怒愛座ヌァザ世界外伝
第1章 〜親を恨む子供!〜



・・・これは、怒愛座ヌァザ世界の物語・・・
はるか昔、『全ての母なる者』はいくつかの神、時間、世界を創造し・・・それらの世界の成長を見守っていた
・・・そして、これは、その1つの世界の物語・・・
怒愛座ヌァザ世界
怒愛座ヌァザ「・・・これで、我が世界は・・・完成か・・・」
怒愛座ヌァザ怒愛座ヌァザ世界を作るにあたり、まずは怒愛座ヌァザ世界の全ての病を癒すべく、アガートラムを精製した・・・
怒愛座ヌァザはそれを身につけるため、自らのただの腕を斬り落としアガートラムに練りこみ、装着した・・・
怒愛座ヌァザは自分の子となる神を、それぞれ蘆駑座アヌザ窿那坎ルダーナ鬥址偶襾ツァトゥグア過初叨素ヨグ=ソトース蒐葡貮繰シュブ=ニグラス・・・などと創って
いった・・・
・
・・
・・・
・・・そして、全てを作り上げた後、怒愛座ヌァザは真界第1階層へと去っていった・・・
怒愛座ヌァザ世界、某所
*「・・・何故だ・・・何故・・・私はこの世界を任されないのだ!?・・・怒愛座ヌァザに最初に作られたこの
 私が・・・なぜこの世界を統括する権利にいない!?・・・」
全てが成功するとは限らず・・・ここに1人の神が怒愛座ヌァザを深く恨んでいた・・・彼の者の名は『蘆駑座アヌザ』・・・
怒愛座ヌァザに最初に作られた神である・・・
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザ・・・怒愛座ヌァザ!・・・」
グオウッ
怒愛座ヌァザ世界、真界第1階層
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザぁ!!!」
怒愛座ヌァザ「・・・蘆駑座アヌザ・・・か?」
蘆駑座アヌザ「全てを作り上げた怒愛座ヌァザよ!・・・最初に我を作っておきながら、何故我がこの世界の統括者になり
 えぬ!?」
怒愛座ヌァザ「・・・この世界を・・・作り上げたのは私であり、この世界を管理するのも私であるからだ・・・
 お前が・・・私ではなく、『彼の者』に作られたのならば・・・話は別だったが・・・」 
ここでいう『彼の者』とは当然『全ての母なる者』のことである。
蘆駑座アヌザ「・・・ならば・・・お前を斃し、俺がこの世界の統括者となる!」
怒愛座ヌァザ「・・・たわけた事を・・・」
蘆駑座アヌザ「義手である怒愛座ヌァザ・・・あなたに勝ち目は無い!」
ヴオムッ
空間を歪めて刀を取り出す
怒愛座ヌァザ「・・・やれやれ・・・仕方の無いやつだ・・・」
グオムッ
怒愛座ヌァザも空間を歪めてクラウソラスを取り出す
怒愛座ヌァザ蘆駑座アヌザ「ハッ!」
ドギャイインッ
・・・しかし、勝負は一瞬でついた・・・いかに義手とはいえ、世界を創造した怒愛座ヌァザ蘆駑座アヌザが対抗できる
わけもなく・・・
ザスッ
蘆駑座アヌザ「ぐ・・・ぐぬぅ・・・」
シュオオオ〜〜
さらに辛うじて一矢報いた傷も瞬時に回復する・・・
チキッ
怒愛座ヌァザ「・・・退いてくれないか・・・蘆駑座アヌザ・・・私はお前を殺したくは無い・・・」
刃を突きつけて怒愛座ヌァザが言う
怒愛座ヌァザ「・・・それに・・・アガートラムは怒愛座ヌァザ世界の全ての傷を癒す・・・お前では永遠に私には勝てない
 のだよ・・・」
蘆駑座アヌザ「・・・」
怒愛座ヌァザ「・・・下がってくれないか・・・我が・・・第1の息子よ・・・」
蘆駑座アヌザ「・・・」
ヴオムッ
蘆駑座アヌザの刀が空に消える
蘆駑座アヌザ「・・・怒愛座ヌァザよ・・・俺は・・・いずれ必ずあなたを斃しこの世界の統括者になる!!・・・それが
 俺の使命であり、貴方が私を最初に作り上げたからである・・・」
怒愛座ヌァザ「・・・」
蘆駑座アヌザ怒愛座ヌァザ!覚えておけ!この世界は私が統括する!あなたは引退するべきだ!!」
ザッザッザッザッザッザッザ・・・
・・・そして、蘆駑座アヌザは去っていく・・・この後暫く蘆駑座アヌザは身を隠すのだが・・・
*「・・・お父怒愛座様・・・」
入れ替わりに1人の神が来る・・・
怒愛座ヌァザ「我が第1の娘、窿那坎ルダーナか・・・」
窿那坎ルダーナ「・・・蘆駑座アヌザは危険です・・・」
怒愛座ヌァザ「・・・分かっている・・・だがな・・・私は蘆駑座アヌザを作り上げた親である・・・私は子供を殺したくは
 無いのだ・・・」
窿那坎ルダーナ「・・・分かりました・・・お父怒愛座様・・・」
フオッ
窿那坎ルダーナもその場を消える・・・
怒愛座ヌァザ「・・・蘆駑座アヌザ・・・お前を最初に創るべきではなかったか・・・いや・・・そうでもないか・・・」
怒愛座ヌァザ蘆駑座アヌザ・・・この2人の確執は始まったばかりだ・・・


続

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