Last Banisher 外伝
放浪の拾壱 〜怒涛の親子喧嘩〜



ユミルでついに捜し求めていた父親に逢えたゴローだが・・・オヤジの鉄槌を喰らって意識が飛んだので
あった・・・
ダイゴ「親には向かうとはなんたるやつだ!」
アンナ「いや、いきなりあんな技をかますのもどうかと・・・」
アイ「ゴロー、ゴロー・・・」
ガバッ
ゴロー「上等だオヤジ!!」
イキナリ立ち上がる
ゴロー「そのふざけた根性叩き直してやるぜ!!」
ダイゴ「よかろう!ならば俺はキサマの2次元萌の根性を叩き直してやる!!」
※ってか何で知っている!?
アンナ「・・・なんだか言っている事はまとも・・・」
ダイゴ「喰らえええええ!!豪熱サブマシンガンパンチ!」
ズドゴガガガガガガガガガガガガガガガッ
マシンガンのように瞬間的に何度も拳打を食らわす必殺拳
ゴロー「フン!ミラージュコロイド神の影!」
ズオワアアアアッ
分身を作り上げて全ての拳を受ける。あくまで躱すためではなく受ける為の技。
ゴロー「すごいです!!ゴロー!!まるでシャッフルな人みたいです!!」
アンナ「いや、もう何がなんだか・・・」
ゴロー、ダイゴ「はあああああああ!!!」
ドガシイッ
互いの右手同士がぶつかり合い・・・
ダイゴ「やるな!ただ単に2次元萌などといってうつつをぬかしてるわけじゃないようだな・・・」
ゴロー「オヤジこそ耄碌してないみたいじゃねぇか・・・」
ダイゴ、ゴロー「ならば、喧嘩第2幕!開始ぃい!」
ドウッ
2人とも跳躍し・・・
ゴロー「おふくろに黙って冒険になんか出やがってぇええ!!!なんだ!あの置手紙はぁ!あれじゃあ夜逃げ
 じゃねえかよ!!」
ドガンッ
殴りつつ罵声を浴びせる
ダイゴ「黙れ!冒険は漢のロマン!!!キサマも真の漢ならば!好きな女に心配の100や1000くらい
 かけてみせろおおお!!」
ズドンッ
殴りつつムチャクチャなことを言い出す
ゴロー「んなムチャクチャなことできるかい!!」
ダイゴ「黙れ!!真に愛し合っているものはたとえ1千万光年離れていようとこ心は電波で繋がっているんだ!」
アンナ「電波で繋がっているって・・・親も子も似た者どうしじゃないのさ・・・」
アイ「ああ、なるほど、同族嫌悪だったんですね♪」
ズダダンッ
2人とも着地して距離を取る
ダイゴ「そろそろ行くぞ!!」
ゴロー「いつでも来やがれオヤジ!!」
コオオオオオオッ
2人とも気が膨れ上がっていく
アイ「いよいよ決着の時ね!」
ダイゴ、ゴロー「はああっ!!北斗重破斬」
ドギャアアアアアッ
闇のオーラで形成したブレードを右手に作り出しそのまま斬りかかる
カカッ
BOOOOOOOOOOMB!!
一同「うわぁ!!」
同じ技がぶつかり合った事により辺りが大爆発
アンナ「ちょ・・・ちょっとってかヘビーすぎな展開よおお!!」
アイ「勝者は・・・!?」
・
・・
・・・
ゴロー「やるじゃねえか・・・オヤジ・・・」
ダイゴ「ゴロー・・・キサマの想い、しかと見た・・・」
アイ「ご・・・互角!?」
アンナ「ってかあれだけの爆発がおこってなんで町が崩壊してないのさ!!」
ダイゴ「当然だ!こんなこともあろうかとちょっとやそっとじゃ吹き飛ばない素材で作ってあるのだ!!」
アンナ「どうしたら『こんなことが起こる』・・・なんて思うのよ!!」
ダイゴ「私が天才だからだ!!」
アンナ「・・・頭痛くなってきた・・・」
ダイゴ「哀しきことに天才の慣性は凡人には理解できぬもの・・・」
アイ「そうですよねぇ〜〜」
ゴロー「うんうん。」
アンナ「いや、アンタら絶対天才じゃないし・・・」
ゴロー「さて、帰るか・・・」
ダイゴ「おう!また来い!」
アンナ「えええ!?もう!?」
ゴロー「うん、したいことはすんだし・・・」
ダイゴ「次に逢うときこそお前を超える!!」
アンナ「いや、息子を超えるって親が宣言しても・・・」
ゴロー「上等だ!オヤジ!!」
本当に何がなにやら・・・フザけた親子である・・・テトラさんも草葉の陰で泣いているぞ・・・


END

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