Last Banisher
放浪の87 〜龍と虎の大激突〜



トールの守りを万全にし、一行はついにユグドラシルへと攻め込んだ・・・ジャミルを斃す為に!
天空龍「・・・今日こそ決着をつけるぞ・・・俎上の悪魔さんよ・・・」
アテナ「そじょうのあくま!?何それ!?」
天空龍「知らないとはこれ幸い・・・」
アテナ「・・・知らないけど何かムカつく・・・絶対にぶっ殺す!!行くよ!死兆凶星爪ミザール、
 死兆禍星牙アルコル」
ゴアアアアアッ
殺気が迸る
天空龍「はあっ!天龍嘶刃てんりょうせいじん」
ドギャアアッ
一足飛びかかりそのまま勢いをつけて剣圧で具現化した龍の頭を襲わせる。
アンナ「そんなもの!効くかぁ!!」
パアンッ
気合いだけで弾き飛ばし
天空龍「なにぃ!?」
アンナ「猛虎殲光破もうこせんこうは」
ズドゴガシャアアッ
剣圧で具現化した虎を天空龍に喰らわせる
天空龍「うおおあああ!?」
ズザザザザザッ
そのまま吹き飛ばされる天空龍
アンナ「まだまだ終わりじゃないんだからっ!」
ヒュオアアッ
イキナリ背後を取り
天空龍「な・・・何いぃ!?」
アンナ「猛虎双翼牙もうこそうよくが」
ドガギンッ
X字に斬りかかるが、受けられる
天空龍「甘いな・・・」
ブンッ
アンナ「ぐくっ」
ドザザザザッ
そのまま吹き飛ばされる
天空龍(危ない・・・危ない・・・あの女・・・危険すぎるぜ・・・だから・・・一気に片を付けるか)
アンナ「少しはやるじゃないの!」
天空龍「ハッ!キサマの力は所詮そこまで・・・生体兵器四天王ジェネシックスの本当の恐ろしさを
 見せてやろう!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
殺気が膨れ上がる
アンナ「面白いじゃないの!!見せてもらおうか!!ジャミルの兵器の性能とやらを!」
※見せてもらおうか連邦のMSの性能とやらを・・・!?
天空龍「はっ!」
ギュンッ
アンナ「消え・・・」
天空龍「遅いっ!」
いきなり背後から襲い掛かる
ズギャアアアッ
アンナ「ぐううっ!?」
ドダダンッダダンッ
弾き飛ばされて壁に激突する
アンナ「なな・・・!?」
天空龍「ハハハ・・・まだまだこれは序の口だぜ!」
アンナ「・・・だったら・・・なんだって・・・言う・・・」
がくがくっ
震えるアンナ・・・
天空龍「ふ〜〜ん・・・随分と答えているみたいだけど・・・」
アンナ「うううう・・・うるさい!!」
天空龍「・・・俺は心優しいから痛みを感じさせずに葬ってやる!はあああああ!!!」
ゴオオオオオッ
天空龍に気が集まっていく
アンナ(ぐ・・・く・・・)
*(お前の力はここまでだ・・・)
アンナ(誰!?)
*(そろそろ我々に従ってもらおう・・・)
アンナ(・・・死兆凶星爪ミザールと・・・死兆禍星牙アルコル・・・!?)
死兆凶星爪ミザール(お前はやはり我々を扱う器ではなかった・・・)
死兆禍星牙アルコル(だから・・・我々がお前を支配する・・・)
アンナ(はぁ!?ふざけないで!誰が貴方たちに支配されるものですか!)
死兆凶星爪ミザール死兆禍星牙アルコル(やってみろ!)
天空龍(・・・動きが止まった・・・殺気も・・・消えている・・・覚悟を決めたか?・・・ふふ・・・
 ならば・・・殺す)
天空龍「行くぞ!!天龍空牙てんりょうくうが」
ドオウウウアアアッ
剣を振り下ろすと供に風が吹き抜け、触れるものを斬り裂いていく
天空龍「これで終わりだ!!」
ヒュオアッ
アンナに直撃寸前のところで、アンナが突如消える
天空龍「な・・・何だ!?」
バヒュアアアアッ
天空龍「ごああああ!?」
そして、次の瞬間、天空龍がどこからかX字に斬り付けられる
天空龍「ぐ・・・く・・・何いぃ!?」
アンナ「天空龍・・・私も本気で相手をしてあげるわ!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
背後から殺気がひしひしと伝わってくる
天空龍「な・・・何いぃ!?」
バッ
振り向くとすでに目の前にアンナが居た
天空龍(馬鹿な・・・ついさっきまで何の気配もなかった・・・それが今になって突然!?い・・・一体
 ・・・どういうことだ!?)
アンナに何があったのか!?


続

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