」
*「フフ・・・フフフ・・・」
・
・・
・・・
ラスカット周辺
ユラ「・・・むっ」
ババッ
いきなり抜刀し、構えるユラ
イオン「ど、どうしたの?お兄ちゃん!?」
レイ「・・・来たんですよ・・・さっきのが・・・」
*「どうやら奇襲は難しいようだ・・・」
*「フン・・・まぁ、いい・・・」
ヴオオンッ
さっきの魔族がやってくる
レイ「しつこいですねぇ・・・デルヴィーさんに、ヘレクトさん・・・私と貴方の力の差が分からないんですか
 ?」
デルヴィー「ふん・・・そんなものいくらでも埋められる」
レイ「ほう・・・」
ヘレクト「そこの人間!人間の分際で我ら魔族と神の問題に首を突っ込んだことを悔やむがいい!」
ジェーン「だったらそっちは私たちに喧嘩を売ったことを悔やみなさい!!」
ヘレクト「なめるな!」
ユラ「はあっ」
ガギンッ
組み合うユラとヘレクト
レイ「やれやれ・・・仕方ありませんねぇ・・・」
ズズズズズッ
レイを覆う黒いオーラ
デルヴィー「来い!レイ!」
バチュオンッ
イオン「消え・・・」
レイとデルヴィー、共に高速で移動しながら攻撃を仕掛けることに・・・
ユラ(何だ?あいつの持っている武器は・・・神々しくも・・・禍々しいオーラを感じるぜ・・・)
ジェーン「バーニングブレード」
ゴオウッ
ジェーン「ユラ、退いて・・・」
ユラ「おうよ!」
ヘレクト「ハッ!女が相手になるとでも・・・」
ズガガガガガガッ
ヘレクト「ぬ・・・ぬううう・・・」
ジェーン「くうう・・・うあああああ!!」
ドゴオオッ
ヘレクト「ぬう!?」
そのままヘレクトを投げ飛ばす
ヘレクト「ちいい・・・やりおるわ・・・」
ユラ「ジェーン・・・」
ジェーン「ええ、イヤな感じだわ・・・あの武器・・・」
イオン「どうするの?お兄ちゃん?」
ユラ「どうするもこうするも、ぶった斬るしかねぇだろ・・・」
ヘレクト「ヘッ・・・人間風情がなめるんじゃねぇぞ!!壊闇閃鬼刃かいあんせんきじん」
ドオウッ
黒い剣閃を放つ
ユラ「フェイタル・ブロウ」
ドドッ
こちらも剣閃を飛ばして応戦
ヘレクト「馬鹿が!」
バキャアッ
ユラ「な・・・んだ!?今の!?」
ユラの放った剣閃が音を立てて砕ける
イオン「剣閃が・・・砕けた!?」
ユラ「相殺や掻き消すなんてことは有り得るだろうが・・・今のは無いだろ・・・」
イオン「でも・・・」
ヘレクト「フ・・・フフフ・・・どうした!?何を驚いている?これしきで驚いてもらっちゃあ困るんだ」
ジェーン「へぇ・・・じゃあ、もっと驚かせてみなさいよ・・・」
イオン「ジェーンさん!?」
ヘレクト「よかろう!さほど死に急ぎたくば!」
グオオオオッ
邪気が高まる・・・
勝負は・・・どうなるんだ!?


続

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