S.B.J.
FILE022 〜闇に残されし者〜



サイコミュを追ってテレストまで来た一行、ミーの提言により、まずはトーダへと向かう
ユラ「・・・何だ・・・ここ!?」
ジェーン「ここは・・・」
村ではなく、広場・・・
ユラ「ここのどこが村なんだよ」
ダマスクス「トーダ・・・思い出しました・・・10年前、盗賊、紫の薔薇によって壊滅させられた村・・・」
ミー「そう・・・そして、私のふるさと・・・」
イオン「え!?」
ジェーン「・・・お墓参りにでも来たの?」
ミー「ま、そんなところね・・・」
廃村の一角にお墓があった・・・
イオン「2つだけ・・・?マイと・・・アイ」
ミー「そう、それは・・・私の姉と母親のお墓・・・」
ジェーン「他の村人のお墓は!?」
ダマスクス「あれ?花が添えてありますね・・・この花は・・・プリフィリア・ヤングイ」
ミー「!!」
ダダダッ
ユラ「あ、おい・・・」
花を見かけるとすぐさまどこかへと走っていくミー
ユラ「何だってんだ・・・」
ダマスクス「プリフィリア・ヤングイ・・・間違いありません・・・師匠先生の好きだった花がこれなん
 です・・・」
ユラ「何だと!?」
イオン「ええ!?じゃあ、サイコミュがお墓参りしたってこと!?」
ユラ「でも、何でだよ!何でサイコミュの野郎が・・・」
ダマスクス「知りませんよ・・・もしかしたら殺した人のお墓を全て回っているとか・・・」
ユラ「俺の親の墓に現われたって話は聞いたことが無いぜ!」
ジェーン「とにかく、議論している暇はないわ・・・ミーを探すのよ・・・」
ダマスクス「それもそうですね。」
ユラ「サイコミュの野郎!いつも逃げやがって・・・」
タタタタタッ
ジェーン達もサイコミュを追うことに・・・すると、どこからか声が聞こえる
ミー「待ちなさい!サイコミュ!!今更・・・姉さんと母さんのお墓参りに・・・」
サイコミュ「・・・今更?・・・私は毎年ここに来ている・・・むしろ今まで墓参りに来なかったお前のほうが
 薄情では無いか・・・?」
ミー「うるさいっ!」
ユラ「声が聞こえる・・・こっちか!」
と右の方へ行こうとするユラに
イオン「声が聞こえたのはこっちだよ」
左を指差すイオン
ジェーン「・・・」
サイコミュ「・・・もうじき・・・全てが成就する・・・」
ミー「そんなことをしたって・・・姉さんや母さんが喜ぶとでも思っているの?」
サイコミュ「ああ・・・思っているさ・・・だからこうして・・・」
ミー「だったら、私はあなたを止める!何としてでも!!」
サイコミュ「フッ・・・止めたくば・・・私を止めてみろ・・・私は逃げも隠れもせん。だから、ルーデンス
 雪原で待っているぞ!」
ヴオンッ
そう言って転移魔法を詠唱し始める
ジェーン「そう言って逃げてるんでしょうが!バーニングブレード」
ドウッ
サイコミュを見つけたジェーンは炎を集めて刃を作り、襲い掛かる
サイコミュ「フッ」
フオンッ
一歩間に合わず、サイコミュを取り逃がす
ユラ「ちいっ!また消えた!!」
ダマスクス「師匠先生・・・」
ミー「・・・サイコミュ・・・」
ジェーン「ねぇ、ミー・・・あなたは・・・」
ミー「・・・ええ、私は・・・サイコミュ・トーネードの娘・・・ミー・トーネードよ」
ジェーン「ハリードってのは偽名ってわけね。」
ミー「・・・ええ、そうよ。サイコミュの娘とは知られたくなかったから・・・」
※ロマサガ3ではハリードの別名がトルネード・・・こっちではその逆になっているわけだね。
イオン「・・・ねぇ、ミーさん、何があったの?ここで・・・10年前に・・・」
ジェーン「ここまで来たんだから話してもらうわよ・・・」
ミー「・・・いいわ、話してあげる・・・私と・・・サイコミュと・・・この村について・・・」
ミーの背負った壮絶な過去・・・それは一体!?


続

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