Last Banisher
放浪の81 〜ミズガルズの神童〜



『負けない為』の国家、ミズガルズ・・・ユグドラシルに向けて挑戦状を叩きつけたのだが・・・果たして
一体、どうなることやら・・・
エストレヤ「・・・レッド・・・」
レッド「・・・ここまで来たら、もうやるしかないでしょ・・・」
エストレヤ「本気なの!?いくら、お父様の命令だからって・・・」
レッド「だからだよ・・・」
エストレヤ「????」
レッド「ロック王は・・・認めてくれない・・・」
エストレヤ「・・・私と・・・あなたとの交際を!?」
レッド「・・・だから、ここで男を上げる・・・待ってて、エストレヤ・・・必ず、絶対に勝って見せる」
エストレヤ「そんな・・・待っ・・・」
ダダダダダダダダッ
エストレヤの言葉を振り切り、一人走っていくレッド
レッド「・・・来やがれユグドラシル!ミズガルズの恐ろしさ思い知らせてやる!!」
天空龍「・・・はぁ〜〜〜お前もフザけた理由で俺たちと闘うんだな・・・」
レッド「出やがったな!!」
左右を見渡し・・・
レッド「あれ!?」
天空龍「上だ!上!影くらい見えているだろ?」
上空から声が聞こえる
レッド「あ・・・」
火炎鳳「やれやれ・・・今回のエモノはあんなボウヤなの?つまらなさそうだわね・・・」
レッド「ハッ!ただのガキかどうか試してみるか?」
天空龍「フン、ミズガルズの神童だかなんだか知らねぇが、そんなガキに国の運命を背負わせる国は滅びるが
 いいぜ!天龍嘶刃てんりょうせいじん」
火炎鳳「火鳳炎爪かほうえんそう!」
ドドッ
右から剣圧で具現化した龍の頭が、左からいくつもの炎の爪が襲い来る
レッド「六芒防御壁ヘキサ・フィールド!」
ガイイインッ
天空龍「な・・・にぃ!?」
火炎鳳「これ・・・は!?」
レッドの掌から六角形のフィールドが形成され、2人の攻撃をシャットアウトする
レッド「コレが俺の力!そして、この力のおかげで俺はミズガルズの神童と呼ばれているのだ!」
天空龍「なめおって!たかが防壁ぐらい・・・」
火炎鳳「一撃で消し去ってあげるわ!」
グオアッ
2人の殺気が高まり
天空龍「はあっ!天龍爆撃てんりょうばくげき!」
ドギャギャギャギャギャギャッ
地面を抉る龍の尻尾のような斬撃で相手を弾き飛ばす・・・が
レッド「なんだそりゃあ!!全然効かねえぜ!!」
完全防御
火炎鳳「ならば、コレはどう?火凰焦翼かほうしょうよく」
ドギャアアッ
刀を振り下ろすとともに熱気を帯びた剣閃を放つ
レッド「ふんっ」
バギャアアアッ
手をかざして防御する
天空龍「フザけやがって!!」
火炎鳳「しかし、防御一辺倒のその力で、私たちに勝てると思うなよ!」
ズバシャアアアッ
火炎鳳、天空龍「ぐあああ!?」
いきなり2人が切斬りつけられる
レッド「俺の六芒防御壁ヘキサ・フィールドは防御一辺倒なんかじゃねえ!攻撃だって出来るんだい!」
火炎鳳(ええい・・・厄介な能力ね・・・)
天空龍(ちいいっ・・・何か弱点は・・・)
大地麟(あ〜〜あ・・・梃子摺っているなぁ・・・)
なぜ4人で闘わないのか・・・話は少し戻って、ユグドラシル
・
・・
・・・
ジャミル「・・・ミズガルズの神童・・・か・・・とりあえず、天空龍、火炎鳳、お前たち2人で突撃しろ」
氷水龜「え!?一気にたたき伏せるんじゃないんですか?」
ジャミル「出来ればそうしたいがな・・・もし、私の知っている情報が正しければ・・・苦戦するかもしれん」
火炎鳳「苦戦?私たちが?」
大地麟「ロードス一行に苦戦してんじゃん!」
火炎鳳「うるさいわね!」
ジャミル「とにかく・・・様子を見て、それからだ・・・」
天空龍、火炎鳳、大地麟、氷水龜「御意・・・」
・
・・
・・・
氷水龜(手助けしたほうがいいんじゃない?)
大地麟(アレをの弱点を見つけてからね)
氷水龜(見つからなかったら?)
大地麟(決まっているでしょ!一斉にたたき伏せる!!)
氷水龜(あ、そう・・・)
果たして六芒防御壁ヘキサ・フィールドに弱点はあるのか!?


続

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