怒愛座ヌァザ世界外伝
第2章 〜蘆駑座アヌザ策動に走る!〜



怒愛座ヌァザ世界・・・それは創造神が滅びた世界の1つ・・・では、何故創造神が滅びたのか・・・と言いますと
・・・
蘆駑座アヌザ「・・・やはり、この世界のどのようなものを使っても・・・怒愛座ヌァザに傷を負わせることは不可能か
 ・・・」
蘆駑座アヌザ、しみじみ呟く・・・
蘆駑座アヌザ「・・・ならば・・・やはりここは・・・」
シュオアアアアッ
そして、蘆駑座アヌザは暫く、怒愛座ヌァザ世界を留守にする・・・
・
・・
・・・
一方、そのころ、フロギストンでは・・・
ボシッ
大掛かりな練成陣・・・そのど真ん中に出現する真紅の物体・・・
*「・・・術式が正しいならば・・・これで・・・」
・・・彼の名はパラケルスス・ホーエンハイム・・・フロギストンの錬金術師アルケミストにて賢者の石を初めて練成した
人物でもある。また、彼の功績はそれだけではなく、彼が生涯編纂を続けた錬金術アルケミーの究極の一・・・緑玉板エメラルド・タブレットも
ある。その緑玉板エメラルド・タブレットはカオスプレートを機能をそのままにエメラルドに変換したものだというが、真偽の程は定か
ではない・・・
*「・・・イエス、ご主人様マスター、術式は成功です。」
そして、パラケルススに寄り添う少女こそ・・・『全ての母なる者』が作り上げた場違いな白き遺物ポジティヴ・オーパーツの究極の一
・・・名前の無いそれにパラケルススは『レムリア』と名づけ、生涯傍に置いたという・・・
パラケルスス「これで、錬金術アルケミーはさらなる発展を遂げるであろう・・・」
賢者の石、緑玉板エメラルド・タブレットだけがパラケルススの功績ではない。彼にはもう1つ、知られざる功績があったのだ・・・
その、彼が闇に葬り去った功績こそが・・・この『紅い物質』・・・
レムリア「・・・この練成は・・・完成です。」
パラケルスス「・・・賢者の石をさらに進化させた我が究極の一・・・その効果は賢者の石が『変換』である
 ことに対して『進化』・・・レムリア、早速実験を開始する。」
レムリア「イエス、ご主人様マスター」
・・・だが、彼が練成したそれは彼が臨むような代物ではなかった・・・
パラケルスス「こ・・・これは・・・どういうことだ!?」
レムリア「・・・進化の速度が未知数、計算不能・・・」
パラケルスス「何だと!?・・・馬鹿な・・・」
レムリア「ご主人様マスター・・・ただちに実験を終了してください・・・」
パラケルスス「・・・これは・・・未曾有変異要因ヴァル・ファスクだ!」
・・・パラケルススはそれに未曾有変異要因ヴァル・ファスクと名づけ、その危険性からレムリアによって厳重なる封印を施し、
そして誰にも手出しできぬような場所に廃棄した・・・
いや、誰にも手出しできないような場所に廃棄したはずだった・・・蘆駑座アヌザがその一部始終を見ていなければ
・・・
蘆駑座アヌザ「・・・フ・・・フフフ・・・見つけたぞ・・・これだ・・・この未曾有変異要因ヴァル・ファスクがあれば・・・或いは
 怒愛座ヌァザを・・・」
すう〜〜〜
そして、蘆駑座アヌザ未曾有変異要因ヴァル・ファスクが保管されている場所へと赴く・・・
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザを斃すためだ・・・未曾有変異要因ヴァル・ファスクを使わせてもらうぞ!」
ズドバアンッ
・・・こうして、蘆駑座アヌザはレムリア、パラケルススが厳重に封印を施した未曾有変異要因ヴァル・ファスクを解き放つ・・・
この、解き放たれし未曾有変異要因ヴァル・ファスクが後々に更なる禍根を生み出すのだが・・・それは別の話である・・・
蘆駑座アヌザ「フフ・・・ハハハハ・・・ハハハハハ!!!怒愛座ヌァザ怒愛座ヌァザ怒愛座ヌァザぁ!・・・この生まれ変わった
 我と、この生まれ変わった我が愛刀、死覇魂咒魄怨爪デス・ザ・スピリットにてお前を頂点から引き摺り下ろしてくれるわ!
 そうとも・・・我こそが・・・怒愛座ヌァザ世界のトップに君臨すべき存在だ!!!」
・
・・
・・・
そして、蘆駑座アヌザは一目散に怒愛座ヌァザ世界へと帰還する・・・怒愛座ヌァザを殺すために・・・
怒愛座ヌァザ世界、真界第1階層・・・
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザぁ!!!」
怒愛座ヌァザ「・・・蘆駑座アヌザ・・・我が第1の息子よ・・・また・・・来たのか?」
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザ!今日こそ・・・お前を引きずり落とす!!」
そして・・・両雄は激突する!


続

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