Last Banisher
放浪の53 〜生体兵器四天王ジェネシックス



奇しくもオベロン牛を食べ損なったアンナ・・・彼女が次に目指すのは・・・
アンナ「ウンブリエルよ!ウンブリエル!目指すはウンブリエルにしか生息しないという幻の珍味!ギザール」
ロードス「・・・メシが目的で旅してるんじゃねえだろ・・・」
アンナ「あああん?文句ある!?」
アテナ「おいしそうですねぇ、ギザール」
ローズ「おいおいおい!」
・
・・
・・・
プルートー帝国
ディグドラス「・・・鮮血の七人集ブラッディ・セブンも潰えた・・・」
ジャミル「心配無用。私が彼らに大とも劣らぬ生きた兵器バイオ・アームズを作り上げました。」
ディグドラス「ほぉう・・・」
ジャミル「その名前も生体兵器四天王ジェネシックス・・・天空龍、火炎鳳、大地麟、氷水龜の4つから
 なる凶悪の兵器です。」
ディグドラス「生きた兵器バイオ・アームズの四天王?」
ジャミル「今まで作った生きた兵器バイオ・アームズは『兵器』としての要素が強かった。しかし、今回作り上げた生きた兵器バイオ・アームズは
 『生物』としての要素が強いのだ。」
ディグドラス「・・・よかろう・・・ならば、その生きた兵器バイオ・アームズとやらを使ってヤツラを駆逐せよ!」
ジャミル「ははっ・・・」
で、話はウンブリエルに戻り
アンナ「さ、帝国プルートーの連中が来ないうちにぱっぱと食べるわよ!!」
ロードス「何か間違っているだろ・・・」
ユノ「そもそもギザールってなんですか?」
アテナ「ん〜〜とねぇ・・・魚・・・」
ローズ「あ〜〜〜、正確に言うと鰤の仲間で、神経毒をもっているのでプロじゃないと料理することが出来ない
 っていう上級者向けの食材だな・・・」
さしずめ河豚と鰤を足して2で割ったってな感じだ・・・
アンナ「あああ?何ぃい!?ギザールが食べれないですってぇ!!一体どういう了見よ!!」
ローズ「・・・また始まったよ・・・」
ガシッ
胸倉を掴んで脅す
*「お、お客様・・・お、落ち着いて・・・」
ローズ「とりあえず、落ち着け、アンナ」
アンナ「これが落ち着いていられますか!!」
*「ギザールは根こそぎプルートー帝国が奪っていったんですよ。だから、無いんです。」
アンナ「無いわきゃ無いでしょ!!まだ生息してんでしょ!?」
*「しかし、最近乱獲などで数も減少していますし・・・保護しようという動きが・・・」
アンナ「ヤッカマシイ!!保護と美食どっちが大事だと思ってんのよ!!」
一同「そりゃ保護だろ・・・」
すかさず即答する一同
アンナ「ああああ!?」
*「しかも、名うてのギザール料理人も全て連れて行かれまして・・・料理できない状態にあるんです。」
アンナ「・・・えええい!!分かった!!こうなったらギザールと美食のために何としてでも帝国をとっちめる
 わよ!!」
ローズ「なんで食欲が絡んでいるんだよ・・・」
アンナ「食べ物の恨みは恐ろしいの!!そう、食卓での油断は死を招く・・・と古来から叫ばれているように」
※『食卓での油断は死を招く』ってどんな遺言ですか?リナさん・・・
ユノ「・・・話がかみ合っていない気がするんですがねぇ・・・」
アンナ「とにかく!絶対にプルートーをぶっ殺す!!ついでに父様も片付ける!!」
ローズ「おいおい・・・」
*「フフフ・・・なにやら面白い話で盛り上がっていますね・・・」
ローズ「な?誰・・・」
アテナ「上ですぅ・・・」
上空には・・・龍を体に巻きつけているような男が浮かんでいた
ロードス「何だ?お前・・・」
*「我が名は天空龍・・・ジャミル様に造られし生体兵器四天王ジェネシックスが一人よ。」
ユノ「ジャミルの!?」
ローズ「鮮血の七人集ブラッディ・セブンの次は生体兵器四天王ジェネシックスかよ・・・」
アンナ「いいじゃないの!相手してあげるわ!!こっちは今大変機嫌が悪いのよ!!」
ローズ「お前が機嫌悪いのはいつものことだと思うんだが・・・」
アンナ「あああ?」
次回、アンナVS天空龍の戦いが繰り広げられる!


続

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